次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2015/04/25

活動報告 2015年度 第1回「さあ、今年は何をしよう?」


文:小池さん
写真:平嶋さん、井上さん、小池さん


4月25日(土)、本年度第1回目の活動を実施しましたので活動報告をします。

例年通り、つくし野小学校の視聴覚室を会場とし、この活動「つくし野ビオトーププロジェクト」の歴史・目的・成果の紹介からはじめました。詳しくは、当日配布した資料を参照してください。

昨年度は実施しなかった、ネーム・出席カードも復活させました。(今年度は、年度途中から参加するご家族には、都度資料をお渡しする予定です。)

この活動をさまざまにご支援して下さる、顧問の皆さん(中村さん(畑で合流)、平嶋さん、井上さん、樋村(ひむら)さん、臼井(うすい)さん、高見さん(この日は欠席))のご紹介をし、一言ずつご挨拶をしていただきました。樋村(ひむら)さんは南つくし野にお住まいですが、今回からご支援をいただけそうです。私、小池の自己紹介もしました。

この活動は創設者、田村健治元つくし野小学校校長/元町田市教育委員会が、保護者や地域に呼びかけて始まったものです。最初の地域への呼びかけは、2005年5月でしたからちょうど今年で10年目。開催回数は延べ約105回超、参加延べ人数は6000人を超えています。



今年の活動名「2015つくし野ビオトーププロジェクトⅩ」の「Ⅹ」は「エックス」ではありません。ローマ数字の10です。念のため!

 (予定は変更されることもあります。クリックすると大きく表示されます。)



今年も助成を頂く、こどもゆめ基金(独立行政法人 国立青少年教育振興機構)のテーマ「体験の風をふかせよう」にもあるように、社会が発展していくのは良いけれど、子供たちが子供たちの時間に経験できる体験の場が、どんどんと少なくなっています。子ども時代に豊かな経験をした人ほど、大人になった後、豊かな人生を送るという研究結果もあるのだそうです。

この活動の基礎となるコンセプトは11年前に、九州のS市で起きた子供の事件をきっかけに元校長田村先生が考えられたものです。

それから11年を経ましたが、最近のニュースもまた、とても子供たちに見せられないような、大人が子供たちに説明できないようなものが少なくないけれど、これもまたこういう自然体験の経験が少なくなっていることが遠因ではないかとさえ、今も私には思えます。

昆虫を飼う事も昆虫採集もたき火も焼き芋も里山歩きも…今はゲームの中で、疑似体験できます。でも、生き物が一度死んでしまったら、いくらゲームのようにクリアボタンを押しても生き返らない、失われた命は戻らない…ということが、わからないままに大人になっているのではないか?…という疑問が残る事件が数々起こっている昨今です。



昨年度1年間の主な活動の成果を説明しました。

総数で延べ400名強ほどの皆さんに参加して頂きました。この内、児童の参加者は未就学児を含め約200名。小学校との関係が変わり、つくし野小PTAの傘下ではなくなりましたので、当初活動の継続を心配しましたが、前年度の2/3ほどの参加者に来ていただけました。

たき火の活動は中止し、小学校の行事と重なったことを知らずに開催してしまい参加者が2名だった回もありましたので、まずまずの参加者数と考えます。

前年度のように、大雪でやむなく中止した活動はなく、定例で12回、番外で4回の活動を実施することが出来ました。

昨年度の活動は「(独)国立青少年教育振興機構:こども夢基金」、「町田市児童青少年課:地域こども教室」の助成を頂きました。今年度も、またこの2つの助成を頂くことが出来る見込みです。

昨年度の活動の内容は、ブログで公開し、それぞれの助成団体に定められた方法で報告を行い、会計報告も無事終えています。


この日の参加者は1年生を含めて初めての人が多かったので、井上さんが作ってくださった過去の活動の様子をまとめたビデオをみんなで観ました。音楽付きで、楽しい内容になっていました。懐かしいO元校長先生のお姿や卒業生の姿もありました。終わった後、参加者から大きな拍手がありました。



この活動の年間を通じたプログラムの概要を理解していただけましたか?

