次の活動実施予告・実施済の報告


〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。

2017/01/30

活動報告 2016年度 定例第10回 「小鳥をにわに招待しよう!」

1月21日(土曜日)午前と午後、本年度特別第7回と定例第10回目の活動(本年度通算第17回目)を実施しましたので活動報告をします。(小池常雄)

《2016年度 特別活動第7回
「校庭の巣箱の確認」 活動報告》
毎年、午後から巣箱を作るこの日の午前中、校庭にもう10年も付けてある巣箱の確認をします。
つまり、巣箱に営巣した跡があるかを確認し、仮に営巣した跡があれば、鳥の種類を確定し、巣箱の掃除をするのです。
鳥は、古い巣箱でもよく使いますが、前の年の古い巣材が残っていると不潔でダニなどが発生すると考えるのか、あまり使わないと言います。それで、毎年この時期にお掃除をして付け直すのです。
更に、古いものは2007年の1月に付けたものも少なくなく、修理をしてから再度取り付けます。
今回は、昨年秋、雨が長くたくさん降り、それが原因か、傷んだものが数多く見られました。それで、その場で掃除しただけで再取り付けをするのではなく、すべてを一度、私の自宅に持ち帰り、修理をした後、後日取り付けることにしました。
さて、問題の営巣はどうだったでしょうか?
いつものように、私やお父さんがはしごに上り、子供たちやお母さんは下から見守ります。
そっとひもを取り外し、下に降ろします。蓋があかないように固定してあった針金をていねいにはずし、「3!2!!1!!!」のカウントダウンで、皆で巣箱をのぞき込みます。
今年は、驚くような結果でした。

10年間毎年ほぼ同じ条件で巣箱を取り付けていますが、必ず、2つか3つは営巣した跡が見られない巣箱があるのです。これは限られた広さの校庭に取り付けているので当たり前のことなのですが・・・。
それがなんと、今年は9個確認した巣箱、すべてに営巣の跡があったのです。
巣の作り方や材料から判断すると、すべてがシジュウカラではなく、スズメと思われるものが2つありました。スズメの巣の片方には、孵化しなかった卵が2つ残っていました。

卵が孵化すると、親鳥はカラを食べてしまうと言いますが、何かの理由で孵化しなかったものは、そのまま巣の下の方に押し込まれてしまうようです。
また、シジュウカラの巣の一つには、巣立ちできなかったヒナの残骸が残されていました。残酷なようですが、限られた時間の中で7-9羽ほどが15日ほどの成長期間を経て巣立ちます。

それで、卵が産み落とされた順番や育ち方によって、どうしても成長が遅いものが生じ、うまく巣立つことができないこともあるのです。

デイケアセンターの西側から校庭を時計回りに順番に確認していきました。全ての巣箱を回収してから、記念写真を写しました。
今年は、鍵のトラブルがあり、午前中の時間が限られてしまったことと、予想以上に巣箱の傷みが激しく、そのまま再設置することが困難なものがあったので、後日設置することにしたのです。
午前中の参加者数は、
未就学児:4名、1年生:2名、2年生:3名、3年生:0名、4年生:0名、5年生:0名、6年生:0名、中学生0名、高校生0名、子供の合計9名、保護者:5名で、一般の参加者は14名でした。
取材、顧問は、月刊「スクールアメニティ」誌より岡本さん、運営側として、顧問他6名(高見、樋村、船崎、金森、樋村、小池)の6名でした。

子どもの合計:9名、大人の合計:11名の総合計21名でした。
小学校は、つくし野小学校ほか、恩田小の合計2校。
幼稚園・保育園は、つくし野天使幼稚園(記載があったもののみ)でした。

《2016年度 定例活動第10回 「小鳥をにわに招待しよう!」活動報告》
この日の朝ちょっとしたトラブルがありました。学校からお借りした鍵の袋の中に、昇降口の鍵が入っていなかったのです。あわてて先生に連絡をし、ようやく視聴覚室を使えるようになったのですが・・・。
おかげで、午前中の準備の時間が足りなくなり、事前の準備はあまり余裕がなくなってしまいました。
受付を開始しましたが、初めてお見掛けするご家族が少なくありません。ご高齢のご夫妻だけの参加者もおられました。15-16家族の参加でした。一人のお父さんが、1年生の友達と思われる子もつれて参加し、短時間で2つ作ってしまう姿もありました。

