次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2014/03/15

活動報告 13年度 第12回活動「今年も1年ありがとう!文部科学大臣奨励賞受賞報告+植物ってすごいver.4」

文:小池さん
写真:井上さん、平嶋さん、小池さん

小池です。活動報告をします。3月15日土曜日の午後、本年度12回目の活動をしました。会場はいつもの視聴覚室。
今回は、内容を大きく2部に分け、前半は「文部科学大臣奨励賞」の受賞報告。後半は「植物ってすごいver.4 ~やさいのなかまさがし」をしました。

《第1部:「文部科学大臣奨励賞」の受賞報告》

「つくし野小学校ビオトーププロジェクト」は、本年度前半の活動に対して、(公財)安藤スポーツ・食文化振興財団(略称:安藤財団)が実施する、『第12回トム・ソーヤースクール企画コンテスト(2013年度自然体験活動支援事業)』に応募しました。そして昨年6月、全国50の活動支援対象の1つに選ばれていました。

安藤財団は、チキンラーメンやカップラーメンの発明者:安藤百福を記念した財団で公益活動を実施しています。「トム・ソーヤースクール企画コンテスト」は、安藤財団が「自然体験活動は子どもたちの体力だけでなく、おもいやりの心や創造力、チャレンジ精神を育む」との考えに基づき、全国の学校や団体から自然体験活動の企画を公募、その実施を支援し、優秀な活動団体を表彰のうえ、その内容をホームページで公開することにより、自然体験活動を広く推進するためにおこなっている事業です。本活動の趣旨とも合致すると考え、応募したものです。


その後、昨年3月から9月までの各活動を財団に報告し、この内容は財団の主催する活動のHPに紹介されるなどしています。そして、10月末に最終活動報告を提出してありました。このHPにも町田市立つくし野小学校ビオトーププロジェクトの活動報告がたくさん報告されています。⇒【自然体験com.】

さらにこの50企画の活動報告や提出書類が審査され、年末に電話で通知を受けました。結果は、何と、町田市立つくし野小学校ビオトーププロジェクトの「体験的環境学習」が全国でただ一つの最優秀賞を受賞し、「文部科学大臣奨励賞」を受賞したというものでした。

1月25日に横浜の「カップヌードルミュージアム」で授賞式があり、出席してきました。人気のある施設ですのでご存知の方もいるのではないですか?

会場は建物の最上階のイベントホール。とても大きく200名ほどの参加者でした。私は代表者として応募しましたので、私が賞を受け取る役割だったのです。当日午前中からリハーサルや財団関係者との懇談で参加。田村先生、高見さん、平嶋さんも午後からの式典には駆けつけてくださいました。

はじめに主催者の財団や、後援の文部科学省、横浜市教育委員会、横浜市青少年局の関係者から、お祝いなどの挨拶がありました。
その後、今回の賞の審査をした審査委員長から、各賞の受賞理由などの報告がありました。この日、賞を受けたのは6団体ほどでした。

私たちの活動の受賞理由は、以下のようなものでした。

[学校部門]文部科学大臣奨励賞

◆企画名 体験的環境学習活動
団体名:町田市立つくし野小学校 ビオトーププロジェクト [東京都]
代表者:小池 常雄 (代表)
活動内容:「いのちと環境を、親子で地域に学ぶ」をキャッチフレーズに、1年間で基本的な自然体験を一通り経験できるよう、作物の栽培・遊びや森遊び・たき火・ヤゴの救出・カブトムシ相撲大会など、「土・水・空気・火・生命」の各分野をイメージした活動を展開。
受賞理由:「学校や教育委員会の協力の下で、地元住民や保護者が連携し、主催する取り組みが、地域教育における見本となり、今後の自然体験活動の在り方に多くの示唆を与えるものと思われる。また、活動中のテキスト、クイズなどに工夫がみられ、指導者の知見が高く評価された。」(同財団のプレスリリース資料より転記)

この賞は環境学習が主たるテーマとした賞ではなく、野外活動などが対象のものと理解していましたので最高賞(学校部門)を頂けるとは正直、予想していなかったのですが、文部科学大臣名の賞状を、文部科学省の局長から、直接受け取ることになりました。文部科学大臣名の賞状、正賞の賞金、副賞チキンラーメン1年分の贈呈を受けました。後で賞状をよく見ると、「文部科学省」というスカシが入っていてビックリしました。

式典のあと、冒険家の三浦雄一郎さんの記念公演がありました。世界で一番高い山エベレストを80歳で登頂したというとても話題になった内容でした。とても私たちの活動とはスケールが違ったお話しでしたが、夢を実現させるために努力を重ねていくという内容は、印象深い物でした。講演のあと、賞状を持った私と一緒に写真を撮って下さいました。

賞金は、今後の活動のために有意義に利用して参ります。


《第2部:植物ってすごい!ver.4「やさいのなかまさがしゲーム」》

毎年、年度の最後は、オリジナルプログラムを用意して、なるべく楽しい企画を実施しています。今回は「植物ってすごい!」シリーズの第4弾。「やさいのなかまさがしゲーム」をしました。はじめに参加者を7チームに分けました。

