次の活動実施予告・実施済の報告


〇 第12回特別活動は、「茎ブロッコリー・ハクサイ菜の花を収穫しよう!」を3月24日日午後の実施しました。次の特別活動の実施日・内容は未定です。
〇第12回定例活動は「畑のお世話~種ジャガイモの植付など」は3月9日土を翌10日日午後に延期して実施済です。

2012/02/18

活動報告 11年度 第10回 「里山に行ってみよう。Ver.6」

文:小澤校長先生
写真:桑木さん

有志の人たちの事前の安全確認のもと、2月18日(土)に「里山に行ってみよう」が行われました。30数名の参加者が集まりました。こじんまりとした集団で、里山の散策には手頃な人数でした。
小池さんが「森の宝さがしビンゴ」「春をさがして…ビンゴ」など、3種類(9マス、16マス、25マス)の難しさが違うビンゴを用意してくれ、これを画板に付けて出発しました。



顧問(こもん)の高見さんが、「里山とは?」、「里山の生き物たち」、「里山で見つけてほしいもの」等々の話を用意した絵などで説明してくれました。
東門を出て体育館裏の畑の階段の所にいきました。この付近では一番高い所ですので、周辺全体が一望できます。これから歩くコースの確認をしました。その土地、その地域にはランド・マーク(その地の目印)があることを教えてもらいました。背が高い樅ノ木や針葉樹が多いそうですが、今日は、それをつなぐ途(みち)を歩きます。数年前に写した写真を、高見さんが取り出しました。一つのランド・マークが消えていました。開発に伴い樹が切り倒されたのかもしれません。

森村学園の森の中の鎌倉古道を歩きました。森の中は、夏とは一変していました。すっかり葉を落とした広葉樹の上には冬の冷たい青空が広がり、緑の屋根はなくなっていました。カナブンやスズメバチが群がっていた樹は樹液を流しておらず、当然ながら虫たちの姿は見ることができませんでした。私は見なかったのですが、枯れた木の穴の中で寒さから身を守りながら冬を越えようとしていたスズメバチを探し出した人もいるようでした。



長津田小学校の裏側に「御野立所」があります。かつて、昭和天皇がこの場所に立って陸軍の演習をご覧になった場所で、記念の石塔が建てられていました。大きなプラタナスの木がありました。近くに八坂神社があります。葉を落としたけやきの木の枝に「カラスの巣?」がありました。小池さんが考えてくれた「春をさがして~ビンゴゲーム」の中の「とりの巣」をゲットしました。大石神社を通って王子神社に行きました。ここで、トイレ休憩でした。境内の狛犬(こまいぬ)は子連れでかわいらしかったです。石鳥居の前にあるご神木のモミの大木は見応えがありました。




国道246号を陸橋で渡り、福泉寺の墓地に沿う道を上がっていくと尾根に出て、ふりかえると歩いてきた長津田の家並みが見られました。林を抜けて電波鉄塔の所でミモザの木、花をバックに記念写真を撮りました。今年は寒かったので黄色の花は咲き乱れてはいませんでした。畑沿いの小道に入りました。雑木林の中をゆるく上がり天王社の裏手を通ると、畑が点在する里山らしい雰囲気になってきました。中村集落のお地蔵さんの所に出てきました。お地蔵さんは、樹齢?年の立派な柘植(つげ)の木に守られていました。この付近の道は細く、くねくねと曲がり旧来の道筋や里山の風情が残る景観でした。




雑木林の山道に入りました。上がり切ると、風景が一変します。広い畑に出るのです。里山らしさが満喫できるのです。昨年、この畑の土を掴んだとき、優しく、柔らかく、暖かさを感じたことを思い出しました。畑仕事をしている方に田村先生が聞いてくれました。
今、畑に植えられているのは「エン麦(ばく)」だそうです。10㎝程の背丈の緑のそれは、とても美しく育っていました。「エン麦」はイネ科カラスムギ属の穀物です。別名がオートムギ、カラスムギ等と呼ばれます。背丈は60~150㎝だそうです。かつては、主に馬の飼料用として栽培されたようです。現在は、土壌の病害虫を防除する手段として育てられているようです。ある程度成長したら、土の中に鋤込む(土を耕してその中に入れる)のだそうです。そして、土を育てるのだそうです。私は、改めて土を手のひらに載せて触れてみました。
栗林を抜けて、「馬の背」=この辺りで一番高いところを歩き、旧マクドナルドの裏手に出てセントラルパークに着きました。おやつをもらい、感想を書き、解散しました。





昨年より、春の訪れが遅れていました。寒い自然の中でも必死に生き抜こうとがんばっている動植物が見られましたね。地面にはいつくばりながら小さな花を咲かせている草。雑木林の中で、どこから飛んできたのか分からない小さな蛾。




寒かった、スタッフの皆さん、保護者の皆さん、ありがとうございました。

0 件のコメント: