《2016年度 定例活動第12回
「白菜、ブロッコリーを収穫し、ジャガイモをうえよう!」活動報告》
3月11日(土曜日)午後、定例第12回目の活動(本年度通算第19回目)、3月12日(日曜日)午前、本年特別第8回目の活動(本年度通算第20回目)を実施しましたので、併せて活動報告をします。(小池常雄)
畑作業の時にいつも顔を出すモズが、やはり現れて、私たちの作業に驚いて小動物が飛び出してこないかと見張っています。畑で簡単な食事を済ませ、つくし野小東門の集合場所へ向かいました。
参加者の確認の後、活動旗を先頭に、いつものように住宅地を抜けてワイワイとみんなで楽しく移動しました。
はじめに、活動内容を説明しました。大きくは3つ、①ジャガイモを植え、②ハクサイ・キャベツ・ブロッコリーを収穫し、③お楽しみで「落ち葉のプール」をします。
この日植えたジャガイモはイモを植えて育てる事、新しいイモは、植えたイモの上にできるので、サツマイモのようにウネをたてて高い位置にツルを植えるのではなく、やや低い位置に植え、芽が出たら成長に合わせて2度ほど土寄せをすると説明しました。
ジャガイモは成長が早く、東京では年に2度つくることができる優れた作物です。種イモとして5キロの馬鈴薯とインカのめざめ・・・という小さめの品種を用意しました。
うまく育てれば、植えた種芋(一部は参加者の自宅栽培用に分けましたが)の20倍の収穫があるといわれます。100キロもの収穫が見込まれることになります。そんなに採れたらどうしましょう・・・。
この日、収穫したハクサイ(白菜)の仲間の遠い遠いご先祖様は、北欧や東欧のあたりなのだそうです。長い時間をかけて次第に、東に広がり、中国でパクチョイという種類とカブが交雑し、ハクサイができたのだそうです。しかし、ハクサイが日本に渡って来たのは、意外に最近。明治の終わりのころだったようです。
ですから、テレビの時代劇で戦国時代や江戸時代のお店や市にハクサイがならんでいたら間違いですし、明治の初期、文明開化のころスキヤキにハクサイを入れて食べている歴史ドラマをやっていたら、それも間違い・・・ということになります。
冬野菜としてハクサイ(白菜)は私たちの生活、料理に欠かせないものです。でも、日本人が食べ始めたのは、意外に最近のことだと知り、びっくりしました。
ハクサイの根っこの形はどんなふうになっているかという問題を出しました。3つの中から選ぶ方法です。答えは?と聞く、参加者には、自分たちで掘って確かめよう・・・とお返事しました。
身近な野菜のキャベツには、仲間・親戚が沢山いることはいつもお話ししています。この日、ブロッコリー、カリフラワー、コールラビ、キャベツ、カリフローレ、ブロッコリーの仲間の品種のスティックセニョールを収穫しましたが、みんな同じケールという作物をご先祖に持つ子孫たちで、親戚です。
芽キャベツは昨シーズン植えました。ムラサキキャベツは今年度2株ほど植えたのですが、トウが立ち、花が咲いてしまいました。
菜の花は、畑の土手の上を飾りたくて、タネをまいた時期はやや遅かったのですがうまく咲いてくれました。花が咲く前のつぼみはおいしく食べられるのですが、花が咲いてしまった後は、食用ではなく観賞用です。
ハクサイやコマツナの花ともそっくりの黄色い十字花が咲き、驚いていたお母さんたちがいました。
昨年の秋は、長雨で最初に作ったハクサイ、キャベツ、ブロッコリーの3種類の苗をダメにしてしまいました。それで、改めて、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーの苗を自宅で作り、植えたのです。
このうち、ハクサイはほとんどダメ。ほとんど結球して大きくなりませんでした。キャベツは、半分くらいが結球しましたが、いずれも小さい物ばかり・・・。ブロッコリーの多くは、意外にうまくいきました。
ハクサイ、キャベツがどうもうまくいかなかったのは、植えた時期が遅すぎたからだとわかりました。
つまり、これらの野菜が大きくなるには、暑すぎず、寒すぎず、冷涼な・・・つまり15度くらいの気温が必要なのだそうです。このくらいの気温だと、結球して、冬の寒さが来るまでに大きくなって、ちょうど食べごろになるようです。来年度は、是非、この経験を生かして再度トライしてみたい考えです。
活動は、ジャガイモの植付けから始めました。
この日は4ウネをつくり、4日前に大きめのイモを、2つか3つに切り分けて、断面を乾かしておいたものを植えていきます。浅く溝を掘った底に、まず、腐葉土をまき、20~30cm間隔に種イモを置き、その間に化成肥料をイモに触れないようにそっと置きました。
この作業は、参加者が一列になって行いましたので、良い感じにできました。