プログラムは、例年通りに進めました。初めに配布資料や写真を使って、私たちの身の回りにすむ野鳥の種類のお話をしました。
実は、ある女の子から事前に自宅の近くによく来るウグイスの巣箱を作ってあげたいというお手紙をもらっていたのです。しかしこのお願いには困った!!のです。なぜかと言えば、ウグイスは巣箱を利用せず、自分で木の枝の隙間を利用して細長い葉っぱを利用して丸い巣を作ります。

巣箱のようなものを使うのは、たくさんある鳥の種類の中のごく一部にすぎません。難しい言葉では樹洞性(木のうろのような部分を使って子育てをする種類)の鳥は、ごく一部です。

特に、このあたりで、28mmの巣穴をあけておけば、かつては営巣するのはシジュウカラだけでした。しかし最近は、スズメが小型化したのか、入れないはずのこの巣穴の直径の巣箱で、子育てするスズメが増えています。
説明はほどほどにして、家族単位で巣箱を作りました。
この活動では、1枚の木から材料を切り出し、部品を切り出して順番に組み立てるのです。従って、うまく木をノコギリで切り出せないと、最後までうまくいきません。そこで、例年通り曲尺とノコギリの使い方をお教えした後、スタートしました。
そのあとの作業は、例年と同じ光景です。家族そろって1枚の板からノコギリを切り出して物を作るなんて言うことは、他には経験する事はないのではないですか??
今回は、支援してくださる顧問が少なく、あまり手伝いはしてあげられなかったのですが、それでも皆一生懸命に協力して、次第次第に形になっていきました。
数組、やや作業が遅れていた家族がいましたが、先にできてしまった家族が時間調整をするために記念写真を先に写しました。
例年のお約束で、全員の集合写真の後、子供だけの写真も写しました。普通に写したものとともに、ランドセルのように背中に担げるように紐を結び直し、背負った写真も写しました。
大切なお休みの土曜日の午後、家族で半日の時間をかけて,無私の心になって、野鳥のための巣箱を作った時間は、どんな感想を持ちましたか?幸せな時間であり、また更にもっと幸せな時間が参加者の自宅に訪れることを願っています。
シジュウカラが営巣したら、連絡をくださいね!楽しみにお待ちしています。
[この写真は後日Aさんからいただいたもの。
いい写真でしょう?(私が写したものでないに自慢したくなります:笑)
活動を終えて、小学校から自宅に友達と帰るところだそうです。
この年度助成をいただいたサントリー世界愛鳥基金の報告にも使わせていただきました
同財団のHPにも掲載されています。]

今回の参加者数は、
未就学児:7名、1年生:6名、2年生:6名、3年生:2名、4年生:1名、5年生:0名、6年生:0名、中学生0名、高校生0名、子供の合計22名、保護者など:18名で、一般の参加者は40名でした。

取材は、月刊「スクールアメニティ」誌より岡本さん、運営側として、顧問他7名(岡本、津吹×2、金森、檜山、高見、小池)でした。

子どもの合計:22名、大人の合計:25名の総合計47名でした。
小学校は、つくし野小学校ほか、恩田小、長津田小の合計3校。
幼稚園・保育園は、つくし野天使幼稚園ほか、高ヶ坂幼稚園、ひまわり幼稚園でした。

参加してくださった皆様、ありがとうございました。
持ち帰った18個の巣箱は、無事どこかに付けていただけたでしょうか??
参加してくれてありがとう!!

≪おまけ≫
活動日21日の翌日曜日と昨土曜日の夕方、先週、校庭から回収した9つの巣箱の修理をしました。今回は、昨秋の長雨で、例年になく今年は巣箱の傷みが激しかったのです。
2007年の日付が残る10年物の巣箱も少なくなくあるので、致し方ないのですが、これもこの活動の歴史そのものでもあり、修理して使い続けているのです。

中に残っていた古い巣材を取りだし、壁にこびりついていたものもこすり取りました。腐ってしまった巣材は、特に屋根材はいくつも取り換えることにしました。構造的に弱くなってしまったものは、新しい材料で補強もしました。
それで、29日(日)午後、2家族の母娘5人と鶴川のS氏と小池の7名で、校庭に巣箱を再設置しました。

先週、9つ回収しましたが、今回は2つ増やして11個設置しました。昨年より、子供たちが良く見えるように、低い位置や校庭の校舎前にも2つほど設置しました。

今回は、9個全部に営巣跡があるという、ある意味驚異的な結果でしたが、はてさて来年はどうなるか。

来年の確認が楽しみです・・・。

《JSさんからお便りをいただきました》
土曜日は、どうもありがとうございました!子供達にとって、初めてのノコギリ、いい体験になりました。

早速、上の娘は、小学校の宿題の日記に活動のことを書いています。つくし野ビオトーププロジェクトに参加した週末は、ほぼそのことを日記に書いています!

