次の活動実施予告・実施済の報告


〇 第13回特別活動は、「春キャベツ・ハクサイ菜の花を収穫しよう!」を3月31日日午後の実施します。
〇第12回定例活動は「畑のお世話~種ジャガイモの植付など」は3月9日土を翌10日日午後に延期して実施済です。今年度の定例活動はすべて完了しています。

2013/01/24

活動報告 12年度第9回「小鳥を庭に招待しよう!」

文:小池さん、菅原先生
写真:小池さん、井上さん、高見さん、桑木さん


小池です。活動報告をします。
2013年1月19日土曜日午後、本年度9回目の活動をしました。

このプログラムはもう7回目。初年度から繰り返し実施してきた活動です。
例年、少しずつ設計図を作り足してきましたが、今年は新作はなし。

今回はつくし野小図工専科の菅原先生が、活動報告を書いてくださいました。
以下は、菅原先生の文章です。午前の部の活動報告から書いてくださいました。
一部重複しますが、せっかくですのでそのまま記載します。

『 まず午前の部では、校庭にかけてある巣箱の営巣確認と掃除をしました。10個のうち、シジュウカラが4個、スズメが1個で、5割ほどの確率で営巣が確認できたそうです。正門脇の手が届きそうな低い所に付けられた巣箱は、今年もシジュウカラの子育てに使われました。毎日大勢の子が通るにぎやかな正門脇になぜ?と疑問に思いますが、これは人間が頻繁に通る場所に営巣することによって、カラスから巣を守るという理由からなのだそうです。優しい子が多い?つくし野小のシジュウカラにとっては、人間よりカラスの方が怖いのでしょう。どの場所に巣を作り、子育てをするか、親鳥は毎年究極の選択をしているのでしょうね、きっと。

  1時からの午後の部。たくさんの小鳥の写真や図、実物の巣などを見せてもらいながら小鳥について小池さんからたくさんの話を聞きました。



・鳥の種類と特徴(メジロは目がぱっちりしていてかわいいとか、1番意地が悪いのがヒヨドリとか・・・)
・シジュウカラの雄と雌の見分け方(黒いネクタイの太さでわかるそうです。)
・子育て中のシジュウカラは、3分に1回位の間隔で餌を運んでくること(どこにそんなに虫がいるのでしょう?)
・なりふり構わず必死で子育てしていて、子育て中は羽がボサボサになっていること(お風呂上がりのお母さんに似ているとか・・・)
・そんなに必死に育てても巣の中で死んでいるヒナがいること(今回も1匹巣箱の中にいたそうです。)etc.





 本来、木の虚に巣を作る鳥たちにとって、今の環境は巣を作りにくく、郵便受けや植木鉢に巣を作ってしまうこともあるそうです。そこで、木を切り、森を減らしてしまった人間が、少しお手伝いして子育ての場所を作ってあげよう!と言うのが、今回の巣箱作りなのだそうです。巣箱を作る理由に何だかとっても納得してしまいました。

 「人間を代表して、住む環境を奪ってしまった鳥たちに罪滅ぼしをしなくては!」
と言う意気込みで巣箱作りを開始。小池さんが書いてくれた何種類もの設計図から、1番営巣率が高いというひし形◇巣箱を作ることに決めて、設計図に沿って、本気で制作。あまりに夢中で、周りのことはいっさい気にせず、巣箱が完成した人から掃除をはじめている中、低学年用だというピーナッツリースまで作ってしまいました。図工の時間に
 「もう終わり!片付け!」
と叫んでも、なかなかやめずに作り続ける子供の気持ちがわかったような・・・やっぱり作るって楽しい!!



作りながら、小池さんが何度か呟いていた言葉は時々頭の隅で引っかかりました。
 「えこひいきしちゃいけない。」
ここで人間がシジュウカラ用の巣箱を作りシジュウカラばかりが増えたら・・・?
エサの虫がいなくなる?
もしかして生態系に影響が出る?
すでに生態系に影響が出ているから、巣箱を作って元に戻そうとしているんだよね?
 
 考えてもわからないからやめます。
春になって、今日作った新しい巣箱に小鳥が営巣してくれるといいなぁ!
                       (つくし野小 図工専科 S)



菅原先生、暖かいご報告ありがとうございました。

菅原先生の報告にもあるように、はじめに私から、身の回りに居る野鳥のお話をしました。
人間の周りにいる野鳥は、長い人間とのかかわりの中で、うまく人間と折り合っていられる種類が、身近な鳥たちだ…というお話をしました。



私は、冬の間だけ、庭に野鳥のエサを置いているけれど、やりすぎないように気をつけています。
つい先日の雪の日の庭の写真をお見せしましたが、こういう日、鳥たちはエサをとれなくて大変です。彼らは私の家にすっかり慣れているので、私の家の食卓から手が届くような近い場所で安心してエサを食べています。




私の自宅で作ったものを含め、シジュウカラ、スズメ、キジバト、メジロ、ヒヨドリの実物の巣をお見せました。
高見さんは仕事で駐在していた、アフリカの「ハタオリドリ」の巣を持ってきてくださいました。長靴を逆さにしたような形で、下から入るのです。
実際の生息地の写真はこんな感じ・・・。あとで送って下さいました。




未就学の子供たちには、巣箱作りは厳しいので、特別プログラムを用意しました。
5年女子のAIさんが、先生になってくれて、ピーナッツリースを一人ひとつ作りました。巣箱ができた大人たちも皆作りたがったので、最後は大変でした。



小さい子たちの面倒をみてくれたAさん、ありがとう!!

今日のゲストは、
つくし野小学校から、4名の先生が参加して下さいました。
金子校長、松井副校長、菅原先生(図工)、野中先生(栄養士)です。
小山中央小からはいつもの渡辺先生が来てくださいました。
市の教育委員会からは田村先生が来てくださいました。先生だけ特別に、コゲラ用の巣箱を楽しそうに作っておられた姿が目に残ります。
ありがとうございました。



参加者は、児童15名、未就学児3名、保護者17名、先生4名、顧問等4名の合計43名でした。

みなさんありがとうございました。

以上です。

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