次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2012/12/15

活動報告 12年度第8回「たき火をしよう!火を学ぼう!」

文:小池さん
写真:小松さん、桑木さん、小池さん、井上さん

小池です。活動報告です。
12月8日土曜日午後、本年度8回目の活動をしました。
このプログラムはもう6回目、例年最大の参加者を集める人気活動です。

いつもの活動と違い、資材も前週から小学校に運んでおき、数日前から食材の買い出しを分担して行い、当日も朝早くから手伝って下さった皆さんと準備を始めました。

はじめに私から、火とエネルギーのお話をしました。
ソーラーパネルをつけたミニ四駆は、乾電池をつかって動かすのと違い、いつまでもなくならない太陽エネルギーで動きます。


半年かけて5月からみんなで育てたサツマイモは太陽の光、エネルギーを吸収して実ったもの…ということは、太陽のエネルギーがつまった電池みたいで、みんなはこれを食べて元気になって動いている(活動できている)ことだというお話をしました。



高見元久顧問から、タンザニアで写した写真をみせていただきました。
学校帰りにたきぎとなる枯れ木を引きずって帰る子供たちの写真です。
火は、人類が初めて使ったエネルギー。
火を使って人類は賢くなり、文明を育ててきたけれど、私たちの暮らしはすっかり身の回りの生活から遠くなっている…とお話ししました。



災害時の事を考えると、こうやってみんなで食べ物を作る経験は、いざというときに、貴重な体験になると思う、また究極の防災は、身近な人に元気よく挨拶することかもしれない…なんていうお話をしました。

風が強く、一時はどうしようかとも考えましたが、車を風よけに並べたりして対応しました。

はじめに、子どもたちを縦割りで6つのグループに分け、子どもたちだけでたき火の準備をしました。
5,6年生のグループの代表の子に、マッチを付けるテストをし、合格した人にだけ、マッチを2本だけ渡して火をつけました。風が強かったのでなかなか大変でした。



メニューはいつものように、焼き芋、カボチャの丸焼き(カボバタチー)、けんちん汁、ポップコーン、ロイヤルミルクティー、コーヒー、バウムクーヘン、干し柿(田村先生のプレゼント)などを楽しみました。今年初めてスペシャルメニューとして作ったサツマイモのワイン・レモン煮もおいしかった?





今年、例年つくるねじりパンは止め、初めての試みとして、ホットケーキミックスで作るスコーンに挑戦しました。
これは、震災時等、保護者の皆さんが自宅に帰れなくなっても、子どもだけでも身近にある食材で混ぜるだけで加熱すれば食べられるメニューをイメージしたものです。東日本大震災で、つらい思いをした子供たちに思いを寄せながら、仮に自分たちの身に起こっても、生き残れる工夫をしてほしいという思いからです。
チョコレート味、イチゴジャム味どっちを食べたかな??



1つ、驚いたことがありました。
2、3年生の男の子と、話していた時のこと。
彼が私に、白くなった熾火(おきび)をみていうのです。
「砂をかけたの??」・・・と。
数年前の活動でもう「熾火」あるいは「燠(おき)」という言葉が通じなくなっていることを感じました。
しかし、今回もう彼には「灰(はい)」という言葉が通じないのかもしれません。
彼には「これは砂じゃない。灰なんだ・・・。」と話したのですが・・・。
日常で体験できていない言葉は、もう意味を持たなくなっている...ということを痛切に感じました。


【注】熾火(おきび)・燠(おき):木が燃えると初めに炎が出てはげしく燃えるがしばらくした後は炎がなくなり、元の形のような赤い塊になって燃える。木が燃えながら炭になり、燃えている状態。炭と同じで、料理をしたり、マシュマロを焼くには一番良い状態。
灰(はい):木が燃えたあと、最後に燃えずにのこる「はいいろ」の粉のようなもの。やきものにつかったり、畑にまいて肥料にしたりする。アルカリ性。




今回、3つの点で、いつもに増して、幸せでした。

1つは
5名の先生方(金子校長、松井副校長、菅原先生(図工)、柿木先生(1年担任)、野中先生(栄養士))にご参加いただきました。
そして、おおきなおおきなバームクーヘンを完成させていただいたことです。
このメニューは3-4年目ですが、例年、1年生の保護者にお願いしています。
今回、初めて先生方に作っていただき、参加者にふるまっていただく形を取りましたが、大成功でした。
小学校でいろいろな役割を担われている先生方に、この活動に関心を寄せていただき、参加いただいたことはわたしにとって喜びでした。




2つは
卒業生の中1生が3名参加してくれたことです。
それぞれの個性で、それぞれの方法で活動に参加してくれました。
にぎやかに食べ物が出来たことをアナウンスしてくれる人、黙々と食べ物を分けてくれる人…みんなちゃんとしたお兄さんお姉さんになっていて、後輩たちの世話をしてくれました。みんな最後まで片づけを手伝ってくれました。
卒業した小学校でのこの活動にわざわざ来てくれたのですから、感謝です。
次回以降の普通の活動でも卒業生の参加は大歓迎と話しておきました。

3つ目は、
いつも活動に来てくれるHKちゃんがこども環境大賞(朝日新聞、東京海上日動主催)の優秀賞受賞の知らせを受けたことです。
もう1週間ほど後で正式な発表ですので、その後また詳しく紹介できれば・・・と思います。
私もいつもそれぞれの活動のために自分なりに勉強をし、できる限り多くの準備を仕事の合間に行って当日を迎え、できる限り思いを伝えたい…とやっているのですが、どれだけ子どもたちに伝わってるかわからないし、不安でもあるのです。
しかし、田村先生ともお話したのですが、この活動を通じて伝えたかったことがHKちゃんにちゃんと伝わっており、それをいろいろな行動として自宅でも実践してくれ、文章で表現してくれました。
それがこども環境大賞優秀賞の形として、客観的な形で評価されたことを、たいへんうれしく感じました。
ご褒美の西表島エコ体験ツアーの様子を、このブログでも報告してくれることを楽しみにしています。

コア保護者を除けば、男性ではK氏だけが、午前中から長時間支援してくださいました。お礼申し上げます。
ご支援いただいたみなさまにお礼申し上げます。



今回の参加者は、児童50名、未就学児9名、保護者39名、卒業生3名、講師・ゲスト他11名の合計112名でした。未就学児の参加が多く、よい就学前体験になったならうれしいです。
つく小は楽しいぞ!!・・・ってね。

今日のゲストは、
小学校から、5名の先生が参加して下さいました。
東邦レオ(株)の吉田さん、小松さんが参加してくださいました。
顧問の中村一幸さんは別予定がおありでしたが、顔をだしてくださいました。

おかげさまで、みなさまのご支援で、今年の活動を無事、充実した内容で終えることが出来ました。
この場を借りて、お礼申し上げます。
来年もまた、変わらぬご支援をお願いしたく思います。

ありがとうございました。

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