次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツなどの収穫体験などを実施しました。
〇 第1回特別活動は、連休期間中に野菜の収穫た体験を実施予定です。確定後このブログで紹介します。

2018/10/03

話題:新作!やもりのおうち 制作と設置

新作!「ヤモリのおうち」を制作・設置
[これは縦型。設計図の中には、横型もあります。]
鳥の巣箱は、基本さえ守ればつくし野ではシジュウカラやスズメがかなりの高率で営巣してくれるのは皆さんご存知の通り。
基本となる鳥の巣箱のパターンの形はこれまでの12年間の活動の中ですでに設計図をまとめ終わっています。
(プログラムの参加者は、例年この中から選択して製作するのが例年のスタイル)
その後、鳥の巣箱に加えた追加設計図としてはエサ台やコウモリの巣箱の設計図を作りましたが、しばらく時間が空きました。
しかし今回、アウトドア系の雑誌の記事をヒントに、久しぶりに新作の設計図を作り、活動でご紹介しました。
[ヤモリのおうちの設計図]
右上に描いたヤモリのイラストはこんな感じ。左上の小さなガを狙っているところ。
ぷっくりとしたお腹、エラがはったアゴ、平たく広がったすべての指先などが特徴です。
[このイラストは実際のヤモリの写真をベースに、やや特徴を誇張して書いています]
6月の活動で、つくし野小のトンボ池で捕まえたイモリは、漢字では「井守」と書き、両生類。
ですから水から離れた場所では生きていけません。
これは、つくし野小で捕獲したイモリ。上が成体。下が幼体。
[ヤモリの幼体。入っている容器はペットボトルのフタ]
今回、設計図を作ったのは「ヤモリ」のためのもの。
漢字では「家守」と書き、爬虫類。
トカゲの仲間で、水のある環境ではなく、つくし野でも住宅地の中にいます。
私の家は外装が自然木(杉板の下見張)で隙間がいっぱいある今時珍しいタイプなので、隠れ場がたくさんありすみかにもなっているはず。
夏になると出てきて、外灯に寄って来る昆虫を食べようと待ち構えています。
私の家のみならず、通勤の帰り(つまり夜)にもご近所の家の壁に張り付いている姿をよく見かけます。
明日の裏に吸盤があり、どんなところでも、壁に張り付いて移動できます。
つるつるのガラスの表面も平気で歩けます。(スゴイ!忍者みたい。)
(この貼りつくは、ファンデルワース力(りょく)と言って、原子と原子がひきつけあうごく弱い力を利用しているのですが、ちょっとむつかしいので省略。)
ヤモリは、日曜夜放送されている無人島を開拓する民放の人気番組でも時々出てくるので、知っている人がいると思います。
コウモリの巣箱の設計図は、下から潜り込める穴をあけましたが、ヤモリの巣箱はもっと簡単。
要するに外敵から身を守れ、昼間などに隠れることができる狭い隙間があればよいので、とてもシンプル。
表面に、ヤモリのイラストを描いてもかわいいと、設計図にも書いておきましたが、マジックで書いても時間とともに消えてしまいます。

それで、何かないかと探していたら、インテリアショップ(DULTON)で見つけたのがこれ。
(意外に高くはなく、600円(税別)、取付用ビス4個付)
鋳物(鉄を溶かして型に流したもの:鋳鉄)製ですので重いのですが…。
もともとは、しっぽのところに帽子やコートを掛けるために玄関の壁に取り付けたりするためのもの。ですから頑丈。
サビ止めもあって、真っ黒に塗装されており、「リザード(トカゲ)」と説明されています。アメリカの身近にいるトカゲがモデルかもしれません。
日本のヤモリはもっとずんぐりした感じ。
お腹も横に出ているし、アゴももっと張っています。
頭も全体にもっと丸い感じ。
一番違うのは、指先に吸盤がついているのでもっと平たく指先が広がっています。
でもまあ、全体はこんな感じ。
よく見ると、目が大きくパッチリしていてかわいいのですが、何せ色が艶消しの真っ黒。ちょっと子供たちには、不気味かな?…とも考え、スプレーペイントで、本物のヤモリの色に近いベージュで塗り、更に、マジックで目鼻と口を書きました。
口は口角(口のりょうはじのこと)を上げ、目はぱっちりと大きめにして、本当は(生物学的には)トカゲにはマツゲはないけれど、描いでみたらこんな感じでかわいくなりました。(ちょっと漫画チックだけれど、、、。)
ビオトーププロジェクトとしては、(生物学的には正確ではなく)ちょっとギリギリだけれど、まあネ、ご愛敬でお許し下さい。
つくし野が、ここにヒトだけでなく、すべての生き物にやさいしい街であってほしい!…と願っています。

≪おまけ:1≫
自宅の玄関に、試作品を付けました。
私の自宅の1階部分は、最近は珍しい杉の下見板張という工法。
昔は多かったのですが、最近は田舎に行かないとみられません。でも自然素材でアシナガバチが巣を作るときの材料にうってつけなので、夏にはよくかじられるし、ヤモリが入り込める隙間もあるので、ヤモリも初夏から夏にかけてはよく見かけます。
玄関の外灯の斜め下につけたのは、外灯によって来る昆虫を狙ってよくあらわれる場所だからです。昼間の寝床と夜のエサ場が、一か所で両立!寝食が一か所で!!という狙いです。初夏から夏にかけて、この巣箱を使ってくれる状況が報告できれば…と願っています。
[この2枚は夜、外灯を灯した時の感じ]
 [昼間の写真:外灯の斜め下に設置。鋳物のトカゲが外灯を見ている感じで…]
[横を見ると、潜り込める隙間がよくわかる]
≪おまけ:2≫
 これは、畑の隅に設置してあるお世話ノートボックスの中に住んでいる、ヤモリ君。
杉板で作られているので、やや濃い色の板なので、体色も濃い個体になっています。
これは、Sさんが飼っている個体。
住宅の中で捕まえたものだから、色が全体に白っぽい感じ。
文章:小池常雄
巣箱設計図作成・サンプル製作: 同
写真:Sさん、小池常雄
ブログ編集:小池常雄


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