次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2011/11/12

活動報告 11年度 第7回 「博物館に行こう。博物館で学ぼう」

文: 小澤校長先生
写真: 桑木さん


今回11月12日(土)の活動は、「イモ畑の収穫」を変更して「相模原市立博物館」に行きました。つくし野駅に集合し、つくし野〜長津田〜淵野辺と電車で移動しました。

自分で、しっかりと切符を買っていましたし、パスモやスイカを上手に使っていました。電車内でもマナーを守っていました。



今日に備えて、井上さんと小池さんが安全面の事前調査や予約を、前もってしてくれていました。歩道と車道がしっかりと区別された道を約20分位歩きました。


気持ちよい天気の中を歩いていくと、木々に囲まれた「相模原市立博物館」に着きました。外観が素敵(すてき)ですが、中も、とても奇麗(きれい)に保たれていました。地下1階の会議室を貸していただく約束になっていましたので、そこでひと休み(水分補給と歩き疲れの回復)。



小池さんが、ビオトープについて「紙しばい」風に分かりやすく説明をしてくれました。

ビオトープの語源はギリシア語からの造語〔bio(命)+tops(場所)〕で、転じて生物が住みやすいように環境を改変することを指すこともあります。ドイツ語ではBiotop=ビオトープ。英語ではBiotope=バイオトープで、生物群集の生息空間を示す言葉でもあるのだそうです。分かりやすく言うと、ビオトープというのは、もともと自然に生き物がくらしている場所を言うのだそうです。自然の形は山、野原、川、海などにわけられます。それぞれがビオトープで、その場所を好きな木や草や虫やその他の生き物たちが住んでいます。

小さなバッタなどは少しの草原がビオトープになります。その小さな虫たちを食べるカエルにとっては、水辺があるビオトープが必要になるのでしょう。そのカエルやネズミを食べるヘビにとってはそれ以上の広さのビオトープが必要になるのです。そして、それらを食べる大きな鳥(タカとかワシ)にとっては子育てのためにも林や森のあるビオトープが必要になります。そして、生命を終えると土にもどり、小さな生命を育みます。

それぞれの生き物が生きていくためには、それぞれに応じた自然の広さ(生息空間)が必要なのです。そして、その中で生命の継続がなされているのだそうです。

つくし野小の中に、いろいろな生き物がくらせる自然の場所=ビオトープを作り上げることができたらいいですね。さらに、つくし野の街全体がそのような場所になれたらいいですね。〜あるお家のエサ場に飛んでくる鳥を校舎の二階から見るだけでも、心が和むことがあります。校歌のように、小鳥がうたい チョウのとんでる つくし野の街〜



さあ、プラネタリウムで全天周映画【はやぶさ】を観ることになりました。映画館で放映されているものとは違います。私たちは、プラネタリウムの座席をリクライニングにして天井を見つめました。真っ暗闇の中から【はやぶさが】出てきました。


【はやぶさ】は、2003年5月に打ち上げられました。そして、2004年5月に地球スイングバイ(地球の引力と自分のロケットの勢いを利用して)を行って加速し、2005年9月12日に目標の小惑星『イトカワ』に到着しました。『イトカワ』は太陽系が出来た頃に生まれた小惑星だと考えられています。ですから、『イトカワ』を調べることによって、太陽系の秘密に迫ることができると考えられています。そして、11月26日には『イトカワ』への降下着陸を行い、試料採取(イトカワを作り上げている物をとる)のためのタッチダウンに成功しました。

その時のトラブルで、一時、【はやぶさ】は地球との連絡を絶ちました。行方が分からなくなってしまったのです。地球では、必死に【はやぶさ】を探しました。でも、見つかりませんでした。【はやぶさ】も死にものぐるいで地球に連絡をとろうとしていたに違いありません。でも、だめでした。あきらめかけていた時に、【はやぶさ】の声が地球にかすかに、しかし、確かに聞こえてきたのです。

予定より3年も遅れて【はやぶさ】は地球に戻って来ました。2010年6月のことです。無事にカプセルを分離した【はやぶさ】は、地球の大気圏(空気の層)に突入すると摩擦熱のため燃え尽きてしまいました。カプセルは回収され、後に、カプセルの中から微粒子が確認され、それが、「イトカワ」の物であることが確認されました。

この文章では、その迫力や感激をお伝えできませんが必見の価値があります。涙しながら観ていた人もいるのですから。劇場版ではありませんので、放映の日時等を博物館に問い合わせの上、行ってください。

因みに、このプロジェクトのすごさは数多くありますが、(1)イオンエンジンを使ったこと (2)それを長時間続けたこと (3)イオンエンジンを使い地球スイングバイしたこと (4)小惑星への自律的(はやぶさが自分で判断して)な接近飛行制御したこと (5)小惑星への突入、および離脱に成功したこと (6)大気圏再突入・回収したこと (7)小惑星のサンプル入手したこと 等々が挙げられるそうです。


この博物館には、プラネタリウム(全天周映画も行う)の他に、「台地の生い立ち」「郷土の歴史」「くらしの姿」「人と自然のかかわり」「地域の変貌=変わりゆく姿」等のコーナーがあります。自由に館内で学ぶ時間になりました。

小池さんは「人と自然のかかわり」=〈豊かな段丘崖の自然〉、里山のジオラマを使ってビオトープについて説明をしてくれました。

田村先生は「郷土の歴史」=〈原始の芸術〉で土器などの専門的なお話しをしてくれました。

私は「不審者対応」ということで、自由に歩き回りながら楽しみました。「くらしの姿」には、昔の鍬(くわ)や鋤(すき)や養蚕(カイコ)で使ったもの等々が展示してありました。私の生まれた家にもあったなーと思いながら見ていました。



時間が、あっという間に過ぎ帰る時刻になってしまいました。素晴らしい博物館の前で記念写真を撮ってから、淵野辺駅に向かうことにしました。

町田市にも、こんな博物館があるといいですね。

良い場所に連れてきてもらいました。スタッフの皆さんありがとう。

安全管理のために、たくさんの保護者の方々に来ていただきました。ありがとう!。

0 件のコメント: