次の活動実施予告・実施済の報告


〇 第11回特別活動は、「カリフラワーなどを収穫しよう”」を2月4日日午後の実施しました。次の特別活動の実施日・内容は未定です。
〇第12回定例活動は「畑のお世話~種ジャガイモの植付など」は3月9日土を翌10日日午後に延期して実施済です。

2006/12/08

活動報告 06年度 第8回 「トリと仲良くなろう」

今回のビオトーププロジェクトは、つくし野で見られる冬の小鳥の種類や接し方を学びます。
まずは、小鳥と仲良くなるためにえさ台を作ります。

活動内容説明

今日はあいにくの雨。でも今回の活動は図工室なので問題ありません。
校長先生が前回取材のあったタウンニュースの記事が掲載されたことを教えてくれました。

小池さんから活動内容の説明があります。
※CDで小鳥のさえずりを聞きながら)


まずは小池さんのお家によく来る小鳥達の紹介です。
スズメ、カラス、シジュウカラ、メジロ、ヒヨドリ、ハト(キジバト、ドバト)オナガ、モズ、ムクドリ、ツバメ、タカの仲間のチョウゲンボウも・・・。
トリを眺めながら飲む朝のコーヒーはとてもおいしくて幸せな気持ちになるそうです。
スズメ
身近だけれど、まずは来て欲しいトリ。一番臆病だけれど沢山いる。スズメがいれば他のトリは安心。最初にエサを見つけ、他のトリも来る。
シジュウカラ
夫婦仲良し。泣き声が何種類もあり聞き分けられる。胸の黒い線でオス・メスが判る。脂っこいものが好き。
シジュウカラは牛脂が大好き。※サイコロ状のものはダメ
冬の間は厳しいので冬を越すために、自然界では動物の死骸を食べたりもします。
シジュウカラにとっては最高のご馳走です。体が温まりますから。
メジロ
緑色でくりくりした目がかわいい。甘いもの、ジュースとか、果物が大好き。冬は花の蜜を吸っているところを良く見かける。カエデの樹液も好き。周遊しているのでちょっとエサを食べるといなくなる。
ヒヨドリ
元気な暴れん坊。にぎやか、うるさい。ギャーギャー鳴く。エサの食べ方も荒っぽい。漫画ドラえもんでいえばジャイアン。ちょっと意地悪(自分がおなか一杯でも見張っていて他のトリに食べさせない。)
キジバト
伝書バトとは違う。夫婦仲良し。低い声でなく。夢中で食べる。
えさ台が低いと猫に襲われかわいそうなことに・・・


冬はトリにとって厳しい季節です。
葉っぱが少なく姿がよく見えるので観察しやすいです。
冬にトリと仲良くなりましょう。

お勧めする本の紹介です。
”講談社のコミック:トリパン1.2、本:庭にトリを呼ぶ本”

何をあげるか?

  • パン(古いもの、パンの耳で十分)
  • クッキー(賞味期限切れでも全然問題なし)
  • ひまわりの種(ハムスター用)
  • 殻ツキ落花生
  • バードケーキ
  • 小麦粉、ザラメ、マーガリン(ハンバーグを作ったときに残る油でもいい)を混ぜる。小麦粉2:砂糖1:油1の割合で混ぜる。沖縄名物”ちんすこう”に似ている。
    メジロ、シジュウカラなど皆大好き。
    冬の寒いときに向いている。夏はベタベタになってしまう。

小鳥用の餌(殻ツキ、殻ムキ)

これはペットボトルで作ったフィーダーです。
中にはヒマワリの種が入っています。

シジュウカラは1個くわえて飛んでいって体を隠して食べます。
足元で押さえ込んでくちばしでつついて中のタネを出して食べます。
おいしそうなタネを選んで取って行ったりします。
食べ残しからモヤシみたいなヒマワリが生えてきたりします。

これはピーナッツを洗濯物ハンガーに突き刺した”落花生リース”です。
小鳥が食べられるように落花生の両端を落としておきます。
スズメはとまれませんが、シジュウカラがひっくり返って落花生をついばんだりします。その姿がとてもかわいいです。
お願い
  • やり始めたら毎日あげましょう。
  • トリは早起きなので夜のうちにエサをおきましょう。
  • キジバトが猫に襲われないように注意しましょう。

