次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2009/09/19

活動報告 09年度 第5回 「川で学ぼう・川の水を分析してみよう」

文: 田村校長先生
写真: 三浦さん

2学期最初の活動を、去る9月19日(土)にこどもの国線恩田駅近くの奈良川で行いました。

東京都環境教育優良校表彰式参加のため、当初の予定を1週間延期しましたが、80名ほどの参加をいただき実施することができました。

この日の活動は、奈良川の水質検査と生物調査が中心です。

メイン講師として、水質検査は保護者の大高さん、生物調査は顧問の小池さんと高見さんにお願いしました。

小池さんには、環境教育のことについてもご指導いただきました。

台風のため雨が心配でしたが、太平洋上にそれてくれたので天気の心配もなく楽しく過ごすことができました。

まず、つくし野駅前に集合し、出席確認、切符購入、出発です。

たくさんの保護者の方にご参加いただいているので、移動も助かりました。

現地についてあらためて活動説明を行いました。





その後、奈良川は生物が生きていけるのか、3項目にわたってパックテストで水質検査を行いました。

まず、水素イオン濃度(PH)は8.3 (川の水の酸性度を調べる)次に、亜硝酸態窒素は0.05(農薬や家庭からの下水による汚れを調べる)最後に、化学的酸素要求量(COD)は8(食べ物のかすや動物の糞による汚れを調べる)
【1年生の結果より】

あわせて、これまでの活動でも学習した塩素の実験を行ったところ水道の水と同じように奈良川の水にも塩素が含まれていることがわかりました。

これらから、奈良川は何とか生物が生きていけるということがわかりました。





これらを確認した後、いよいよザリガニが目当ての人は竿をもち、魚などが目当ての人は網を持って川に進みました。

ところが、2週間前にこの日の活動に備えて川の整備に行ったときにはたくさんいた水たまりのザリガニが全くつれないのです。

いくらねばってもつれないのです。

今年で4回目の企画の奈良川遠征で、1年目はたくさん釣れ、2年目はさっぱりつれませんでした。

3年目は再びたくさんつれ4年目の今年はさっぱりでした。

あらためて、その時の自然状況の影響の大きさを感じました。

一方、川では例年確認されるドジョウこそいませんでしたが、ヨシノボリメダカモロコクチボソコイアブラハヤなどの魚類、サワガニ、ザリガニなどの甲殻類、マシジミ(タイワンシジミ?)、カワニナなどの貝類の生息が確認されました。

調査終了後、顧問の小池さんから当日と川の整備をした折に集めたゴミを見せてもらい、こんなにたくさんの生物が必死に生きている川にゴミを捨ててもよいのでしょうか、いけないよねというお話を聞きました。

小池さんは袋にそれらのゴミを詰めて持ち帰ってくださいました。

いつまでもこれらの生物が生き続けられるように願いつつ、奈良川を後にしました。









実は、当日の午前中に、水泳指導が終わったプールの半分に顧問の長岡さんと網を張っておきました。

昨年も行い、2匹のギンヤンマの羽化につながったトンボの産卵用のカヤなどを入れるためです。

午前中に奈良川でカヤを刈って袋に入れておいたものを帰りに車で学校に運んでもらい、学校に戻ってから都合のついたこども達とプールに入れました。

昨年より1ヶ月早い準備でしたので、来年は今年以上の多種類のヤゴが見られそうです。

当日も、プールの上をギンヤンマが飛んでいました。

ちなみに、本日(9月29日)、メダカ池でギンヤンマのヤゴを見たという話を4年生の男の子に聞きました。

トンボ池の循環ポンプも1ヶ月ほど止めてトンボが産卵しやすいようにしました。

楽しみが続き、つながりますように。



09年度 第5回ビオトープ活動
アルバム

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