次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2017/06/04

活動報告:第3回定例活動を実施しました。

2017年度第3回定例活動「プールのヤゴ救出大作戦!」12年12回目で驚きの…!!!
12回目の実施となったこのプログラム、驚きの「事件!」が発生。はてさて何が??
(この記事の最後まで読んでね!!最後に2つ目の驚きの「事件!!」が、発覚。)
 この日、自宅での準備は、朝8時過ぎから資料印刷開始、30家族分の資料を作製。10時から会場の準備を小学校で始めました。準備は金森さん、岡本さんと保護者2家族が支援してくださいました。
 資材が多いので、車から運んでいると、驚きの報告が!!!

「プールに、、水が、、、ない!!!!」
 12年続き、12回目の活動となったこの活動ですが、例年業者さんの手によるプールの清掃が行われる前のタイミングを図り、小学校が子供のひざ丈位の水位まで水を減らしておいてくれるのですが…。今年は特に、我々の活動の後、3年生が授業で「ヤゴ取り」をすると聞いていましたので、水量の管理は行われていると想像していたのですが…。
 私も自分の目で確認したのですが、プールの底には枯れ葉は風に舞うばかり…。聞けば、カラスがよく来ていたとのこと。ヤゴをつついていたのかもしれません。
 困ったことになりました。
 いろいろな助成先にこの日の活動プログラムは届け出てあります。畑のジャガイモは、そろそろ収穫時期が近づいていますが、自分の用意した資材も、参加者に求めた用意の内容も違います。急に畑のプログラムに変えるわけにはいきません。
 困ったあげく、12年前にこの活動で整備し、昨年の活動でも掃除をし、生物を確認したトンボ池の生物採取をすることにし、慌てて子供たちの危険がないように、カマで除草。12年間の時間の経過で、生えていなかったすぐ脇に桑の木が大きくなり、落ち葉が落ちるなどして池は富栄養化(肥料となるものがたくさんあること)。西の半分ほどは、根が絡まりあって堆積し、半分陸地化しています。この様子も参加者に見せたく、一部を切りとり、視聴覚室に運びました。
 そんなドタバタな午前中のがあったのですが…。13時開始を目指して何も知らない参加者が、続々集まってくれました。この日の受付は、3年生と4年生の2人が担当。

 私のお話は、驚きの事実から伝えねばならず…大変つらいものとなりました。皆楽しみに、期待して来てくれたのですものね…。
 それでも気を取り直して、つくし野の身近な場所に、いろいろな生き物が生きていること、よく観察し、スマホのカメラに数百円でも手に入る接写レンズを取り付けるだけで、驚くような写真が写せること、子供たちとともに身近な世界のおどろき知ってほしい…と実際の写真をお見せしながら説明しました。
 1,2週後には特別活動でジャガイモが収穫できそうな専用畑の今朝の様子のご紹介もしました。

 私のお話の後、保護者のKさんが、例年自宅でヤゴを羽化させている経験を元に、写真パネルを使って、ヤゴの羽化の様を説明してくださいました。
 私からはもう20年以上、自宅に置いている昔の梅干しのかめや水盤を使ってたミニビオトープで羽化をさせていることなどを説明。
 その次には、受付をしてくれた4年生のMちゃんと3年生のHちゃんが、ヤゴの羽化の様子の絵本の朗読をしてくれました。なかなか上手で、子供たち全員が周りに集まり、聞き入っている様は素敵でした。事前の準備は短時間でしたが、3択のクイズも4問作成。なかなかうまいクイズで関心。事前に私に、わざと間違った答えで、手を挙げてほしいという、内緒の仕込みまで準備されてがありました。(すごい!笑)賞品の折り鶴も直前まで慌てて用意してくれました。二人ともとてもありがとう!!たのしかった!!!
 朗読の後は、池に移動。狭い池にしては、参加した子供たちは36名とバランスは欠いていましたが、学年ごとに分け、年齢の低い子から採取するなど工夫をし、なるべく皆が平等に生きものに接し、触れ合える工夫をしました。
 この日採取できたのは、主にオタマジャクシとメダカ。普通の生き物ですが、低年齢の時代に、こういう生きものに接する経験が必要ではないか?…と思うのは、私だけではないと思います。イモリの幼体(おとなになっていないこどものこと)ではないかと思われる個体が今年も何匹か捕まえることができ、この小さな池に成体(親のこと)が定着し、毎年繁殖していることが推察されます。
最後に、記念写真を写して活動は終了。この後、池で生き物を採集できなかった希望者に、事前に採集しておいたオタマジャクシとメダカをKさんが配布。
 私は、事前に準備しておいた2台の実態顕微鏡でいろいろなものをお見せしました。
 この日の参加者は、未就学10人、1年生6人、2年生2人、3年生4人、5年生5人、6年生2人、高校生1人でした。小学生の参加者は25名。いつもの活動に比べ、全学年から参加者があり、高学年の参加者が多かったことも、学校の授業での経験もあり、このプログラムの人気の高さを反映したものになりました。
 保護者の参加は19名。参加家族数は24家族でした。雑誌の取材はいつもの岡本さん。顧問は、金森、小池の2名。
 子供の合計は36名、大人の合計は22名。総合計は58人の活動となりました。

