次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツなどの収穫体験などを実施しました。
〇 第1回特別活動は、連休期間中に野菜の収穫た体験を実施予定です。確定後このブログで紹介します。

2014/07/26

活動報告 2014年度 第5回 「第9回カブトムシ相撲大会つくし野場所」


文:小池さん
写真:井上さん、平嶋さん、小池さん



本年度、第5回目の活動を実施しましたので報告をします。

「2014つくし野小学校ビオトーププロジェクトシーズン9」本年度5回目「第9回カブトムシ相撲つくし野場所」の活動報告です。例年通り、小学校の視聴覚室で活動しました。

午 前中から平嶋さん、井上さんと準備を始めました。今回は鶴川2小から、おやじの会の篠田さんと川野さん、そして子供たちが4名参加し、準備を手伝ってく れ、とてもたすかりました。鶴川2小は来週がカブトムシ相撲(カブトバトル)町田場所の開催日です。こどもたちから、評判の良い私のオリジナル「カブ蜜」 のレシピの取材も受けました。

初めに、私から、今日の活動内容を説明しました。
このプログラムは、9年前のこの活動最初の年から続けているもので、いろいろな試行錯誤をし、6-7年前から鶴川2小の篠田さんと私で工夫したオリジナル土俵とルールが定着し、回数を重ね、今回に至っているという話をしました。


最初は、カブトムシ相撲の方法がわからず、木の輪切りを土俵型にしたものを作ったけれど、盛り上がらなかったこと。次に、インターネットで調べ、全国で広く 行われている垂直早登り型のものを作ったけれど、小枝をたたいてカブトムシを追う音がうるさく、あまりバトルにもならず盛り上がらなかったこと。最後に鶴 川2小篠田さんと協力して森の中の狭い蜜場を争う2匹をイメージし、今の方法を編み出し、うまくいったのでそれ以来、この方法で続けていることをお話しし ました。

今年は、カブトムシの一生が分かる大型写真を用意し、卵から、1齢から3齢幼虫に至るまでの時期と期間、サナギになってからの様子、飼い方、エサのやり方、育て方の注意、カブトムシ相撲の前に準備しておくと勝負の時に有利になる方法などをお話ししました。

個人勝抜戦(勝抜トーナメント)と、垂直型土俵早登り、マイカブト体重競争の3つの競技をしました。

勝ち抜き戦は、総数30匹でのトーナメントとなり、なかなかトーナメント表は壮観でした。

決勝戦は、鶴川2小とつくし野小の対決になりました。
行司は、鶴川2小おやじの会の篠田さんと私が担当しました。

 1位:NO.25/カブト7/A君
 2位:NO.4/ミスターカブ/H君(鶴2)
 3位:NO.10/カブトムシ〇と/K君

の結果でした。トーナメントの中で、兄弟対決が2組ありました。

体重競争は、鶴川2小の川野さんが担当して下さり、12人が持ち寄った12匹が順位を争いました。12匹の平均は9.4グラム。最大は15.3グラム、最小は5.9グラムという結果でした。

 1位:NO.4/ミスターカブ/H君(鶴2)/15.3グラム
 2位:NO.2/さいきょうカブカブ/Hさん(鶴2)/12.9グラム
 3位:NO.8/カブ/A君/10グラム

の結果でした。

早登り競争は、卒業生のI君が担当して下さり、20匹が順位を争いました。

 1位:NO.24/カブ丸/HM君/12.6秒
 2位:NO.2/さいきょうカブカブ/Hさん(鶴2)/17.2秒
 3位:NO.4/ミスターカブ/H君(鶴2)/17.7秒

の結果でした。

前 回7月中旬の活動では、森には多様な働きがあり、人間の文明を支えてくれていること。森は、数多くの生物の暮らしを育む、豊かな環境になっていること…を お話ししました。地球の生物の中でも、とりわけ昆虫は豊かな種類を誇っています。種類の数では、全生物の2/3を昆虫が占めています。

日本のカブトムシ人は人の暮らしに一番近い森、つまり里山で暮らす生き物です。里山をうまく使ってきた人間の営みをうまく利用して栄えてきた歴史を持ちます。私たちの生活に一番近い生き物の1つです。

