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2022/07/22

カイコが我が家にやってきた!(その7:産卵から孵化・蟻蚕へ)

  いのちがひと巡り   
交接中のオスとメスを引き離す「割愛」という作業をすると、メスは産卵する。
ひとつひとつ丁寧に…。
模様になっているペーパータオルの表面のパターンのくぼみが、産み付けやすかったのかも?
右が産み付けられた初日、左が1日経過して色が濃くなったもの。
動画では産卵はこんな感じ。
この後、卵は休眠卵になれば次の春まで、そうでなければ2週間ほどで孵化。

以下は、JSさんが、沖縄から繭を取り寄せたときにブリーダーから好意で頂いたものを小池がいただき、再度SKさん、YAさんらと分け合ったもの。

下の2枚の写真はJSさんの写真。(20220713撮影)
左の紙の上に産み付けられているのが、卵。
黒いから、非休眠卵ということ。
右に固まっているのが、人工飼料に群がってたべている、一齢幼虫。
長い毛が生えているので、毛蚕(ケゴ)と呼ばれる。
黒くて小さいから蟻蚕(ギサン)とも呼ばれる。
産卵された紙と比べ、右側の人工資料を食べている明度差が大きくて、幼虫が真っ黒に見え…。
蟻蚕…と呼ばれることはあり。
この部分を切り取って明度調整してよく見えるようにすると…。
人工飼料から途中で桑の葉に代えると食べない…と聞いていたけれど、何のことは無い。
人工飼料に群がる幼虫の横に新鮮な桑の葉を置くと、みるみる移動していく。
大きな丸い頭とスリムなボディ。
クレイアニメで「ニャッキ」というのがあったけど、そんな感じ。
産卵紙を見直してみると、だいぶ孵化が進んだことがわかる。
黒かったものが、白くなっているのが、孵化後。
毛が生えているので「毛蚕(けご)」とか、色が黒いので「蟻蚕(ぎさん)」と呼ばれるのが良くわかる。
これは、初齢のカイコが桑の葉を食べた後。
体が小さいので、葉脈を食べることができず、葉脈だけ残ってしまう。
ついては、葉脈標本のようになる。
この後、はがきサイズのパウチで保存。
こうして、世代は更新され、DNA・命が受け継がれていく。
文章:小池常雄
写真:SKさん、JSさん、小池
動画:SKさん
ブログ編集:小池

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