文:小池さん
写真:井上さん、岡本さん、船崎さん、小池さん
小池です。
10月5日(土)、本年7回目の活動を実施しましたので活動報告をします。
天気予報は、「午前中は雨。午後からくもり。」でしたが、朝からしとしと雨が降り続け…。結局、終日小雨。幸い、今日は雨でも実行できるプログラムです。
つくし野駅の改札口に集合し、参加者の確認をし、参加章の青いリボンを全員がつけ、電車を乗り継いで20分ほどのJR淵野辺駅に向かいました。今日の目的地は相模原市立博物館。駅から徒歩で博物館に向かいます。途中には最近イプシロンロケットの打ち上げに成功したJAXA(宇宙航空研究開発機構)があり、ロケットの模型も敷地の中に見えました。
- 地球の今の姿は、植物や動物が長い長い時間を費やして今の姿があること。
- 私たち人間は「生態系サービス」と呼ばれる様々な恩恵で生きていられること。
- 「生物多様性」というのは、なかなか難しい考え方だけれど、今回、カボチャの苗からなぜか巨大ユウガオの実がなり、カンピョウや色々な料理が作れ、図らずも身近なウリ科の作物の種の豊かさ、恵みを感じることになった。
・・・というお話をしました。
また、「ビオトープ」という言葉の正確な意味。
世界中には、いろいろなビオトープがあり、学校ビオトープのような箱庭的ミニ自然を再現した施設だけを指す言葉ではないことを説明しました。私たちの活動は、最初は学校ビオトープの整備を志向したけれど、次第により広く、環境学習活動に発展してきたことをお話ししました。
博物館の学芸員(博物館で展示するものを用意したり研究したりする役割の人)のYさんが、展示の説明をしてくださることになりました。人数が多かったので2班に分かれて説明を受けました。
展示コーナーの入り口に飾ってあるナウマンゾウやオオツノシカは、昔の相模原に生きていた生き物なのだそうです。
相模川、常緑樹の切通し、落葉樹の雑木林、開発された市街地の4つのジオラマ(同じ大きさでそっくりに再現した展示物)それぞれについて丁寧に説明してくださいました。
1つ気になったことは、外来生物の表現です。この施設・この展示が作られたのは20年以上前のこと。そのころから世界的に生物学や生態学の考え方が大きく変わり、外来生物に対する考えは大きく変化しました。展示には「帰化植物」との表現がなされていましたが、ウシガエル(食用カエル)は特定外来生物に法律で指定され、厳しく移動や飼育が禁止されている生き物です。
スズメも今国内で普通にみられる雑草の多くも、日本に稲作とともに渡ってきたものとも言われています。すっかり日本の風景や生態系に溶け込んでしまった外来生物たちもそもそもは人間が外国から連れてきて、無責任に野山に逃がしてしまった結果、日本の生態系を崩してしまっています。ウシガエルに食べられまいとハサミを振り上げるアメリカザリガニの実物大の模型を見て、そんなことを考えました。
博物館の展示ではもうひとつ、絵本の原画の展示がありました。
これは色鉛筆で微細なところまで書き込んで描かれたものでした。
森の中の小動物のいのちとドラマが生き生きと、正確に描かれていました。
展示物の見学もそこそこに、全天周映画を全員で鑑賞しました。
題名は「エターナル・リターン」。
宇宙の始まりから、物質の誕生、星の誕生と死、生命の発生をおじいちゃんと女の子のお話しの中で説明する壮大な内容でした。原始地球に大きな衛星が衝突し、月が出来る映像は迫力がありました。
博物館では、あっという間に時間が過ぎてしまいました。
集合写真を撮りました。今回は天気が悪かったので外での撮影はあきらめ会議室で写しました。今回も雑誌社の岡本さんが、専属カメラマンのようにいい写真を撮ってくださいました。お借りした会議室を片付けて、博物館の人にお礼を言って、帰路につきました。
今回の活動は、児童26名、未就学児6名、保護者23名、講師他2名の合計57名でした。急に冷え込んだ終日雨の日となりました。交通費もかかる遠征でしたが、たくさんの参加者がありました。
今回も学区外からの参加が1家族ありました。ありがとうございました。
卒業生で中学2年生のI君も参加してくれました。うれしかったです。
卒業生で中学2年生のI君も参加してくれました。うれしかったです。
おまけ。
岡本さんが、6月の活動の時に皆さんにもお分けした藍の苗を育て、自宅で花が咲きましたと写真を届けてくださいました。
小さな可憐な花です。こうしてプロが大きくうまく写してくれると、とてもとてもきれいに感じます。岡本さん、ありがとうございました。
活動報告でした。
参加して下さったみなさんありがとうございました。
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