次は、野菜を収穫。
ハクサイは10月の活動で、個人の名前を付けたものから収穫しました。10月の活動に参加しなかった人にも、十分、ハクサイ、キャベツ、ブロッコリーは収穫体験できました。
コマツナも収穫できました。
収穫物は、この日参加した家族数と顧問・取材者の総数15に新聞の上で分けてもらいました。
そんな作業をしているうちに、「落ち葉のプール」をしました。
これは、セントラルパークの落ち葉を集めて大きなビニール袋に詰めて、畑の隅に積み上げておいたものを、中村さんのたい肥置き場に広げたのです。
初めての子供達も多かったので、最初は私が模範演技。
遠巻きに見ていた子供達も次々巻き込んで、落ち葉のプールに投げ込みました。
これは、中村さんが事前にたい肥置き場の中に尖ったものが無いように、整えておいてくださったおかげです。
安全確保用に私も段ボールを持参したのですが、不要となりました。最初は恐る恐るだった子供達も、これは楽しそうとわかると、次々に突入。M君を落ち葉の中に埋め、落ち葉になった気持ちがわかる??ときいたところ、言葉にはしなかったものの、すっかり気に入ったらしく・・・。
少ししてみてみると、自分で枯れ葉の中に身をうずめ、両手で頭の上にかき寄せていて、手だけが出ていたのが笑えました。
ひとしきり遊んだあとは、野菜を分けました。
平等に、数字を書いた紙を引く、くじ引きで、選ぶ順番を決めました。大きなビニール袋一つには入りきらないほどの量になりました。
様々な種類の野菜がつまったお楽しみ袋のようになりましたが、持ち帰ったその日の夕食のテーブルに、お料理の一品として載ったでしょうか?
鮮度がいい、味が濃い、菜の花を飾った・・・といった反響を後日、いただきました。
この日、家族4人の参加者が印象に残りました。1歳と3歳の子供を連れたご夫婦。初めての参加だそうですが・・・。一度、参加したいと思っていたが、なかなか都合が合わず参加できなかったが、この日、初めて参加できたとのこと。
どうしてこの活動を知りましたか?・・・とお尋ねすると、ブログを読んで・・・とのこと。プログラムによっては、やや年齢が低すぎると思える内容もありますが、この活動を理解し、同じような志向を持たれた方なら、今後も参加は大歓迎です。
今回の参加者数は、 未就学児:5名、1年生:3名、2年生:3名、3年生:0名、4年生:1名、5年生:1名、6年生:0名、中学生1名、高校生0名、子供の合計15名、保護者13名で、一般の参加者は28名でした。参加者の家族数は11家族でした。
取材は、月刊「スクールアメニティ」誌より岡本さん、運営側として、顧問他4名(樋村、船崎夫妻、小池)でした。
まとめると子どもの合計:15名、大人の合計:18名の総合計33名でした。
小学校は、つくし野小学校ほか、恩田小、府中第一小の合計3校。
幼稚園・保育園は、つくし野天使幼稚園でした。
《2016年度 特別活動第10回
「白菜、ブロッコリーを収穫し、ジャガイモをうえよう!:その2」活動報告》
定例活動を実施した翌日12日日曜日、特別活動をしました。
これは、10月の活動に参加し、ハクサイに名前を付けて植えた3家族が、どうしても前日11日の活動に参加できない・・・というので、特別に簡略化した形で、翌日の午前中早くに実施したのです。
収穫したのは、ハクサイとキャベツ、ブロッコリーなど。
この日は、参加人数が少ない分、ハクサイの根っこの形の確認など、丁寧に説明することができました。
インフルエンザで、収穫に来られなかった子も2名いて、植えたハクサイを収穫できずに残念でした。でも、後日おかあさんから、インフルエンザで体力が落ちていたけれど、いただいたハクサイで好物の料理をたくさん作って食べさせることができました・・・とのご報告をいただきました。
なお、この日、前日参加できなかった高見、井上、平嶋の3顧問のご自宅に、前日と同じような野菜セットを作り、おとどけしておきました。
今回の参加者数は、 未就学児2名、1年生2名、子供の合計4名、保護者など3名で、一般の参加者は7名でした。参加者の家族数は3家族でした。
運営側として、小池でした。
子どもの合計4名、大人の合計4名の総合計8名でした。
子供の所属先:小学校は、つくし野小学校、幼稚園は、つくし野天使幼稚園でした。
この日の活動で、2017年(平成28年)度の活動はすべて無事、完了しました。
参加してくださった皆さん、支援してくださった皆さん、理解してくださった皆さん・・・ありがとうございました。(小池常雄)
文:小池
写真:小池
写真:小池
編集:平嶋
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