次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2016/05/26

活動報告 2016年度 特別活動第1回「畑のお世話をしよう!1」

文:小池
写真:小池
編集:平嶋

5月22日(日曜日)午後、本年度特別第1回目の活動を実施しましたので活動報告をします。(小池常雄)



《2016年度 特別活動第1回 活動報告》

この日は、事前のご案内をしませんでしたが、連絡がつく範囲の方に声を掛け、特別活動をしました。本年度通算で第3回目の活動です。前日の土曜日が、運動会だったので、お疲れのご家族が多かったかと思います。

14日の土曜日に植えたサツマイモが心配であったこと、人気のあるミニトマトの苗が安く手に入ったこと、サヤエンドウをもう片付けねば…と思ったことなどが、急な活動をしたくなった理由です。



ブログでの事前告知は間に合わず、連絡先をお教えいただいている方のみへの連絡となりました。

16時半から18時という、普段とは違う夕方の活動時間にしたのは、この日、湿度は低めで快適だったものの、気温が30度近くになっていたことがあります。

この夕方の時間であれば直射日光は少なくなり、私たちの畑は、隣の家の陰になる時間でもありました。参加者の年齢は様々。健康管理は大事ですものね…。



水のタンクに水位計を付けました。中村さんが、畑の中にドラム缶の水タンクを付けて下さっていたのですが、この欠点は、中のどこまで水が入っているのか、わかりにくいこと。

家庭用水槽のエアポンプ用の半透明の細いビニール管を5m分入手。ドラム缶に沈める先っぽは、浮き上がらないようにナットなどを縛ってそっとドラム缶の中へ…。

後は、ドラム缶の横に木の板を沿わせ、抜けてしまわないように上下に大きくU字型にねじ込み金具をつけ、その中に管を折れないように通して半固定。片方から強く吸って通せば、出来上がりです。


中の水は中村さんの家の車庫の屋根に降った雨水をためたリサイクル。飲めませんが透明なので、見えにくい欠点を中村さんが、赤いプラスチックの小片を浮かすことで、見えやすいように、改善してくださいました。

樋村さんも別方式で、トライ中。これも完成をお楽しみに…。



このところの晴天でやや元気をなくしていたサツマイモの苗に、中村さんがスプリンクラーで水を撒いてくださいました。


「スプリンクラー」とはつないだホースの水の勢いを利用して円形の範囲に自動的に水をまく装置の事。カシャ・カシャ・カシャと、リズミカルな音を立ててきれいに水がまかれていきます。



サヤエンドウの栽培を終え、跡地にミニトマト、モロッコインゲン、つるありインゲンを植えました。


サヤエンドウは、ちょうど先週が収穫の最盛期でした。あれだけの人数でとっても、それぞれの家庭にたくさん持ち帰ることが出来ました。その後、急激に衰え、もうあまりなっていません。

植物ウィルス(人間には無害)のせいで、全体が白くなってもいます。それで、参加者総出で除去。支柱とネットを丁寧に作ってあったので、これらはそのままに残すことにしました。

支柱の下の土を再生するのに、昨年の年末から畑の片隅で作ってきた堆肥(粉砕したイモのツルや植物+牛ふん+米ぬか)を初めて使いました。これと苦土石灰、混合化成肥料、牛ふん+とんプンの混合肥料を混ぜました。


トマトは降雨が多い時、水を吸い込みすぎて中から破裂してしまい、痛んでしまいやすくなります。それで、マルチ(根元を覆い、保温や草が生えるのを防ぐ黒いビニール)を掛けました。

1/3くらいの面積には、モロッコインゲン、ツルアリインゲンを植えました。


これは、先週植えたツルナシインゲンは収穫期間がとても短いのに比べ、収穫期間が長いのです。モロッコインゲンも収穫期間が長くかつさやの形が面白く大きい…ということもあります。これらもサヤエンドウ用のネットをそのまま利用して成長させることが出来ます。

ツルナシスナップエンドウはちょうど収穫期。みなでそろって収穫しました。




子供たちや保護者の皆さんは、それぞれの方法で、野菜の世話をしてくれました。

皆さん良くわかっているので、私があまり細かく誘導しなくても、自発的にそれぞれが出来ることを自分で考えてやって下さいます。それで、わたしはとても楽ちんでした。

私は、皆さんににやってもらいにくい、堆肥の撹拌などの作業をしました。堆肥は時々かき混ぜて、空気を入れることが大切なのです。



今年は幸い、週に一度ほどは降雨があります。昨年は、この時期は渇水(雨が降らない事)傾向で、サヤがほとんど真っ黒になってしまったソラマメが、今年は何とかいい感じで成長しています。

ややウネの間隔が狭かったので小ぶりではありますが…。まだ、空を向いているサヤが次第に横向きになり、下を向けば収穫適期。来週か再来週にはまた特別活動ができるかもしれません。




その日の夜、持ち帰ったいくつかの料理を作りました。

スナップエンドウはゆでて、マヨネーズを付けて食べました。育ちすぎていたサヤエンドウは、中の緑のエンドウを取り出し、スープに入れました。絶品だったのはサヤエンドウと園芸種のタラの芽のテンプラ。塩で食べると絶品でした。