安心・安全に関係して、いつも活動で持って歩いている救急袋のこと、環境測定機のこと、保険への加入の事をお話ししました。今年も保険の費用は、助成金から負担する考えです・・・というお話をしました。


この日は、2部の構成にして、畑も紹介したい考えでしたが、通り雨の予報もあり、開催できるか心配していました。それでも何とかなりそうでしたので、説明の後、皆で手早く会場を片付けて、歩いて5分ほどのところにある「つくし野ビオトーププロジェクト 専用畑」へ全員で移動しました。



畑では、今どんな作物が植えてあるかを説明しました。

ソラマメとサヤエンドウは昨年の12月の活動の時に、皆で植えたものです。その後、急に冷え込み、霜柱がたくさん出来て、浅く植えたタネを地表に押し出したりもしましたので心配しましたが、7割がたはうまく発芽して成長してくれています。

あたたかくなったので、あわててネットや支柱を立てました。ソラマメとサヤエンドウはマメ科の植物の中で、ただ2種類だけ、冬を越せる作物ですが、寒さに当たらないとうまく成長しません。

秋に売られているソラマメもたまに見かけるけれど、これは芽が出はじめたときに冷蔵庫に入れて、冬が来たと勘違いさせてから路地に植える…というお話しをしました。面白いですよね?

2種類ともとてもきれいでかわいい花が咲いています。サヤエンドウの花はスイートピーの花のようだと、あるお母さんが言っていました。いつも食べている野菜なのに、花が咲いたり実がなっているところは見たことはないのかもしれません。



ソラマメとサヤエンドウはまだ収穫には早いので、ツララダイコンやハツカダイコンを収穫体験しました。こんな経験をするのも、初めての子が多かったのではないですか?

一切、農薬は使っていないので、虫食いの穴が開いているものもありますが、さっと洗い、マヨネーズを付ければ、そのままおいしく食べられますよ…とお話ししました。



今年初めて作った作物があります。それはスーパーで「ベビーリーフ」というような商品名で売っている野菜です。1種類ではなく複数種類の葉物野菜を、若葉のころ、柔らかいうちに収穫し、サラダにして食べるものです。ミックスの方法で、イタリアン・・・とか、フレッシュ・・・といった名前が付けられています。

お店で売っているものは、根が切り取られて葉っぱだけですが、ここでは根ごと引き抜いて収穫できました。



少しだけ、何とかダイコンが生き残って成長していましたので、希望者でジャンケンして一人を決め、抜いてみることにしました。先っぽは、切れてしまいましたが、新鮮なかわいいダイコンが収穫できました。この日の夜の晩ごはんのお味噌汁の具にはなったかな?



楽しい時間でしたが、小雨が降り始めましたので、早々に集合写真を写して、解散としました。



今回の活動は、児童7名(1年生3名、2年生1名、未就学児3名)、保護者6名の4家族、顧問他6名の合計19名でした。2年前の参加者は68名でしたので大幅な人数減でした。

ことしも1年、よろしくお願いします。
ありがとうございました。



《おまけその1:スクールニュース》

今回も月刊誌「スクール・アメニティ」の記者岡本さんが参加して下さいました。当日の活動内容が、同誌が発信するブログニュース「スクール・ニュース」に掲載されました。
 ↓
『スクールニュース vol.114 編集部から 体験型環境教育の現場
 つくし野ビオトーププロジェクトシーズンX4月』



《おまけその2:ソラマメに支えをしました》

活動を解散した後、井上、平嶋、樋村、小池の4名で畑の世話をしました。

成長が早くたくさん花をつけているソラマメですので、風の強い日でも倒れないように支えを作ったのです。廃材や古い竹を使い、工夫してあまりお金を掛けずに作りました。




《おまけその3:我が家のシジュウカラ》

以前も報告しましたが、昨年に続き今年も我が家の庭で、シジュウカラが営巣(えいそう:巣を作って子供をそだてること)しています。

今年は、一度暖かくなってからまた寒くなる寒の戻りがありましたので、一時、親鳥が運ぶイモムシがとても小さくて心配していたのですが、ここしばらくあたたかくなり、口にくわえているイモムシが急に大きくなりました。この頃になると、親鳥が出入りするときに、巣箱の中の雛鳥が一斉に鳴いているのが離れた場所でも分かります。音の印象としては「シャワシャワ」…と聞こえるのですが…。

早ければ、連休の前にも巣立ちが見られるかもしれません。


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