次の活動実施予告・実施済の報告


〇 第12回特別活動は、「茎ブロッコリー・ハクサイ菜の花を収穫しよう!」を3月24日日午後の実施しました。次の特別活動の実施日・内容は未定です。
〇第12回定例活動は「畑のお世話~種ジャガイモの植付など」は3月9日土を翌10日日午後に延期して実施済です。

2017/08/28

話題:イネの花が咲きました

バケツイネの花とマイクロビオトープ
暑い日々が続きます。子供たちは夏休みの日々でしょうか?
これ、何かわかりますか?
普通の花と違って、とても地味(じみ:目立たないこと)ですが、これも立派な花。
はなびらはないけれど、おしべとめしべがちゃんとあります。おしべは長くて飛び出していてたくさんあるけれど、めしべはたった一つ。とてもひそやかで目立ちません。
こうやって写真を写していても、なかなか写せません。
これは皆さんが毎日食べているごはん、つまりおコメが実るイネの花。
稲穂は皆さんもよくわかるし、小学校も3年生かな?生活の授業で校庭で育てていますよね?でも、人知れずひそかに花を咲かせるのは、誰も見ないこの時期、夏休み真っ最中のこの時期なのです。
今年は、天候不順もあってなかなか稲穂が出ず心配しましたが、8月も末近くになってようやく稲穂を出しました。稲穂が出て花が咲く前はこんな感じ。


後にもみ殻になる部分もまだ薄く半透明。中に出番を待っている雄花雌花が透けて見えています。
イネは、皆さんがよく知っている、チョウやミツバチが花粉を運ぶ植物の花(虫媒花:ちゅうばいか)と違い、風が花粉を運ぶ植物の花(風媒花:ふうばいか)で、昆虫の助けを借りることなく。静かに目立たなくとも夏のある日、ひそかに花を咲かせ、風で花粉を飛ばし、受粉させおコメを実らせているのです。この方法をとるのは、トウモロコシが身近です。
私は、わたしたち日本人の食べ物や生活、文化の基本であるイネが、育ち実る春から秋にかけての姿の変化が好きで、毎年こんな風に自宅の玄関先で、バケツイネを育てています。これは小さな小さなビオトープ(生き物が暮らせる生息空間)になり、いろいろな昆虫が来たり、ミジンコが発生したり、土に交じっていた水草が発生したりで、季節の変化とともに、なかなかいろいろなことを教えてくれます。
今年は、バケツイネの奥にもう20年近く前、今の家に引っ越した当初から、大昔の梅干しの鉢と水盤に水をはり、水草を植え、在来種のクロメダカやヌマエビ・スジエビなどを放してミニミニというか、マイクロというか、水辺空間を模したビオトープを作っています。今年はメダカが卵を産んで小さな子メダカの姿も見られました。
その中のスイレンを植えてあった小さな鉢の泥に、初夏のころイネの苗を何本か植えたのが、今はこんな姿になりました。
今の苗は、品種改良されて、イネの原種の姿とは大きくかけ離れたものになっていると想像できるのですが、ひょっとしてヒトが稲作を始める前、湿地の水辺はこんな姿ではなかったか??と想像してみることも面白いように思います。あなたも来年、やってみませんか?以外に簡単ですよ??


ここで、問題。皆さんが食べているお茶碗の米粒は何粒でしょうか??

茶碗八分目によそったとして、大きいお茶碗ではごはん150gで約2700~3200粒くらい、小さいお茶碗ではごはん110gで約2300~2500粒くらいなのだそうです。おにぎりは1個約100g。これだと約2160粒。(ネットで調べた数字です。自分では数えていません。そんなに時間はありません!念のため…。笑)

それでは、どれだけのイネがあれば、お茶碗一杯分のおコメ(米粒)が採れるかというと…。
・稲穂1本に実るおコメの粒は、平均100粒。
・株分けした稲穂1束は約20本の稲穂からなることを考えると、これで2000粒。
・…ということは、畑に実る稲穂の一株では、子供のお茶碗やおにぎり一個のご飯粒にはすこし足りず、お父さんの大きなお茶碗では、一株と半分くらいの米粒が必要…ということになります。

私はこの方法で栽培し、収穫したおコメを食べたことはありませんが、モミ(米粒の外側の固いからのようなもの)は、すりこぎで比較的簡単に取り外せます。
これをフライパンで炒ったものをお茶っ葉と一緒にお湯を注げば、玄米茶になるはず…と考えているのですがなかなか実行に移せていません。

秋になって、9月に予定している活動では電車の中から、重くこうべを垂れた黄金色の稲穂が見えます。遠目だけれど、お茶碗何倍分かな???と考えながら風景を見るのもよいのかもしれません。

9月の活動で、お待ちしています。
その前に、畑のエダマメの収穫する特別活動ができるかもしれません。
野菜が天候不順のせいで高いから、長ネギももう収穫してもいいかもしれません。昨年秋、お母さんたちにとても評判が良かったですからね…。
あと少しの夏休み、楽しい時間であることを願っています。
宿題は、早めにね!!!(昔私が子供のころ、よく言われた言葉です。)
文章:小池常雄
写真:小池常雄
ブログ編集:小池常雄


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