えさ台作り

校長先生の息子さんがお手伝いに来てくれました。
小さい子と一緒に落花生リースを作ってくれます。


長岡さんからえさ台の作り方の説明です。
材料の床板を受け取ります。
裏側からスクリュー釘をうちます。
6本うったら床板の完成です。

次は屋根を作ります。
屋根の材料を受け取ります。
屋根に飾りをつけます。
落花生リースが完成しました。


校長先生と長井先生は板を電動ノコギリで切って大きなえさ台を作ります。
副校長先生もえさ台を作ります。

えさ台の完成です。
ヤスリでキレイに仕上げます。
完成したえさ台をもって記念撮影。皆うれしそうです。


感想

個性豊かなトリ達のお話しはすごく楽しかったです。
えさ台作りも普段子供と一緒に何かを作ることはなかなかないのでとてもいい経験ができました。
自分で作ったえさ台に毎朝小鳥がやってきたら楽しいですね。
コーヒーを飲みながら幸せな気分に浸ってみたいものです。

2006/11/17

活動報告 06年度 第7回 「カブトムシ園整備 その3」「自然林の観察」「カブト虫にエサ補給」

カブト虫園

前回はカブト虫園の幼虫の育ち具合を観察しました。
今回は学校の近くの森に行って、カブト虫園の幼虫のえさとなる倒れた木や落ち葉を集めます。それから、幼虫たちは自然の中でどんなところに住んでいるのか調べてみます。

集合

さあ、いよいよ活動開始です。
校長先生が今日の活動内容を説明します。

今日は学校の近くの森に行って、カブト虫の幼虫のエサになる
倒れている木や落ち葉を集めます。

土の中にはガラスがあったりするので気を付けること。
ムカデなどの危険な虫もいるので気を付けること。
カブト虫園のチーフ小池さんからも説明を受けます。

自然の中のカブト虫の幼虫は一体どこにいるのでしょうか?
カブト虫は自分達の都合のいい場所にまとまって卵を産んでいます。
木と葉っぱを集め終えたら探して見ましょう。
目印は地面の上にあるフンです。
木の中、落ち葉の下、倒れた木の真下、木を割る、木の皮を剥ぐ。

どんなところにいるか予想を立てて探して見ましょう

取材

タウンニュースの記者の方がビオトープの取材に来られました。
カブト虫園の小屋を皆で協力して建てたことをアピール。
大きく育ったカブト虫の幼虫を見せました。

どんな記事になるのでしょうか?楽しみですね。


出発

いよいよ出発です。
学校の校門を出て信号を注意して渡ります。

リヤカーを引いて皆でぞろぞろ歩きます。
平らな道は楽チンです。余裕のピースサイン。

ビオトーププロジェクトの旗を持って歩きます。
立派な旗なのでとでも誇らしげです。

狭い歩道は大変です。リヤカーが木に挟まってしまいました。
道を渡るのもなかなか大変です。

急な坂はもっと大変。みんな頑張れ!


エサ集め

やっと森に到着しました。皆頑張ったので記念撮影をパチリ。

まずは倒れた木と落ち葉を集めます。
ビニール袋を配って落ち葉を集めます。
2~3人で協力してビニール袋を落ち葉で一杯にします。

倒れた木も運びます。長井先生は一度に2本も。
子供達は協力して太い木を運びます。
どんどん木が集まってきました。

佐野先生は小枝を沢山集めてきました。
ビニール袋一杯になった落ち葉も集まってきました。
こんなに沢山集まりました。もう十分なので幼虫さがしに移ります。

見つけたら大きい声で”見つけた!”と叫ぶこと。


幼虫さがし

早速、”見つけたー!!”と声が上がりました。
なんとコクワガタの成虫。すごい!
木を削って穴の中の幼虫を調べます。


クワガタの幼虫を発見しました。
木の根っこの土も丹念に調べます。

あっ、これは危険。巨大なムカデです。毒があるので気を付けて!
アオズムカデ、大型のムカデで毒も強く、かまれるとかなり痛みます。
母親は卵を抱いて守ります。
これはヤスデでしょうか?