今回の参加者数は、
未就学児:1名、1年生:1名、2年生:0名、3年生:1名、4年生:1名、5年生:0名、6年生:0名、中学生0名。高校生0名、保護者:4名で、参加者は2家族でした。運営側として、顧問6名(中村、樋村ご夫妻、井上、船崎、小池)でした。

中学生を含めた子どもの合計:4名、大人の合計:10名の総合計14名でした。顧問が多かったので、子供よりおとな数が多かった活動になりました。参加校は、つくし野小学校、南つくし野小でした。




《おまけ:「鉄鋼マン」さんにお便りをいただきました》

鉄鋼マンさんのご自宅に営巣していたシジュウカラ。5月22日日曜日に巣立ちを迎えたようです。


本日、わたしの家のシジュウカラが巣立ちました。



昼頃、たまたま巣箱を見たところ、巣穴から小さな顔が覗いていました。巣穴から飛び出したものの、うまく飛べず、地面に降り、しばらく玄関先の門のそばにじっとしていました。その後も、門扉につかまったりしていました。

そうこうするうちに、道路に出てしまったので、仕方なく捕まえて庭に戻しました。
その間、親鳥は心配そうに声をかけたり、地上にいるヒナ鳥に餌を与えたりしていました。



最終的に、ヒナ鳥は、隣家の庭に飛び去ってしまいましたので、その後、どうなったのかわかりません。何とか無事に空に飛び立ってくれたら良いなあと思います。


どうも私たちが見たのは、何羽かいたヒナたちの中で、最後に巣立った末っ子だったようです。

3歳の末娘は“ちびちゃん”と名付けて、雛が飛び去って行った隣家の庭を見ては、「ちびちゃん元気に飛んでいけるといいね~」と言っていますが、満足に飛べなかった様子を見ると、正直、あの子が元気に自然の中で生きて行けそうな気がしません。

何せ私に捕まるくらいですから、猫やカラスに狙われたらひとたまりもないと思います。奇跡を祈るばかりですが・・・。

ただ、あっちこっち行きながら懸命に生きようとする姿や、親鳥が心配そうに声をかける姿(親の2羽が揃って声をかけている時間も長かったので、その間他の雛鳥はどうしていたのか心配になりました)を1時間以上に渡って見せて貰ったこの時の経験は、きっと子供たちの中に鮮明な印象として残るものと思います。

家族全員、皆で一時間ほど、ドキドキしながら応援していましたが、子供達には、とても良い経験になったと思います。

実際にその中にある自然の厳しさについて認識するのは、先のことで良いのだろうと思い、子供たちとは「今頃、元気に飛んでいると良いね~」と能天気に話しております。




一方で、里子に出したカブトムシの里親先から、雄雌1匹ずつが成虫になった旨、連絡がありました。

うちの子たちはまだその気配もなく(水槽の底を下から見ると、蛹室を作ったようではありますが、白い体が見えるので、まだ本格的な蛹にはなっていないと思います。)ちょっと驚きました。

昨年、お預かりした蛹も、成虫になって出てきたのは、もっとずっと先だったように思います。家の中に置いていたということでしょうか?

いずれにしても、里子が雄雌で良かった(他にも何軒か里親先がありますが)と思います。子供たちにとっては、雄がいないと嬉しさ半減になってしまうと思いますので・・・。



鉄鋼マンさん、お便りありがとうございました。

庭に付けた最初の年に営巣が見られ、また一部であっても巣立ちが見られたのはとても幸運なことですよ!!

わたしなど、もう自宅で20年もやっていますが、いろいろ工夫しても営巣してくれるのは、数年に一度。巣立ちを見られたのは昨年連休中の1度だけです。



1つの巣から、多い時は10羽近いヒナが一斉に巣立つので、後から生まれたヒナは、当然、成長には差があります。それで、兄弟たちは飛べるまでに育っていたのに、このヒナだけ飛べなかったのだと思います。この状態は、とてもヒナには危険で、カラスやネコに狙われやすい時期でもあります。

この時期、つくし野の街で、耳を澄ますと、巣立ったばかりのシジュウカラの家族が、エサ取りの訓練中の声が良く聞こえます。

「つくし野の街全体が、生き物にやさしいビオトープになってほしい」…と願い、続けているこの活動の成果の一端を見せてくれているように思います。

昔はスズメ(雀)40羽分の価値があるというのが名前の由来…とも言われているシジュウカラ(四十雀)。最近は、その一番身近でたくさんいたスズメの数の減少で、シジュウカラの方が身近な野鳥になりつつあるのかもしれません。

鉄鋼マンさんのお子さんたちも、いつの日か、ご家庭を巣立つ日が来るでしょう。そんな遠い先をまだ子供たちは想像だにしないでしょうが…。

ご家族にとって、幸せな初夏の1日になったなら…と巣箱作りをおすすめして良かったと思います。



カブトムシは、家の中で育てると、羽化が早まってしまいます。自然の日本の気温ではないですからね…。



先週の活動で、希望者に幼虫を分けましたが、ちょうどこの時期、蛹室を作って蛹化する時期です。これもまた一つの命のドラマ。是非、ご家族で、ドラマを楽しんで下さいますように…。

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