今日の「なかま」という意味は、根を食べるやさい、葉っぱをたべるやさいという意味の仲間ではなく、野菜が植物として進化してきた種類のことです。動物でいえば、ネコ科の動物にライオン、ヒョウ、チーター、ネコなどの種類がいるようなもののことです。

そもそもみなさんが毎日食べている身近な野菜は、人間が原種の植物それぞれが持つ特徴をうまく引き出し、いろいろに改良、変化させて作ってきたものです。

今回、なかまさがしクイズをするやさいは…の17種類。ちょっと多かったですか?でも、身近なやさいはほとんど含まれていたのではないですか?
ダイコン、ニンジン、ゴボウ、ミツバ、トマト、レタス、キャベツ、シュンギク、ジャガイモ、コマツナ、キュウリ、ネギ、アスパラガス、カボチャ、ブロッコリー、ホウレンソウ

実はみなさんに配布した名前のシールだけでは、実感が伴わないと考え、午前中からやさいの見本の買い出しに走りました。17種類の小分けしやすい野菜を用意するのはなかなか大変でしたが、面白いセットが出来ました。

皆さん苦労しながら、ワイワイとシールを貼っていきました。一番おもしろかったのは、田村先生や中村さん、平嶋さんといった大人チーム。人生経験が一番長いし、中村さんなどは野菜を日常的に作っているのに、なかなかわからないと、皆腕組みをして悩んでいる姿が印象的でした。

皆が答えを書いた後、答え合わせをしました。

【ユリ科】のやさいたち
 ネギ、ニラ、ニンニク、タマネギ、アスパラガス、ラッキョウ、アサツキ、エシャロットなど
【セリ科】のやさいたち
 ニンジン、セロリ、ミツバ、アシタバなど
【キク科】のやさいたち
 ゴボウ、シュンギク、レタス、フキ、ヤーコンなど
【ナス科】のやさいたち
 ナス、トマト、ジャガイモ、ピーマン、トウガラシ、パプリカなど
【ウリ科】のやさいたち
 キュウリ、メロン、スイカ、カボチャ、ズッキーニ、ユウガオ、ヘチマ、ヒョウタン、ニガウリなど
【アブラナ科】のやさいたち
 ダイコン、コマツナ、カブ、ハクサイ、チンゲンサイ、ブロッコリー、キャベツ、ワサビ、クレソンなど

一つだけ、なかまのいない野菜はなに?・・・の正解は、ホウレンソウで【アカザ科】の植物でした。これ以外には、サトイモは【サトイモ科】。サツマイモは【ヒルガオ科】。ショウガは【ショウガ科】。タケノコやトウモロコシは【イネ科】です。仲間があまりいない種類の野菜もあるのですね…。シイタケやマイタケなどのキノコはまた別に細かく分類されています。

成績は、6年生の2チームがともに17点満点の15点と、とても成績が良く驚きました。人生のベテランの大人チームは13点でしたのでとても立派でした。

アブラナ科やナス科の植物は、同じ仲間だということが良く知られているものが多いのでわかり易かったのではないですか?食べる時の姿とは違うけれど、アブラナ科の野菜は、みな十字花というそっくりな花をつける事。ナスとトマトとジャガイモの花も食べる姿は全く違うけれど、そっくりなことをお話ししました。

キク科のやさいたち(ゴボウ、シュンギク、レタス、フキ、ヤーコンなど)はとてもユニークですね…。ゴボウとレタスが同じ仲間だなんて・・・!

今回の問題は独立行政法人農研機構のHPにある「日本における野菜の種類」を参考にしました。
【独立行政法人農研機構HP「日本における野菜の種類」】

今晩、晩ごはんの時にはおかずに出てくる野菜たちが、何の仲間だったか、思い出してほしい・・・なんていうお話しもしましたね・・・。

むずかしい言葉だけれど「生物多様性」という言葉をこの頃よく聞きます。小学生にも伝わりやすい出来るだけやさしい言葉に言い換えると、「いきものいろいろ、みんな地球のなかまたち」ということばになるのかな?

人間は、いろいろな野菜の原種の特徴を、うまく引き出して生活を豊かにしてきました。人間だけでは、この地球で生きてはいけないのです。地球はいきもの(生物)が形づくってきた星でもあります。地球は一つの大きな生態系とも言われます。いまもたくさんのいきものたちがささえ合って成り立っているのです。
日本における野菜の種類」
※この図は農研機構と化学工業日報社の著作によるものであり、
両組織の著作権上の許諾を受けたうえで使用・掲載しております。

最後に恒例の記念写真を写しておしまいでした。
参加してくれた6年生4名には、この活動からささやかなプレゼントをしました。
6年生4名からは、寄せ書きの色紙をもらいました。とてもうれしかったですよ!!

今回の参加者は、児童8名、未就学児2名、保護者6名、講師・ゲスト他5名の合計21名でした。講師・ゲストは、田村先生、中村さん、平嶋さん、スクールアメニティ誌の岡本さんと小池でした。

本年度も活動を無事終了することが出来ました。大雪で中止した2月の活動は残念でしたが、中止してよかったと思っています。
皆さま、1年間ありがとうございました。

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