木の中にムカデが眠っています。みんなおそるおそる覗いています。

子供達が幼虫が沢山いそうな木を見つけました。
校長先生が割ってくれました。


きれいなカラスウリを見つけたので学校に飾ることにしました。

カミキリ虫の幼虫を見つけました。あごが大きく強そうです。


幼虫の住みかの調査終了です。

校長先生が子供達に感想を聞いてみました。
 「落ち葉集め楽しかった。」
 「急にクワガタが出てきて驚いた。」
 「でっかいムカデがいてビックリした。」
 「木を割ってみたらシロアリが一杯いた。」
 「小さいミミズがいて驚いた。」

カブト虫の幼虫のエサで一杯になったリヤカーを引いて学校に戻ります。
道が狭いので整列して歩きます。自転車がきたので道を譲ります。

ここでちょっとしたハプニング。
帰り道を間違えて行き止まりになってしまいました。
でもみんな元気なのでへっちゃらです。


冬の準備

学校のカブト虫園に到着しました。
まずは落ち葉のビニール袋を小屋の前まで運びます。
次は木を運びます。

落ち葉を小屋の中に入れます。
葉っぱはカブト虫の幼虫にとってホカホカのベッドです。


次に葉っぱの上に木を並べます。
沢山の木がキレイに並びました。
その上に残っていた葉っぱをのせます。


そして最後に水を掛けます。
これで冬の準備は終了です。


今度幼虫に会えるのはいつになるのでしょう?
来年の春頃会えるのでしょうか?楽しみですね。

感想

校長先生のお話の中に「里山」という言葉がありました。

日本の多くの里山は、40年前ほどから、急に人がいなくなり、草木が乱雑にしげった「やぶ」になり、場所によってはゴミ捨て場になっているそうです。
昔は、こどもの遊び場、地域に住んでいる人達の憩いの場所だったのに・・・

学校の近くのこの森では、クワガタ、カミキリの幼虫、ムカデ、シロアリなど、沢山の生き物を見つけることが出来ました。

でも、空き瓶や空き缶が捨ててあったり、草木が茂っていたりしてちょっと荒れている状態です。

森は、掃除や片付けと同じように、草をかったり、木を切ったりしてきれいにしなけばなりません。

ビオトーププロジェクトをきっかけに、森をきれいで楽しい場所に出来ればいいですね。

2006/10/06

活動報告 06年度 第6回 「幼虫確認+観察」「エサの補給」

活動内容説明

前回のビオトーププロジェクトでは、カブト虫の卵や幼虫をカブト虫園に放したり、恩田川の水質検査を行ないました。

今回はカブト虫園の幼虫がどのくらい成長したか確認したり、トンボ池の水質は恩田川や殿山の森のわき水と比べてどうかなど検査薬を使って調査します。

校長先生が今日の活動内容を説明します。

・カブト虫園から幼虫を取り出して、天秤で重さを測ること。
・成長の様子を観察図にまとめること。
・低学年はトンボ池の水、高学年は恩田川の水と殿山の森のわき水の水質検査を行なうこと。

大人たちは子ども達の観察に使うテーブル、上皿天秤、双眼実体顕微鏡などの準備をします。

カブト虫園

カブト虫園には”左”、”中”、”右”の3つの入り口があります。

”左”と”右”には子ども達が家で育てた幼虫も放しました。
でも”中”には放していません。
”中”にいるのは、カブト虫が卵を産んで、その卵からかえった幼虫です。

幼虫を取り出す

カブト虫園に移動します。

幼虫は大きく育っているのでしょうか?
”せーの”でフタを開けてみます。


子ども達がいっせいに中を覗き込みます。
校長先生も中を覗き込みます。


シイタケのほだ木や止まり木を外に出します。

ほだ木を見ると、なんと、カブト虫の幼虫が中に沢山はいっていました!”ワー”と歓声が上がります。
これには大人も子供もビックリ。
木の中にいるのはクワガタの幼虫だけではないのですね。


