文: 小澤校長先生
写真: 桑木さん、小池さん
今年最後のビオトープ活動でした。『たき火のすすめⅤ』=(食べるもの、もやすもの、もとはみな命あるもの。大に・・・・は、100名を越え130名程の参加者でした。年間のテーマ【命のたいせつさ、命のうつくしさ、命のいとおしさ を知ろう】のもと、今回の目的は「自然に優しいたき火を通して、自然と人の暮らし、火の役割を学ぶ」です。今年は特に大震災を踏まえ、災害時の炊き出しの練習にもなることを意識しながら進めることにしました。この会も5回目となったので、協力してくださる保護者の方々も要領を得ていてスムーズに実行できました。
1週間以上も前から燃料となる木材の確保に走り回ってくれた人もいます。何日も前から当日の朝まで、食材の買い出しにスーパーに行ってくれた人もいます。他にも・・・・ありがとうございます。
準備のため、9時半過ぎから動き出してくれたスタッフ・保護者・子どもがいました。母親の指示を聞いてよく働く子どもに感心するばかりでした。エライゾ!!子どもたち。
かまどのセット、たき木の準備、ねじりパン用の棒の準備、冷たい水でのサツマイモ洗い等々、本当にありがとうございました。
晴れて、風がない絶好のたき火日和。でも、バケツに水を用意しました。当然ですね。
1時前から、参加者が続々と集まって来ました。今回は会費として一人100円をいただきましたが、その他にパン生地を多くの人が持参してくれました。
活動の最初は、小池さんからたき火についてのお話でした。
- 火と人間のかかわり(暖をとる、明かり、料理、心のやすらぎ、神聖な火)
- 火の便利さ、火のこわさ(火事・火傷)
- たき火を見ていると心が落ち着くのは?
- たき火での料理は、なぜ、おいしいの?
- 自然にやさしいたき火(大きい火でなく、必要最小限の火を安定して燃やす美学)
- 燃やして良いもの、いけないもの
小池さんの話の中で、高見さん(アフリカのガーナでの仕事に一区切りをつけて、日本に帰って来ました)が撮った写真を見せてくれました。学校を終えた子どもが、たき木を持ち帰る様子が写っていました。生活に(煮たり、焼いたり、暖をとったり)欠かせない火を作り出すためには燃やすものが必要なのです。この前は、水を運ぶ子ども達の写真を見せてもらいましたが、生きていくためには子どもも働かなくてはならないのです。わたし達の生活と比べてください。
中村さんが「火にかかわる話」を話してくれました。H24,1,14に宮前公園で行われる『どんど焼き』のことでした。正月の松飾りや注連縄(しめなわ)や書き初め等を燃やす行事です。火は穢れ(けがれ)を浄め(きよめ)、新しい命を生み出します。竹の爆ぜる(はじける)音は災い(わざわい)を退け(しりぞけ)、高く上る煙に乗って正月の神様が帰ります。どんど焼きは、祓い清めという役割と、正月に浮かれた人々を現実世界に戻す、二つの役割を担った行事と思われます。
この火にあたると若返るとか、焼いた団子を食べると病気をしない・虫歯にならないとか言われています。また、燃やした書き初めの紙が高く舞い上がると習字が上手くなり勉強も出来るようになると言われています。来てくださいね・・・と話してくれました。
臼井さんも来てくださいました。「何でも、お手伝いをします。声をかけてくださいね」と話してくれました。
小池さんの話の後で班決めをしました。たてわりの班にしました。5・6年生にはリーダーとして、マッチで火をつける役目になってもらうことにしました。小池さんからマッチの使い方を教えてもらったリーダーには、たった二本のマッチが配られました。火が付けられないと生き残ることが・・・・・・・
スタッフの皆さんが、新聞紙、乾いた小枝、枝、割られた廃材(いらなくなった板など)等々を用意してくれたので、あまり困ることなく順調に火おこしが出来ました。
今日、食べることができるものは、(ねじりパン・やきマシュマロ・ポップコーン・やきいも・バウムクーヘン・かぼちゃのバターチーズ・ぎんなん・ピザ・川魚の塩焼き・スイートポテト・やき栗・・・・)20品目でした。新作は、「たい焼き器」でつくった『焼きおにぎりのみそ味』・たい焼き(あんこ入り・当たり前?)でした。両方とも味見=検食しましたが、とても、とても美味しいものでした。ごちそうさまでした。
焼いては食べ、焼いては食べ、いろんな種類の食べ物でした。1年生の保護者の方々が焼いてくださったバウムクーヘン、私が入刀(包丁で切ります)したのですが、きれいな年輪になっていました。味も良かったです。おいしいバウムクーヘンを焼くことが出来たので、見事にこの会への参加が認められました。(冗談です)
今年小池さんが3本、用意してくれました。約1年前に田村先生が確保してくださり、乾燥させておいてくださったそうです。活動の途中で、代表の6年生3人が火を灯してくれました。すっごくきれいでした。Wood Candle(ウッドキャンドル)=木のロウソク。
木に割れ目を入れて乾燥させたとはすごいですね。今年は、日光のキャンプファイアーでも3本のウッドキャンドルに火を灯しましたが、今日はビオトープ活動を明るく照らしてくれました。
皆既月食になる満月が東の空に浮かび始めました。みんなで片付けを始めました。お腹を満たし心も満たしてくれた『たき火のすすめⅤ』、スタッフの皆さん、協力してくださった保護者の方々、ありがとうございました。
この後も、名残惜しそうに火と戯れる子、満月に狼に変身したかのようにグランドで遊び回る子ども達がいたことを書き足しておきます。
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