今 の子供たちにとっては、育てやすく飼いやすいという特徴を持っています。人の暮らしとは違うけれど、カブトムシの独特の生態と、彼らの命が輝く時であるこ の季節の1日をともに過ごせたことは、幸せなことです。このプログラムが、安定した人気があり、毎年参加者が絶えないことの理由かもしれません。

3 つの部門の優勝・2位・3位の表彰は、私の手作りのメダルとトロフィー、賞状とささやかな賞品を用意しました。特に個人戦勝抜の1位、2位の賞品の一つT シャツは、私の手作りで背中に地球の写真、胸と袖にカブトムシの写真を付けました。大きなだけどたった一つしかない地球という宇宙船に乗っている、ヒトも カブトムシも同じ仲間だということを表現したつもりです。

プレゼンターは田村先生の代わりに鶴川2小おやじの会の篠田さんにお願いしました。田村先生の印も、今回用の特別なものを用意しました。夏休みの思い出として、机に飾ってくれたらうれしいです。
 

本 年は、卒業生の佐藤さんご家族の提供で、希望者には来年用にカブトムシのつがいをプレゼントすることが出来ました。カブトムシといえどもあなたたちと同じ 地球の上の大切な命であること、大切に世話をし、飼ってくれる人にだけ分けてあげられる…というお話をし、約束をしてくれた子にのみ、プレゼントしまし た。

例年、熱中症対策もありスイカを参加賞として食べていますが、今年はアイスキャンディ-に変えました。視聴覚室の環境は気温32度、湿度50%強。部屋の中を風が比較的抜け、この時期としてはまずまずの室内環境でしたが、繰り返し給水を促す注意喚起に努めました。

今 日のゲスト・講師は、井上さん、平嶋さん、月刊誌「スクールアメニティ」の記者:岡本さんでした。この活動の兄弟分の関係にある、鶴川2小から、児童が4 名、おやじの会の篠田さん川野さんも参加してくださいました。南つくし野小のボランティアコーディネーターMさんも見学にきてくださいました。卒業生で中 1のI君も、早のぼり競争を担当してくれました。

そして参加者数は、児童25名(1年生:2名、2年生:8名、3年生:7名、4年生:2名、5年生:4名、6年生:2名)、未就学児5名(子どもの合計30名が全員トーナメントに参加)、保護者18名、顧問、ゲスト、講師その他8名の合計56名でした。

参加して下さった皆さん、ご支援して下さった皆さんありがとうございました。
残りの夏休み、他の楽しく実り多いものとなりますように・・・。

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おまけ その1

今年の5月中旬、皆でビオトーププロジェクト専用畑を耕し、種を蒔いて育てたエダマメを,この日全員に参加賞として配る予定でした。

タネをまいてから75日目(2か月半)が収穫に適した日のはずですので、そろそろいい時期です。開催日を狙って蒔き、この日のために畑に通って育ててきたのですが、今年は、雨が多く成長が遅く、当日朝も確認したのですが、ちょっと早すぎるので中止しました。

代わりに次週8月2日土曜日の午後2時から畑で収穫体験をします。恐らく高温になりますので、短時間の活動にします。都合のつく人は、畑に直接来てください。


おまけ その2

開催日の数日後、「スクールアメニティ」誌の岡本さんが、当日の様子をニュースとして全国の学校関係者に配信して下さいました。6月のヤゴ救出の記事も配信されています。

『カブトムシ相撲大会つくし野場所』(スクールニュースvol.38 編集部から)


おまけ その3

開催記録をしたためていると、九州のS市から女子高生によるひどい事件が起きたことが報道されました。

実 は、つくし野ビオトーププロジェクトは、10年前、同じS市で起きた小学生による事件が、創設のきっかけとなっています。このニュースを知った当時の鶴川 2小の校長と田村副校長が相談し、命にふれる学習、命の大切さを理解する学習の必要を感じて始めたのが、鶴川2小のカブトムシの活動です。

こ の経験を基に、つくし野小学校に異動した元校長田村先生が9年前つくし野小学校に赴任後、地域と保護者に声を掛けて始めたのがこの活動です。その後、この 活動は、「命」という基本テーマからは一切ぶれることなく、環境学習・環境教育…という視点から活動全体を体系立て、継続しています。

身近な命の大切さ…ひいては自分自身の命の大切さを学ぶことが目的の、この活動の意味・起源を再度認識させられたニュースでした。この趣旨と歴史にご理解いただける皆様の、更なるご支援をお願いいたします。


以上です。

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