皆でじっくり観察します。

クワガタの成虫も発見しました。


カブト虫は成虫になってから1ヶ月しか生きられませんが、クワガタの成虫は3~4年生きるものもいるそうです。

ほだ木にはやわらかく栄養が沢山あるので、食べるために中に入ったのでしょうと小池さんが教えてくれました。

ほだ木の中に入り込んだカブト虫の幼虫です。
栄養が豊富なのでまるまると太っています。

幼虫の観察

幼虫をシャーレに乗せ顕微鏡でじっくり観察します。

幼虫を天秤に乗せ、重さを測ります。
低学年の子供達にはちょっとむずかしいようです。
長井先生がやり方を教えてくれます。

幼虫の観察図を描きます。


校長先生に結果や感想を報告します。
 「重さは大体20グラムくらいだった。」
 「幼虫はちょっと気持ち悪かった。」
 「幼虫に血管が通っているのが見えた。」

トンボ池でエサあげ

トンボ池の生き物にエサをあげます。
金魚がメダカがエサを食べに集まってきました。
よく見ると手長エビもエサを食べにきていました。

水質検査&看板の修復

高学年の子供達は殿山の森のわき水の水質検査をします。
低学年の男の子はトンボ池の水質検査をします。

女の子は色あせてしまった看板の色を修復します。
見事看板は色鮮やかになりました。


検査薬を使って水質を検査します。
検査薬には3種類あります。
PH: 水が酸性かアルカリ性か調べる。
空気が汚いと酸性雨が降る。
COD: 水の酸素が十分か不足か調べる。
酸素が多いと汚れが分解される。
NO2: 水が栄養不足か過多か調べる。
水の中に栄養がないと水草が育たない。 使い方はどれも同じ。


線を抜いて手でつぶして空気を抜いてから、逆さにして水の中で手をはなして水を入れます。
比較表を使って水の状態を調べます。

結果発表

いよいよ結果発表。
トンボ池の水は、
PH: 0.2 アルカリ性
COD: 50 酸素不足
NO2: ?
生き物の住めるギリギリの水準でした。

感想

カブト虫の幼虫がほだ木の中に沢山いるのを見て正直驚きました。
腐葉土の中にいるものとばかり思っていましたので・・・

でも、よく考えてみれば当然のことなのかもしれません。

カブト虫園に入れたほだ木とは、椎茸栽培に使用した後のクヌギコナラの腐食の進んで朽ちて柔らかくなったものです。

腐葉土の一歩手前というところでしょうか?
とにかく栄養満点であることは間違いありません。

つまり、ほだ木とは幼虫にとっての”お菓子の家”。
いつでもおいしいエサにありつける最高の住居という訳です。

”たくましく生きているなぁ”と妙に感心してしまいました。

来年はきっと巨大なカブト虫の成虫が見られることでしょう。
期待がますます膨らみます。

2006/09/08

06年度 第5回 「奈良川の生物調査」「奈良川の水質調査」

活動内容説明

今回はいつものビオトーププロジェクトとはちょっと違い、内容はグッと高学年向き。
子どもの国線に乗って、恩田駅前の奈良川まで足を伸ばします。
本物の検査薬品を使って奈良川の水質検査をしたり、木の枝で作った釣竿にスルメイカをつけてザリガニを釣ったりと内容も盛りだくさん。地域の自然の中で思いっきり楽しみます。

まずは奈良川に移動する前に、子供達の家で生まれたかぶと虫の卵や幼虫をかぶと虫園に放します。
広い広いかぶと虫園。きっと大きなかぶと虫の成虫になることでしょう。

カブト虫園

カブト虫の産卵もほぼ終わる時期になりました。
すでに卵からかえってりっぱな幼虫になっています。
カブト虫園にていねいに放します。
幼虫は自分の力でどんどん土にもぐっていきます。

子供達も家からもってきた幼虫を放します。
女の子はちょっとコワゴワ飼育ケースから。 男の子は手づかみで。
こんなに沢山の幼虫が放されました。これだけ沢山いれば、子供達全員にサナギをプレゼントできるかもしれませんね。

奈良川

活動内容説明

子供達に今日の活動内容を説明します。
電車での移動となるので念入りに。
"大きい子は川に入っていいですよ。何か質問はありますか?"(校長先生)
"大きい子って何歳からですか?"(女の子)
"自分は大きいと思ったら大きい子でいいですよ"(校長先生)
"川でゴーグルを使っていいですか?"(男の子)
"・・・。そんなに深くないですよ"(校長先生)

移動

まずはつくし野駅に向かいます。

子ども達も自分でキップを買います。しっかりしてる!
電車の到着まであと3分。その間に校長先生に奈良川に住んでいる生き物のお話しを聞きます。
電車が到着しました。乗り遅れないように急いで!!

