スクールニュース vol.279
いつも取材に来てくださる教育系月刊誌「スクールアメニティ」の記者岡本さんが、7月8日の活動を紹介してくださいました。ここに、メールニュースの「スクールニュース」のNO.279を転記します。(小池常雄)
編集部から 体験をつなげる
(つくし野ビオトーププロジェクトシーズンXII 7月)
楽しみ方を「自分で考える」体験
7月8日、つくし野ビオトーププロジェクトは、つくし野駅から徒歩で10分もかからない近くの里山で活動した。人と森との関わり方、そして森の役割を知りながら、五感で森を受け止める「森でまなぼう! 森であそぼう!!」がこの日のプロジェクトである。
梅雨の真っ只中に行うため、晴れたり曇ったり、雨が降ったり降らずにもったりと、毎年直前まで気をもむ空模様もこの日は朝から好天のプロジェクト日和。集まったおよそ70名の親子を前に、前週の特別活動も感じたというが「今年は参加者が多い」とプロジェクトリーダーの小池常雄さん(環境カウンセラー)は話す。
「自然体験は子どもにさせたいが、(芋掘りなど)幼稚園や学校などでその機会が減ってきている」という話を参加している保護者からも聞く。背景には、遊び場の減少や決まりごとの多さ、不審者など、そもそも子どもが外で遊びづらくなり、安全な子どもたちの放課後や休日を行政や学校が用意しなければならなくなったこと。しかし、人材や予算の面から支えきれていないという現実が感じられる。
話を戻す。里山に移動した子どもたちを迎えるのは、枝葉の緑が視界を覆う樹々の中にあらかじめ準備しておいたブランコやハンモック。高い木から吊り下げられた一本ブランコと藍の生葉叩き染は、安全や進行を考慮してスタッフが付いているが、他は、親子で行動する。広がる里山の観察(虫とり)もそう。つまり、自分たちで考えて楽しもうということだ。
「子どもが遊びの天才」であることは変わらない。学校施設に関わっていれば、「この場所をこんな風に使うのか」という場面を目にすることは1度や2度ではないはず。その力を自然の中で引き出す機会ともいえる。ただし、体験の機会が減っているのは自然体験に限らずあそびの機会そのものともいえ、そのため、危険を察知したり、限界を見極めて加減したりする力も十分とは言い難い。そのため保護者がついている。
きょうだい? もちろん写真の外ではお母さんが見守っています
プロジェクトは4時には終了し、速やかに撤収に入るため、実際の活動はもう少し早く終わる。暗くなる直前に帰宅する子どもに、昼間の長い7月、4時前で終了というのはある意味無理がある。この日も案の定「もうちょっと」という声があちこちで聞こえてきた。次回は、年に一度の大勝負、一年かけて育ててきたカブトムシを競わせる「カブトムシ大相撲つくし野場所」
出典:スクールニュース http://www.schoolnews.jp/
ブログ編集:小池
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