次の活動実施予告・実施済の報告


〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。

2015/12/23

活動報告 2015年度 特別活動第4回「ハクサイやブロッコリーを収穫しよう!」

文:小池さん
写真:平嶋さん、岡本さん、小池さん

12月23日(水:祝日)に、本年度第4回目(定例活動9回を合わせると13回目)の特別活動を実施しましたので活動報告をします。(小池常雄)



《2015年度第4回特別活動報告》

この日の天気予報では、昼間の時間はくもりながら、雨が降り始めるのは夕方6時ころ。予報では寒い冬の1日でありながら、雨は降らないはずでした…。しかし、午前中から雨がぽつりぽつり。午後も小雨ながら雨が降り続けるというあいにくの天候になってしまいました。

午前中から、支援者の皆さんと準備を始めました。

顧問の中村さん、樋村さんご夫妻、平嶋さん、船崎さんとの作業でした。私と合わせて計6名での準備作業でした。

11月の活動で収穫したサツマイモのツルが良い感じに乾燥。これを粉砕機で細かく砕き、来年以降の畑作のための堆肥を作ろうというのです。

初めに、堆肥置き場作りから開始。ホームセンターの安売りで手に入れておいたコンクリートパネルと旧畑の杭を再利用。杭には茶色い防腐剤を塗りましたがすっかりきれいになりました。

堆肥置き場作りはまず、杭を打つことから始めます。大きな木のトンカチのようなもので、かなりの力を要します。杭の頭に直角にあてないと力が入らないので、はしごの上に乗って、思いっきり力をこめて杭を打ち込みました。

杭を打った後、3方にコンクリートパネルを取り付け、手前は取り外して堆肥を取り出しやすくしておくのです。




作業を始めて間もなく、2組の母娘の参加者が来てくれました。本当は午後2時からの活動開始と広報していたのですが、この日はクリスマス前の休日で、たくさんの予定が入っていて来られないのが残念!!…というご連絡を頂いた家族があったので、特別に簡易版・短縮版で実施することにしたのです。

まず、畑の野菜の種類の紹介をしました。ハクサイ、ブロッコリー、芽キャベツ、キャベツなどです。この内、ハクサイを除いた3種類は、同じケールという植物を先祖に持つ仲間・親戚です。

ケールは、今も青汁の原料に使われている作物ですが、とても優れた能力を潜在的に秘めていた作物で、世界中で栽培されている様々な作物に品種改良され、利用されています。

生物多様性の3つの内のひとつ、「種内の多様性」…の一つでもあります。この日、収穫した以外にも、ムラサキキャベツ、カリフラワー、コールラビなどの作物が有名です。似たような形なのに種類が違うハクサイも、食べてみると味はキャベツの仲間とは違います。

今年はエルニーニョのせいで暖冬と言われ、とても作物の生育は良いのですが、逆に早く成長し過ぎ、お正月や年明けのころ、野菜不足で高騰(こうとう:ねだんがたかくなること)が心配されてもいます。



ブロッコリーとハクサイの収穫は、好きな物を選んでよいということにしました。どれも出来は良いのですが、微妙に大きさや形が様々です。スーパーなどの店先に並んでいるのは、選別して出荷されているので、大きさは皆そろっているのですが、畑では実際に、このように大きさのばらつきが大きいのです。

小規模な畑作では、育ちの良いものから順次収穫していきます。収穫は、台所用の包丁で行いました。

ハクサイは根元、ブロッコリーは芽の塊の下のところをめがけ、包丁に力をいれて一気に力を入れるのがコツです。また、ブロッコリーは大きくはなりませんが脇から小さい花芽が延びてきますので、ここを残すように収穫することがコツです。


野菜は、動物ではなく植物ですが、生き物です。こういう瞬間に、作物の命を頂いているのだ…という印象をとても強く持つことになります。

ハクサイはとてもよく育っていてとても大きく、午前中の参加は1年生と2年生の女の子でしたが、一人では持ち上げる事さえやっとの大きさと重さでした。


持参していただいたスーパーの袋ではとても入らず、活動で準備しておいた45ℓの大きなビニール袋でようやく入れることが出来ました。クリスマスの直前でしたが、サンタクロースのプレゼントが入った大きい白い袋のようにも見えました。

コマツナやチンゲンサイの収穫もできました。


午前中の参加者だけで、集合写真を写しました。




2組の参加者が帰った後、堆肥置き場作りを再開。

杭を打った後、四角になるようにコンクリートパネルを取り付けていくのです。1.8m×1.8m、高さが0.9mの立派な堆肥置き場が出来ました。

粉砕の作業は、午後からにしていったん解散。午後は13時半からの作業再開としました。





午後からの参加者は、開催案内をブログだけで行ったこともあり、午前同様に母娘の2組と中学生2名、高校生1名でした。中高生は、K君とI君兄弟の男子3名。

午前同様に、キャベツの仲間のお話をし、それぞれの野菜の収穫をしました。また、11月の活動でタネをまいておいた、ソラマメ、サヤエンドウ、ホウレンソウ、コカブなどの芽も観察しました。