駅に到着すると、早速アオマツムシを捕まえました。
アオマツムシはリーッリーッリーッと鳴くコオロギ。
外来種で、普段は木の上にいるので、なかなか目にすることはないそうです。(長井先生談)

奈良川への移動

駅から出ると、すぐ近くの線路の脇に小川があります。
この川が奈良川です。皆で川を見ながら目的の場所まで歩いていきます。魚が沢山泳いでいるのが見えるので皆はしゃいでます。

奈良川の水質検査

川の水質検査をするための調査表が配られました。
本格的です。心なしか子ども達の顔つきがきりっとして見えます。

森田さんから検査方法の説明を受けます。
3種類の検査薬を使って、川がどれくらいキレイか調べます。

キタナイ水はいろんな所で使い終わった水。
例えば、田んぼでイネを育てるときに使った水は肥料をまいているため、栄養がいっぱい入っています。
植物にはよくても、川に流れ込むと汚れた水になってしまいます。

キレイかキタナイかを判断するための基準があります。
これはいわば川の成績表。検査薬を使うことですぐに判ります。
森田さんに検査薬の使い方を教えてもらいます。
これが3種類の検査薬です。糸を抜いてスポイトのように中に水を入れてよく振ると色が変わります。

川から汲んできた水を使って検査します。
調査表の中のサンプルの色と見比べることで値が判ります。
これはどっちの方の色が近いかな・・・

皆の表を集めて結果を集計します。PHが7だと中性ですが、奈良川の水はPHが8。土の中の物質によってアルカリ性になっています。
雨は二酸化炭素を含むので弱い酸性でPHが5くらい。
川崎工場付近はPHが1~2の強い酸性で、植物をだめにする"酸性雨"がよく降るそうです。

奈良川の生物調査

皆で川に入ってザリガニや魚を捕まえます。
"そこの岩陰にいそうだよ。"
大人も子どもも夢中になって生き物を探します。
ザリガニ釣りも真剣です。
転んでずぶ濡れになってしまいました。


こちらのポイントでは大きなザリガニが沢山釣れました。

水がないように見えますが、ここでもザリガニがいました。
校長先生を先頭に、川の奥のほうまで魚を取りに行きます。
こんなに大きなザリガニ(写真)がとれました。
怒って大きなつめを振り上げました。大迫力です。


釣りの上手な子は何匹も捕まえました。
皆で記念撮影。"チーズ"の代わりに"ざりがニー"で笑顔の記念撮影です。
校長先生もすっかり童心に返って楽しんでいました。

最後に魚をとる仕掛け網を引き上げてきました。
これには皆びっくり!!
モロコ、クチボソ、コイ、アブラハヤといったいろんな魚が入っていました。
みんな喜んで手掴みします。こんなに大きなコイも入っていました。
仕掛けた小池さんも、思っていた以上の大漁にびっくりしていました。


感想

この奈良川の脇の道路は車でよく通っていたのですが、こんなに生き物が沢山すんでいるとは想像していませんでした。

注意してみれば、実は身近なところにビオトープ(生き物の生きられる場所)は残されているんだということ気付かされました。

これまで見てきたのは人の手によって守られたビオトープで、今回は生き物達がたくましく生き抜いているビオトープ。
後者のビオトープが増えていくことが本当はいいことなのかもしれませんね。

2006/07/03

06年度 第4回 「自然林遠征と観察」「カブトムシ園整備」「水中ポンプで循環装置製作」

活動内容説明

全員集合。いよいよ本日のビオトーププロジェクト開始です。
校長先生から活動内容についての説明があります。
子供達はつくし野の自然の中にカブト虫がいるのか近くの公園に調査に行きます。
大人達は、まだ未完成のカブト虫園の小屋の網を張る作業や
トンボ池の整備を行ないます。


