文: 田村校長先生
写真: 三浦さん
10月18日(日)に、特別ビオトーププロジェクトを行いました。テーマは「光の不思議」です。
当初はクラブ活動で、つくし野・ハンドレッドの会の中川さんにやってもらうつもりでしたが、中川さんのご尽力で他にも講師として ノーベル賞を受賞した下村先生の共同研究者の呉 純先生にお越しいただけることになり、せっかくの機会なので全校に呼びかけようと思い実現しました。
今回は、前回のサツマイモ掘りの翌週で急な呼びかけにもかかわらず、保護者も合わせて150名ほどの参加で行うことができました。
今回の参加者の特徴は、高学年が多かったことと生き物系が中心の普段の活動と違うこどもの参加が多かったことです。
参加者数を考えて、体育館で行いました。
参加者多数のため受付に時間がかかり、15分遅れて始めました。
受付をやってくださったビオトーププロジェクト顧問の小池さんもてんやわんやでした。
保護者の方にも手伝っていただきました。
会場準備は主につくし野・ハンドレッドの会の方にやっていただきました。
最初は、中川先生の方解石と偏光板2枚を使った実験です。
実験用の白衣を着た中川先生はかっこよかったです。
偏光板を2枚直角に重ねると黒くなって見えなくなりました。
また、一つの点の上に方解石の結晶をのせると分身の術みたいに二つの点が見えました。
さらに、その上に偏光板をのせると点は一つになるなど、こども達にとって驚きの連続でした。
これらの実験を通して光の本質とは何かというお話しがありました。
人間はあまり感じないけれど、昆虫や鳥は偏光板と同じ機能を持っていて時刻や方位を感じているというお話しには驚きました。
続いて、呉 純先生のお話と実験です。
自然界のさまざまな発光生物体の説明がありました。
ウミホタルの説明を受けた後、乾燥したウミホタルを乳鉢で細かくすりつぶし、水を加えました。
暗くした体育館の学年別30グループの乳鉢の中が青白く光り輝きました。
グループのあちこちから「オー」「ワー」という声が聞こえました。
何ともいえない感動の渦でした。
しばらくすると光が消えていき、そこに15%のアルコール水に溶かしたルシフェリンの溶液を入れると再び光り出しました。
次に、試験管の中のオワンクラゲのGFP(緑色蛍光タンパク質)に紫外線のライトを当てると光り輝くところを見せていただきました。
最後に、このような研究が医学や生物学に活用されているというお話を聞きました。
今回の企画は光を題材に、光や命の不思議さにふれることのできた貴重なひとときでした。
これも、これまで積み上げてきた地域の方・保護者と学校とのつながりの中で実現したことであり、全く別の観点で私にとって喜びもひとしおでした。
お世話になった皆様に、あらためて感謝申し上げます。
ありがとうございました。
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