さてはて、驚きの後日談(後になって分かったこと)
 午前から手伝ってくれた皆さんも帰り、資材を車いっぱいに詰め込み、さてはて、帰ろうか…と思ったのですが、、、それでも…と思い、プールの中に降りてみたのです。プールの中央部に排水のマスがあり、それの中に水が残っているかも…と思ったこともあります。(特殊な工具がなくては開けられず断念)プールの底はカラカラ、風に落ち葉が舞っています。中央の排水溝のところに、落ち葉が少しだけ残っているのは、だんだんと水が減り、ここだけ最後まで湿っていたのでたまったのようです。水が落とされて数日過ぎているだろうこともあり、ほとんどカラカラ。それをそっと、かき分けてみると死んでひっくり返ったヤゴがいくつも見えます。しかし、驚いたことに!落ち葉をどけた時に動く個体もいます。
  慌てて車から容器を持って戻り、今度は丁寧にすべての落ち葉を最大限丁寧に捜索。死んでしまっているものも少なくないのですが、少しでも動く個体を救出。ここは気温が高く、この場ですぐにでも水に入れてやりたいのですが、身近には水道しかなく、これは入れられません。
 またも慌てて、自宅に戻り、自宅の前の水槽から水を移し、ブクブクで救急救命。死んでしまったものは、ひっくり返ってお腹を出して浮かんでしまいますが、水の中に散っていくものもあります。自宅にあった水草も入れてやりました。
 ここで、どうしたものかと思案。保護者の方に連絡を取り、3年生の担任のT先生が今日は休日出勤をしていることを確認の上、電話し、状況を共有。すぐにこれら瀕死のヤゴを小学校に届けても、ブクブクはすぐ準備できないだろうし、翌日日曜は誰も世話できないだろう…と考え、週明け月曜日のあさ、私が小学校にカギを返却に行かねばならないこともあり、それまでお預かりします…とお伝えし、ご了承いただくことができました。
 12年12回もこのプログラムを実施していると、いろいろなことが起こりますが、いささか今回は驚きの連続。
 最後の最後に、絶命寸前、ぎりぎりのところで助け出したヤゴが、3年生の授業で活用され、適切な方法で羽化がサポートされ(私が当日配布した資料と、羽化用の小枝も小学校に届けたいと考えています。)一匹でも多くのトンボが無事羽化を果たし、つくし野の空に飛びたてることを、心から願っています。
 参加してくださった皆さん、支援してくださった皆さま、ありがとうございました。
(活動の翌日6月4日日曜日、文章を記述)
文章:小池常雄
写真撮影:岡本さん、小池常雄
ブログ編集:小池常雄





2 件のコメント:

田渕 さんのコメント...

 元気な子ども達の歓声が聞こえてくるようです。
大人たちも一緒に楽しみながらの「生命の教育」
ですね。
 質問者にサクラを仕込むとは大笑いです。大人顔負け。

匿名 さんのコメント...

いつも楽しい企画をありがとうございます。
先日捕獲してきたおたまじゃくし(約70匹…)は、わが家で無事にカエルになりましたので、先ほど自然へかえしてきました。
おたまじゃくしからカエルに成長するところを間近で観察することで、だんだん愛着がわいてきて、少し寂しい気持ちになりましたが、自然の中に戻ったカエルたちは嬉しそうに見えました。
来年のヤゴを楽しみにしています。
今後ともよろしくお願い致します。