長津田町の森

移動

つくし野小学校の校門を出て、つくし野駅の方に皆で歩いていきます。行列は続きます。期待で笑顔があふれます。

つくし野駅までたどり着きました。
橋を渡って、さらに歩きます。
これから森に入ります。
その前に、しっかり虫除けスプレーします。

森の中

いよいよ森の中に入っていきます。
大きなクヌギの木がありました。早速、カブト虫がいないか探してみます。 カナブンが沢山いますが、カブト虫はいないようです。

カブト虫の大好きな樹液が沢山出ています。
ジャングルを探検している気分です。
子供達も興味津々。一生懸命にカブト虫を探します。
カブト虫がいそうなクヌギは沢山あるのですが、時間帯が悪いのでしょうか?
残念ながらカブト虫は見つかりませんでした。

校長先生からカブト虫を捕まえに行くときの注意点の説明がありました。
『ズズメバチには気を付けること。』
『危険なので絶対に大人と一緒に行くこと。』
みんな真剣に聞いています。

長岡さんがカブト虫が取れるのは、あまり遅くない夜の
8時くらいだと教えてくれました。

つくし野殿山 市民の森

移動

つくし野駅に戻ってきました。次はつくし野殿山 市民の森です。殿山には横穴があって、よく防空壕と間違える人がいるけど、本当は古墳時代末期のものだそうです。

交番を横切って、どんどん歩いていきます。
途中で何か見つけたようです。
校長先生が子供達に配ります。
『食べ過ぎるとおなかを壊すので注意して!』
みんな大喜び。「ちょうだいちょうだい!」「うん。おいしい。」 「「なかなかおいしいね。」

みんなが食べているのは野イチゴです。
バライチゴ(薔薇苺)バラ科
学名:Robus illecebrosus
別名:ミヤマイチゴ(深山苺)
花期:夏

山地に生える落葉低木です。
葉は披針形で奇数羽状複葉です。
花は白く、直径 4 センチくらい。
実は赤く熟し食べられます。

校長先生が葛のハッパで大きな音を鳴らします。
たたくとパンと大きな音がします。
どうやっているんでしょうか?


殿山 池

やっと殿山に到着しました。
殿山管理委員会の会員は30名程。市民の森を残していくための活動を行なっています。

井上さんから色々なお話を聞くことができました。
『いたずらをすると生態系が乱れてしまうので、みだりに入り込んではいけない。』
『つくし野小学校の皆さんと、協力し合って生き物を沢山にしたい』
池にはヤゴ、オタマジャクシ、カエルなどが住んでいます。
小川には沢蟹もいました。
貴重な生き物なので持って帰ってはいけません。
ちゃんと逃がしてあげました。


殿山 カブト虫

大野さんから、カブト虫の飼育箱についてお話を伺います。

『カブト虫が自然の中でどういうところにいるのか子供達に実際に見てもらうために始めたこと』
『カブト虫の好きな木はコナラとクヌギ。いい葉っぱがあれば、いい土ができてカブト虫が沢山生まれること』
『本当は自然に生まれてきてくれればいいけれど、家が増えてしまって難しい。ここだけでも増えてくれればと願って飼育箱をつくったこと』
『カブト虫が親になったら自由に放して卵を生んでもらうこと』

これがカブト虫の飼育箱です。カブト虫のメスがいました。 やっとカブト虫に出会えました。ここにはキレイなお花も咲くのだそうです。

今日は遠足以上に歩きました。
校長先生からお話しです。
『取ってきた虫は自分でキチンと育てること』
『踏みつけることで生態系を壊す場合もあるので気をつけること』


トンボ池

市民の森に行っている間に、トンボ池がすごいことに。
これから子供たちにお披露目です。
トンボ池にはパイプが取り付けられていました。一体どうなるのでしょうか?
勢いよく水がでました。見事な噴水です。拍手。
カブト虫園
カブトムシ園の小屋にツノのオブジェクトを取り付けます。
校長先生が電動ドリルでネジ止めします。
反対側にも取り付けて。カブトムシ小屋の完成です。
カブトムシを小屋に放します。
お父さんたちお疲れ様です。
立派なカブトムシ園が完成しました。

