次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2015/06/23

観察記録 「プールのヤゴ救出大作戦!」のその後

文:「鉄鋼マン」さん、小池さん
写真:「鉄鋼マン」さん

つくし野にお住いの「鉄鋼マン」さんからお便りと写真をいただきました。
「プールのヤゴ救出大作戦」のその前後のご報告です。

 ※6月29日に追加のおたよりを文末に追加しました。



いつも参加させていただいております。
先日、救出作戦に参加させていただきましたが、当家でもようやく、ヤゴが羽化しました。

当日の感想も含めレポートさせていただきます。


≪1.事前準備≫


できれば、下準備したうえで参加したいと思い、アマゾンで関連書籍を購入しました。
最初に慶応の先生の本を購入したのですが、子供に見せるにはやや学術的でしたので、これは自分がザッと斜め読みして終わりにし、子供向けには、写真や図が豊富な本をもう一冊買いました。


(実際は、子供は事前にはほとんど読んでくれず、今になって、羽化の流れを理解するために見ているようです。)




≪2.当日≫

小1、年中、3才の3人を連れて、家内と家族あわせて5人で参加させていただきました。


毎回、長津田からママと一緒に遠征してくる長男の幼稚園のお友達のU君が、プールの中で豪快にすっ転んでいる(私が見ている前だけでも5、6回・・・)のを横目に、3才の娘をプールに入らせるかどうか、一瞬悩みましたが、娘は『入る!(入りたいではなく)』の一点張りでしたので、ヌルヌル滑るプールにひるみつつ、私も一緒に入りました。(幸い私も娘も転ばずに済みました)


初めにヤゴを見た印象は、
『ん?何だかちっちゃくないか?』・・・でした。

私が子供の頃、田舎で見ていたヤゴはもっと大きくてゴツい感じでした。
家に帰って、参考図書を再見して分りましたが、私が見ていたヤゴはヤンマ系(川で魚すくいをしていたときに取れたものでしたので)だったようです。



私の郷里は福島県郡山市の東部ですが、昨年のお盆、一週間ほど帰省した際に、あれほどたくさんいたシオカラトンボを全く見かけないのに驚きました。

母が言うには、私たちが「神様トンボ」と呼んでいた黒くて細長いトンボ(正式名称はハグロトンボでしょうか?)も全く見かけないそうです。ちょっと心配です。




≪3.自宅での観察≫


添付写真の通り、当日、長男・次男用に水槽やら生け花用の剣山(けんざん:生け花用の針がたくさんついている道具)を枝を立てる様に買いこんできました。



一応、『赤虫キューブ』も買ってきて、3回程度エサも与えました。

HPに羽化の写真が載る中、『なかなか羽化しないね~』と話していたところ、20日(土)の昼、突然、溺れかけているトンボが発見されました。

夜から朝にかけて羽化するものとばかり思っており、すっかり油断していたところ、次男が発見したものです。

すでにすっかりトンボになっており、『白い』状態は見れずじまいでした。トンボの形になって『いざ飛び立とう!』と思ったら、水槽の蓋があって、水に落っこち、
羽が濡れて逃げられず・・・という感じのようです。

何とか木の枝につかまらせて救出し、無事、空に放つことができました。
(ピンぼけ写真しか撮れませんでした)
毎晩、数匹、木の枝に登ってはいましたが、実際に羽化したのはこの日が初めてでした。



正直、あの小さなヤゴから、本当にトンボが出て来るのか、半信半疑でした。昨年も同じ時期に羽化したと伺いましたが、もう少し、大きくなってから羽化するのではないかなどとも思っておりました。


実際に羽化した姿を見て、改めて生命の神秘を感じました。



21日(日)の夜も数匹登っており、うち一匹が羽化し始めていたので、子供たちとは『朝早起きして見よう』と言って寝ました。

5時半ごろ起床し、水槽を見に行くと、何とビックリ、2匹が向き合って『ツイン羽化』してました。
朝日を浴びて輝く羽が、とても美しかったです。見えにくいですが、木の枝につかまらせて芝生の上に刺しておき、飛び立つタイミングは彼らに任せることにしました。




一方で、良く見ると、水中に2匹・・・。

黒くなったものの、溺れてしまったと思われるのが一匹、白いままで羽化の途中で落っこちてしまったと思われるのが一匹。
子供たちにとっては、生き物の生と死を考える良い機会になったのではないかと思います。

(その後、次男が“黒い方”がそれこそ“虫の息”ながら生きている模様であることを発見したようです。これまた生命の神秘ですが。)




私自身、田舎育ちなのに、トンボの羽化を見たのは初めてでした。結局私が一番興奮していたような気もいたします。

良いチャンスを与えていただき、ありがとうございました。
引き続きよろしくお願い申し上げます。




「鉄鋼マン」さん、丁寧な報告をありがとうございました。

ヤゴの水槽は、ふたをせず、枝を突き出しておいた方が水面墜落事故を起こさずに済みます。写真を見せていただくと、水槽の中ではちょっと狭かったように思います。

活動でお話ししたように、暗くなったころから木に登りはじめ、21時ころまでには羽は伸ばしてしまいますが、飛べるようになるのは朝ですから子供でも観察しやすいです。

私も子ども時代には、ヤゴの羽化は見ませんでした。カブトムシも今ほど容易には手に入りませんでした。農薬がたくさん使われた時代でもありました。庭にあったカラタチにくるアゲハチョウの観察に精を出し、文集に掲載されたこともあります。

今度、このブログでも、子ども時代の私の文章をアップしてみようかな??なんていう気持ちになりました。

自然の生態を描いた驚くような映像も、最近はテレビでも映画でも容易に見ることが出来ます。しかし、実物を自宅で見ることはまた違った喜び、驚きがあると思います。

是非是非お子様たちと驚いていただければ…と思います。
おたより、ありがとうございました。

(小池)



 6月29日追記

ブログをアップした後、「鉄鋼マン」さんから、追加のおたよりをいただきました。



レポート以降、次男のヤゴが連日羽化し、水・木・金と3日続けて朝、トンボを放してから出社しています。

不思議なことに、長男の方の水槽は日曜日以降、毎日枝には登るものの一向に羽化しません。一方で毎日1匹ずつ死んでいます。何だろうな・・・と思いつつ、そろそろみんな飛び立ってほしいものだと思っております。

長男の友達の何とか君の家では、パパが気合が入っており、1週間前から水のカルキ抜きをし、ブクブクも買って準備したそうで、早くも全て羽化したそうです。『うちはブクブクがないから羽化しないのかな・・・』などと、長男に若干恨めしい目で睨まれております。

ひとまず、今いるヤゴたちは何とか全部、羽化させて放してあげたいと思います。



ブクブクは狭い水槽で飼う時には必要ですが、そもそもヤゴは、魚などに比べて体重は少なく、必要な酸素量は少ないはず。

気になるなら、水をカップのようなものですくって高い位置から注ぐ事を数回行うと水中の酸素量を高くすることが出来ます。試してみてください。

我が家のヤゴも次々に羽化しています。
おたよりありがとうございました。

(小池)



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