次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2013/03/09

活動報告 12年度第11回「植物のちからVer.2~植物ってすごい!」


文:小池さん
写真:桑木さん・小池さん・井上さん

小池です。活動報告をします。
2013年3月9日土曜日午後、本年度11回目、最後の活動をしましたので報告をします。

このプログラムは、昨年3月行った、コケ玉作りが好評であったので、昨年と同じ講師、東邦レオ(株)の小松春奈、吉田竜介、長島あかりの各氏にお願いして実現した「植物ってすごい」の2回目の活動です。

はじめに、
植物が居なかったら、今の地球の環境はなかった。私たち人間を含めは、全て植物の恩恵で生きていられる・・・とお話ししました。

1年前、この作ったコケ玉は私たちに「癒し(いやし)」を与えてくれました。

「いやし」のほかにも、植物は私たちの、食べものとして、私たちの活動エネルギーを与えてくれるとともに、燃料や照明(あかり)として、私たちの生活に、なくてはならないものです。
今日の活動で使う、蜜蝋(みつろう)は、ミツバチが体(腹部にある4対のロウ腺)から出す成分を、巣を作るときに口で加工して使うものです。これは、お母さんが使うクリームや口紅など化粧品の材料、ろうそく、ワックス、クレヨン、接着剤、ガムにも使われるものです。
考えてみると、みなさんが食べているはちみつも、ハチが花から集めて、一度体内に取り込んで加工して、初めてあのはちみつになるものです。
蜜蝋はミツバチの巣を煮出して作るもので、とても高い素材です。今使われているロウの多くは、石油から作られるパラフィン系です。
童話など出てくる、和ろうそくは、ハゼという植物などから取り出した植物系ろうを使ったものです。

みんなの家の台所にあるサラダ油は、ナタネやダイズなど、いろいろな植物のタネなどからから取り出したものです。
植物油は、もちろん、食物として使えるだけでなく、てんぷら油として使った後でも燃料としても利用出来るのです。廃油を処理して燃料にして、バスや車を動かすリサイクルもされています。
この活動は、都市油田だなんていう言葉でも表されています。
町田市の生ごみからのエネルギー回収をするという報道もありました。
資源は限られている。使えるものは使わないと、「もったいない」ということです。
植物には、わたしたちをいやしてくれる役割もあります。
これらはそもそも、植物自身が昆虫や動物から食べられたりしないように、いろいろなにおいのする化学物質を持って、身を守っている物質を人間が利用しているのです。人間にとって、嫌な臭いに感じるものもあるけれど、いいにおいに感じるものもあり、これらを集めてブレンド(うまく混ぜる)したものが、アロマエッセンスです。人間の心や体をいやしてくれる効果があるものもあります。
嫌な昆虫や動物を遠ざける役割をしてくれるものもあります。

東邦レオの3人の先生方には、蜜蝋を使って、いろいろな色に着色したろうそくの液を作ってもらい、いろいろな形の製氷皿を切り分けた型に順番に入れてもらいました。
きらきら光るラメやコナコナも入れてもらいました。
カラフルで、楽しい星形やハート型の蜜蝋のろうそくがたくさんできました。
私からは、てんぷら油の廃油にクレヨンを溶かして着色し、固める薬剤をいれたものを分けました。紙コップと割り箸とタコ糸で作りました。

青と赤の2色をつくり、アロマエッセンスを入れました。
色が茶色くなったものは、色を付けてよかったけれど、新しいサラダ油は、透明な感じで、きれいに固まりました。
上等な和菓子のようにできたものもありました。
私から、災害の時など、台所にあるサラダ油を工夫すれば、小さい炎だけれどあかりが出来ることを実演して見せました。
いざいうときには、身の回りのものを工夫すれば、いろいろ役割を果たさせることができます。
活動の終わりに、それぞれが、松ぼっくりや貝殻やなどでデコレーションした、それぞれの作品の説明をみんな順番でしました。
ちょっとした飾り付けをすると、自分だけのものになって、もったいなくて燃やせなくなってしまいますね・・・。
大切にしてね!!!
最後のまとめとして、
植物・動物は、とてもたくさん種類があり、それぞれにいろいろなすぐれた能力・力を持っています。
地球の今のすがた・環境は、長い長い動物や植物の営みの結果としてのものです。
人間は、これらのちから・自然の恩恵(→生態系サービス)をうまく利用して、進歩してきたけれど、これらが無くては、一瞬でも生きていられないし、進歩もしていけないのです。

生き物は全てそれぞれの集合体として、相互に依存して生きています。これらは生態系と呼ばれるものです。
生物のいろいろな違い・めぐみは生物多様性(バイオ・ダイバーシティ)ともよばれます。
これからもこの活動でこんなことをみんなで勉強していけたらいいな・・・と思いました。

気温が高く、暖かい、とても3月とは思えない暖かな1日の活動になりました。
ろうそくに火を付けつける時には、必ずおとうさんやおかあさんといっしょに、安全な方法で実施して下さいね!!

サポートしてくださった皆さんありがとう。


講師に来ていただいた小松春奈さんから、以下のようなコメントをいただきました。

『 蜜ろうを加熱して、ろうそくを作りますので事前の打ち合わせでは火傷を心配しました。
しかし、さいわいだれもやけどをせずに、全員がろうそくをつくれました。
このプログラムを楽しんでくれたなら幸いです。

あとはご自宅で火をつけるときに、質問が多かった(!)火事がないように気をつけて、ろうそくの温かいひかりを楽しんでもらえたら、これもまた幸せです。

ミツバチたちが、自分の体から作った自然のままの蜜蝋は、あんなに臭いのに、アロマを足したり工夫次第で、楽しくて役立つアイテム(作品)ができることを、みなさんと一緒に体験できて良かったです。

また、みなさんと一緒になにかできるといいな! 』

小松さん、ろうそくの光のようにあたたかいメッセージ感謝です。


今日のゲストは・・・。
つくし野小学校から、3名の先生が参加して下さいました。
松井副校長、野中先生(栄養士)、河原先生(音楽)です。
町田市教育委員会から田村元校長先生もわざわざ来て下さいました。
顧問の中村一幸さん、高見元久さんもそれぞれ、お忙しい中で参加してくださいました。
PTA-OGの金沢さんも来てくださいました。
私小池の甥、高田洋平も4月の社会人になるまでの忙しい時間を使って、支援に加わってくれました。
中学1年生となった卒業生も2名参加してくれました。
うれしかったですよ!
参加者は、児童23名、未就学児6名、卒業生2名、保護者19名、先生3名、顧問・講師他9名の合計62名でした。

参加して下さったみなさま、ありがとうございました。

以上です。


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