文: 小池顧問
写真: 小池顧問、桑木さん
写真: 小池顧問、桑木さん
「メダカの色は変わるよ。どうしてかな?」
今回の活動は、東洋大学の金子大谷律子教授に来ていただいて、驚きの学びをしました。「律子教授」に登場いただく前に、アフリカのガーナに出張中の顧問の高見さんが日本に戻っていましたので、「ガーナの報告会」をしていただきました。
今回も、たくさんの写真や資料を用意してきてくださいました。制服を着て学校へ通う子どもたち。日本とは様子が違う校舎。・・・・
アフリカの国、ジャングルで暑くて猛獣(もうじゅう)やヘビがいて・・・・と想像してしまいますが、高見さんの話では、むしろ、日本のようには蒸し暑くなく過ごしやすいとのことでした。でも、ガーナには毒蛇(どくへび)が多いと住民が言うので、ヘビには気をつけています、とのことでした。
いつも、空には雲が浮かんでいて、その雲の下では雨が降っているけれど、雲の下ではない数十メートル先では雨が降っていない時もあるそうです。ちょっと、日本では考えにくいですね。ガーナは、赤道近くの国なので春分と秋分の時期の昼12時には、太陽が頭の真上に来るのだそうですそうすると、自分の影は足の下だけになってしまうそうです。日本では、そんな時はありませんね。
現地の教科書も持ってきてくださいました。英語で書いてあるので、余り分かりませんでしたが、書かれた絵などを参考にすると、日本の総合の時間のように、「環境について=木々や生き物の命のつながり」を学ぶページがありました。子どもたちよ、英語も分かる大人になりましょう。
サソリの標本を見ながら、おみやげの「ガーナのチョコレート=甘みひかえめ、あたたかくても溶けにくい」をもらいました。
「メダカの色は変わるよ。どうしてかな?」・・・・
「えっ!!! メダカが赤く、金魚になっちゃうの?・・・私の予想」
いよいよ「律子先生」の登場です。
小池さんから律子先生の紹介代わりに、こども時代の出来事についての10問クイズがありました。
用意してくださった二匹の黒メダカ(いわゆる 普通の色の)が透明のビーカーで泳いでいました。黒いお椀と黒いフタがありました。(これだけで 色が変わってしまうの?)
〈一匹を黒いお椀の方に入れてフタをします。しばらく、そのままにしておきます。〉
〈どうなると思いますか?〉・・・・私の願望は、赤い金魚。
〈そろそろ、良い時間かもしれません。黒いお椀に入れたメダカを、もとの透明のビーカーに移して、二匹を比べてください。〉
『ヱ(ウェ)ー』、『黒い』『黒くなってるー』
しばらくすると、二匹の違いは分からなくなりました。もう一度、黒いお椀に入れて比べみると、やはり黒くなっています。メダカが感じ取った周囲の環境から、細胞内にある色素胞に変化が生じるのだそうです。それを調べるために、メダカのウロコをはがし顕微鏡で観察することにしました(少しであれば、ウロコはしばらくすると再生しメダカは死なないそうです)。
黒いお椀に入れないメダカのウロコから細胞内の色素胞の様子を見ました。その後、黒いお椀の中からメダカを取り出しました。目の部分を黒い紙をのせました(メダカに自分の周りの様子が黒い、と思わせておくために)。ウロコをはがして、色素胞の様子を見ました。固まっていた色素胞の中の黒い粒がちらばり、線香(せんこう)花火のようになっていました。
これが、黒くなるメダカの正体だったのです。
魚にストレスを与えても色を変えるとのことです。私は知りませんでした。魚のヒラメが周りの様子で、見られにくいように色を変えるのも同じしくみだそうです。
最後に、「律子先生」のご主人が来てくださっていたので、お話を聞きました。ご主人は東京大学教授で魚の研究で有名な方です。今回のお話は、「海に生きている魚が川で生きていけるか」。
「川で生きている魚が海で生きていけるか」。「もし、生きていけるとしたら、その条件は?」。私は、おもしろい問題提起だと思いました。
ビオトープのような限られた時間内では検証(調べること)は難しいとの事でしたが、興味あるお話でした。だって、人間が水の中で生きられるか?に、もしかしたらつながるかもしれないと、私は思ったからです。
メダカのウロコをはがす時に、悩んだよね。「メダカを傷つけていいのかな。メダカが死なないかな」って。ピンピンとはねるメダカのウロコをはがすの、ちょっと難しかったね。
「律子先生」、そして、ご主人、ありがとうございました。
保護者の皆さん、ありがとうございました。
スタッフの方々、ありがとう。
0 件のコメント:
コメントを投稿