次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツなどの収穫体験などを実施しました。
〇 第1回特別活動は、連休期間中に野菜の収穫た体験を実施予定です。確定後このブログで紹介します。

2018/11/14

来年また、あそぼうね!

またね!一緒に遊べて楽しかった
・・・と言ってくれているかはわかりませんが…。
これはSさん家族がこの夏、飼っていたトカゲの仲間カナヘビ君。
秋も深まり、与えることができる食べ物(生きた昆虫)が簡単に捕れなくなり、冬も近いのでこの個体を採取した自宅近くの公園に放すことにしたのだそうで…。(9月下旬)
なんと!! 
トカゲ(カナヘビ)とヤモリを捕獲し、飼育し始めてから、パパが会社から疲れて帰ったあと、自宅近くでエサ(生きた昆虫)を採取して、与えていたのだそうで…。
それはそれは、とても大変な労力。
(扶養家族が多かった!!)
いたずらに長く飼育するのではなく、採取した場所に放す事はとても正しい行動。
彼らは基本的に生きた生き物しか食べず。
飼っている水槽を保温して、ペットショップで年中売っている生きたコオロギ(とても高い!)を与えれば、冬でも活動する様を観察できるけれど、彼らにとって幸せか?はわからない。
だから、採取したところに今のうちに返してあげる事は、正しい行動。

一方こちらから先の写真は、ヤモリ君。
ヤモリも爬虫類だから、寒くなると冬眠に近い形で体の働きをぐっと落として、寒い時間をやり過ごす。
栄養を脂肪のような形でたくさんは蓄えられないはずだから、例えば中途半端に温かい、陽があたる玄関などで水槽に入れて冬越しさせようとすると、代謝が落ちず、体のエネルギーを使い果たして、春が来る前に死んでしまうことがある。
例えば、寒いからかわいそうだと、カブトムシの幼虫を室内で飼ったりする人がいるけれど、それは彼らの生命のリズムを崩してしまい、普通の季節より早く羽化して、かえってかわいそうな結果になったりする。
外国産のペット(昆虫も)などと違い、国産の在来種は、日本の気候に適合して長く生きてきているのだから、日本の冬くらいは平気。
さむがっているのは人間だけ!

スマホに簡単な接写レンズを付けて写した写真が、目にピントが合うととてもきれい。
これはエサにもらった昆虫(バッタかな?)を嬉しそうに、くわえたところを下から写した写真。
アゴやノドのあたりが透けて見えてる。
これは、もらった昆虫をくわえたまま、水槽の中の隠れ家から頭を出しているところ。
ヤモリだけれど、なにか、うれしそうというか、自慢げな表情が分かるよね…。
この写真は、皮膚や指の裏の構造がよくわかる。
指の裏には細い細い毛が無数に生えていて、分子と分子がひきつけあう「ファンデルワールスの力」を使って、つるつるすべすべのガラスでも貼りついて登っていけるヒミツが隠れている。
これは、公園でおわかれしたときの写真。
放しても、すぐには逃げず、しばらく近でうろうろしていたそうだから、子供たちも気持ちの整理がついて、寂しくはなかったらしく。
公園に行けばきっとまた会える!
冬が過ぎ、春が来て、また公園で見つければ、来年も遊んでくれるかも…。
彼らは生きた昆虫しか食べないから、なかなか飼育は大変だけれど…。
ビオトープ専用畑では、春先に時々、土の保温などの為に貼った黒いビニールのマルチの裏側に、俵型のふにゃふにゃしたトカゲの卵を見つけることがある。
爬虫類だからタマゴを親が温めることはなく、自然の気温や太陽の熱で温まってタマゴの中で中で成長し、孵るのだから、うまく人の営みを利用しているともいえる。
来年また、あそぼうね!

≪おまけ≫
これは、畑のお世話ノート箱にお住いのヤモリの片方。
いつの間にか、奥様ができて、2匹で仲良く暮らしているらしく。。。
文章:小池常雄
写真:SAさんご夫妻
写真トリミング・カラー調整:小池常雄
ブログ編集:小池常雄

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