ホウレンソウの小さな葉(フタバ)は、大きく成長した後の姿とは大きく異なります。見慣れたホウレンソウのギザギザの葉っぱの形とは似ても似つかない、スマートなほっそりとした葉っぱが初めに出ます。日本ホウレンソウと西洋ホウレンソウの2種類を同じ畝に植えましたので、もっと成長したら葉っぱの形の違いを観察できるのではないかと楽しみです。


ホウレンソウは、とても酸性土壌に弱い作物なので、苦土石灰や暖炉の木灰をちゃんと蒔いて種を蒔いたことを説明しました。

午後の参加者も、持参した袋ではとても作物は入らなかったので、大きい袋を渡して持ち帰ってもらいました。サツマイモのツルを乾燥させたものを粉砕する作業も見学しました。


午後の部の集合写真です。




一般の参加者がかえった後、堆肥作りを再開。

I君兄弟は、中高生ですし、小雨も降っているので、帰って良いと言ったのですが、手伝いたいと申し出てくれて、手伝ってもらうことにしました。

畑に干しておいたイモのツルを細かく粉砕するのですが、程よく乾燥していると作業はうまく進みます。少しねじるようにして機械に入れると自動的に機械に送られてうまくいきます。

イモのツルだけだと、十分に栄養のある堆肥にならないのだそうで、牛ふんと木の小枝を粉砕して加えました。木の枝も直径2センチほどのものまで粉砕してくれるので、とても威力がある機械でした。

8人で作業しましたので、とても長いイモのツルも、どんどん機械の中に引き込まれていきます。この作業でも、I君兄弟はとても活躍してくれました。


午後の作業は3時間近くかかり、16時過ぎまでかかりましたが、たくさんあったイモのツルや木の枝がさっぱりと粉砕され、堆肥置き場に収納されました。


ここで、作業完了を祝して記念写真を撮りました。7人しか映っていないのは、私が写したからです。




今回の活動の参加者数は、
未就学児:1名、1年生:1名、2年生:1名、3年生:0名、4年生:1名、5年生:0名、6年生:0名、中学生2名、高校生1名、保護者:4名で、参加者は6家族でした。

運営側として、顧問他6名(中村、樋村夫妻、平嶋、船崎、小池)、取材者:1名(スクール・アメニティ:岡本さん)でした。子どもの合計:7名、大人の合計:11名の総合計18名でした。

参加校は、つくし野小以外は、幼稚園と南成瀬中学校・日大3中と高校でした。

2015年の活動はこれで終了です。ありがとうございました。



《おまけ》

27日日曜日の午前、高見さんと小池の2名で追加の作業をしました。

旧畑に植えてあったヤーコンを新畑の隅っこに移殖したかったのです。今はすっかり地上部分は枯れてしまっていますが、地面の中にはおイモと来年の芽になる部分が準備されています。



穴を掘っているとカナヘビ(しっぽの先が金属のように光って見えるトカゲ)が冬眠してしました。大小2匹。かわいそうなので、彼らも新畑に引越で連れて行きました。スイセンも引越させました。



堆肥は、わずか4日目なのに熟成が進み、寒い日でしたが、ふたを開けると湯気が立ち上るほどでした。ふたの内側は、湯気でしっかり湿っていました。またほんの少し、掘り返しただけで、とても熱くて持てないほどの高温になっていました。微生物が盛んに活動して、熱を出しているのです。

少し時間が過ぎてから、上下を撹拌(かくはん:かき混ぜる事)をすると熟成が進んで良い堆肥が出来ます。自宅の精米機ででたヌカを表面に蒔きました。このヌカも熟成を助けてくれる働きがあるのです。

この日の作業は、お昼で終了。

 



翌28日月曜日午前中、勤務先を休みにして、私一人で追加作業をしました。

堆肥置き場のふたを作りたかったのです。ふたを数枚まとめて持ち上げやすいように固定し、上側に持ち上げやすいように取っ手を付けました。


廃材を利用して、一切費用を使わずに作りました。大きい堆肥置き場ですが、これで撹拌したりする作業が容易にできるようになりました。

また、旧畑に掲げてあった「つくし野ビオトーププロジェクト」の看板も取り外し式で取り付けられるようにしました。



また、来年度活用することを考えて、旧畑に置いてあった、お世話ノート入れを修理しました。すっかり腐った部分を取り換え、無くなってしまった取っ手も付けました。全体に防腐剤を塗り、屋根を付けました。これで中のノートがぬれにくくなり、なおかつ、見栄えも世手も良くなったと思います。

来年度、活用できれば…と思っています。

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