感想

子供たちの目から見ればジャングルのような森、秘境のような池に感じられたことでしょう。

さまざまな人たちの力で、このようなつくし野の自然が守られてきたんだなと実感できました。

つくし野小の子供達も、この意思を受け継いで、ビオトープをさらに広げていって欲しいと思います


2006/06/09

活動報告 06年度 第3回 「カブト虫園の整備」「トンボ池の整備」「ヤゴの救出」

活動内容説明

全員集合。いよいよ本日のビオトーププロジェクト開始です。
校長先生から活動内容についての説明があります

ここでクイズです。
”この縄は60cm位に切って2本一組で使います。一体何に使うのでしょうか?”
クイズの答え。
”縄はプールで滑らないように、長靴に巻きつけて使うのです。”
ナルホド。
かぶと虫園の腐葉土を提供してくださった中村さん。
かぶと虫園チーフ小池さんとトンボ池チーフ長岡さんです。
今日もよろしくお願いします!


作業打ち合わせ

今回のカブト虫園は大人の大工仕事です。
電動ノコギリや電動ドライバーを使って高度な作業を行ないます。皆さん真剣に打ち合わせをしています。
計図を見ながら実際の作業の詳細を打ち合わせます。かなり本格的。スゴイ屋根ができそうな予感がします。

作業開始

作業開始です。担当に分かれて作業を進めていきます。

設計図に従って木材を切って屋根の部品を作ります。
設計図は小池が作ったけれど、廃材が短いものが多く、あまり役に立たず・・・


木材を電動ノコギリで切ります。音が響いてすごい迫力です。
電動ノコギリはすごい切れ味です。こんなに太い木材も、あっという間に切れてしまいます。


かぶと虫の止まり木を運びます。かなり重そう。がんばれ!
木材の長さと本数を確認します。

電動ノコギリ絶好調。スパッと切れて気持ちよさそうです。

立ち上げの部分を電動ドライバーでねじ止めしています。

屋根に防腐剤を塗っていきます。

止まり木があと少しで完成します。

屋根の防腐剤塗りの完成。お疲れ様です。

骨組み作成

骨組みを作っていきます。
電動ドリルで穴を開けます。


子供達の見学

プールから出た子供達。2列に並んでお父さん達を応援しに行きます。
「すごいすごい!」 みんなびっくりしています。
作業を見学します。

骨組みの完成

ついに骨組みが完成しました。
あまりの立派さにしばし呆然。
これだけ広ければ、鶴川からもらった63匹もいた幼虫が、全部成虫になっても大丈夫。飛び回ることだってできます。


屋根をつけて、仮にネットを張りました。
後日、有志で開け閉めできる戸を作りました。エサも与えやすく、水まきなどの世話もしやすくなりました。

棟かざりにカブト虫のツノを二本つけて、「カブト虫御殿」と命名しました。

水を抜いたプールに入る

縄を切って配ります。
プールで滑らないように長靴に巻きつけます。
まずは校長先生がお手本を示します。続いて子供達がおそるおそる入ります。転ばないように気をつけてね。

ヤゴの救出

早速ヤゴ捕獲です。思っていた沢山います。
救出しています。どんどん救出していきます。
予想通り転びました。ぐっしょりです。
というか、転ばなくても長靴が水没しています。




救出したヤゴたちです。


ヤゴの救出完了!みんなで記念撮影です。

生き物の観察

ヤゴを双眼実体顕微鏡で観察します。
指導を受けながら観察します。
みんな興味津々です。



鶴見川からとってきた生き物です。
ドジョウオタマジャクシザリガニなど沢山入っています。
しっかり観察しています。
これはプールから救出したヤゴです。
ヤゴの名前を調べるため、全員に資料が配られました。みんな一生懸命調べます。

救出したヤゴのほとんどはアキアカネみたいです。中にはタイコウチもいました。くちばしで他の生き物の血を吸うそうです。

ウキゴケという珍しい草もありました。タイコウチを双眼実体顕微鏡で観察します。足の生えたオタマジャクシもいました。

トンボ池に放す

最後に救出したヤゴをトンボ池に放します。
小さい網で丁寧に放します。