2006年4月1日土曜日

校庭に町田の自然を

町田市は、北側を多摩丘陵が背骨のように貫き、その間を鶴見川が恩田川や真光寺川・小野路川などの多くの支流を合流させながら流れている。かっては畑中心の農村地帯で、自然環境の豊かな地域だった。

昭和40年代頃から、都心のベッドタウンとして住宅開発が進み、数多くの団地やマンション、住宅が建てられた。忠生等の中央部から始まり、現在も周辺部の鶴川や小山、鶴間・小川地区で続いている。少子化の現在でも、町田市は児童数が増加している現状である。

それにともない、豊かだった町田市の自然環境も至る所で寸断・分断され、昔日の面影を残している地域は、市の北部の他は点として残るのみとなってしまった。

しかし、町田市の自然は都心に比べてまだまだ豊かである。特に、川は下水道工事が進んで水質が向上し、コ イ、フナ、モロコ、クチボソ、ハヤ、オイカワ、ドジョウ、シマドジョウ、ホトケドジョウ、カマツカ、ヨシノボリ等の魚たちや、タイコウチ、ミズカマキリ、 ホタル等の水生昆虫が復活してきている。

また、植物もキンラン、ギンラン、タマノカンアオイ、キツネノカミソリ、シュンラン、ナンバンギセル等が残された自然の中で力強く生き抜いている。

町田の子どもたちに、町田市の自然はまだまだすばらしく、たくさんの生物がみんな一緒に同じ空気を吸って生きているということをわかってほしい。そのた めに、学校内に町田市の自然の一部をビオトープとして復元し、授業や休み時間にみて、触れて、感じられる。空間を作りたいという思いが、そもそもの出発点 だった。

本校では、先輩校長や教職員の努力でザリガニ池やつくし野田んぼ、腐葉土置き場など様々な先進的な取り組みがなされていた。別紙にもあるように、学校の 呼びかけにたくさんの地域・保護者の方々が応えてくれた。腐葉土置き場だった観察池を、学校近くの里山をイメージしたカブト虫園に、ザリガニ池を恩田川の 自然の復元を目指してトンボ池として作り直した。

また、今年度は生活科・理科の教材としての位置付けも加わり、ヤゴやザリガニ、カブト虫、メダカなどが活用されている。

本物の自然を校内に再現することは極めて困難であり、今残されている自然はかけがえのないものである。ビオトープ活動では、学校近くの林や川に行って自 然観察も行っている。これらの活動をきっかけに町田市の自然に興味を持って調べることによって、自然の仕組みの素晴らしさに気づいてほしい。

ビオトープ活動は、学校から地域へ。また、子どもたちが成長するにつれて、その視点は町田市を超えて東京都、日本、世界の自然への広がり、人類の存続にとって課題である地球の環境問題について考える基盤となることを確信している。
つくし野小学校 校長 田村健治

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