三年生の図工でノコギリを使うよ…との先生からのお返事に、「あや、もうできるね!」と自信満々でした。

私は、校庭の営巣率の高さに驚きました!そしてスズメの卵まで見られるとは!!

私の親戚は皆東京出身で、私には田舎がないのですが、自然とスキーをこよなく愛す両親でしたので、地方に小さな家を建て、幼い頃、休暇はそちらで過ごしていました。

当然鳥も多く、巣箱をかけたりもしていたのですが、そこに住んでいたかは不明なまま、冬の雪の重みでいつのまにか巣箱は地面に落ちる…というのが常でした。

・・・ですから、人が作った巣箱を本当に鳥が使ってくれるなんて〜!!という、大きな驚きがあったのです。

作りがいがありますね〜!日曜日、早速設置いたしました。

家族皆が「ここ!」というベストな設置場所が我が家にはなく、本当にここで大丈夫か?…という不安がすでにあるのですが…。祈るばかりです。

青葉区の我が家のすぐ先には谷戸がありますので、鳥がいることは確かだと思うのです。

プロジェクト当日の活動以外で、プロジェクトの何倍もの労力をかけてくださる方がいらっしゃるからこそ、あれだけの感激があるのですよね…。

本当に、どうもありがとうございます!!
また、来月も、どうぞよろしくお願いします!

《SMさんからお便りをいただきました》

今年は、巣箱作り二年目の参加でしたので、故郷に住むおじいちゃん、おばあちゃん宅へのプレゼントとして製作しました。


まず、設計図を手に、板に金尺を使って、鉛筆で線を引いて、のこぎりで切り出す作業。


去年は、子どもが一年生だったのと、私自身も、小学校で本棚を作ったっきり・・・。
これまでノコギリとは縁遠く生きて来ましたので、まぁ〜大変っ‼…で、顧問のみなさまに随分助けていただき、なんとかできました。


今年は、欲張らず、去年と同じ形の巣箱を自力で作り上げることを目標に、板を切り出し、順調にパーツができました。


ノコギリも、二年目。子どもも、成長していました。
去年は、娘は板を乗せた台(椅子)には身長が足らず、ノコギリ作業は、ほぼ親の仕事だったのに、今年は足も届き、率先してギーコギーコ!
おかげで、板からの切り出しまでは簡単に出来たのです。


ところが、組み立てで、手こずりました。
キリで穴を開け、ネジを手動ドライバーで入れていくのが固くて、なかなかうまくいかず…。
板が割れること二回。ネジを抜いて、また、板を切り出してからの組み立てなおし。


結局、手動ドライバーでは手が震えてきたので、電動ドライバーを借り、顧問の高見さんが組み立て、ネジ入れをたくさん手伝ってくださり、完成させることができました。


来年は、子どもも、もっとできるようになっているでしょうし、最初から、最後まで自分達で作り上げることを目標にしたいと思います。


家庭でも、学校の授業でも、子どもにノコギリや、キリを使わせる機会はほとんど無いと思います。貴重な機会で、我が家にとっては、とてもありがたい活動でした。
来年も、またよろしくお願いします。

《YAさんからお便りをいただきました》

土曜日はありがとうございました。


事前に杉板を乾燥させておいて下さったり、会場、資料等々細やかなご準備の事を思うと本当に感謝の気持ちでいっぱいです。


今回も娘はとても楽しかったようで、家に帰ってからも、来年は難しい三角巣箱を作り、5年生では全工程自分でやるぞ!・・・と意気込んでいました。

その後、持ち帰った端材で、一人だけで簡単なエサ台をつくり、びっくりしました。


そして、家に帰ってから家具を眺めて、「これ大きい巣箱みたい。作れそうだなー。」とか言っていました。


1枚板の状態から巣箱を作らせて頂だいたお陰で、色々な発想が浮かぶようになったのだと思います。

寒い季節はなんとなく気持ちや視線が家の中に向きがちですが、巣箱のお陰で私達は外の鳥の声にやたらと敏感になり、窓を開けて「巣箱気に入ってくれるかなー。」とか言いながら、鳥の様子を観察しています。

ところで、昨日私が仕事から帰ってみると、娘がノコギリと端材で一人黙々とミニ餌台をつくっていました。
上手に木が切れるようになっていてビックリでした。

楽しく冬を越せそうです。ありがとうございました。

文:小池
写真:Aさん、小池
編集:平嶋

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