文:小池さん
写真:小池さん
1月30日(土曜日)に横浜市のカップラヌードルミュージアムで開かれた、第14回トムソーヤースクール企画コンテストの表彰式に行ってきましたので、ご報告をします。(小池常雄)
《トムソーヤースクール企画コンテスト表彰式 参加報告》
このコンテストは、今年で14回目。2年前の第12回表彰式では、私たちの活動が、学校部門の最高の賞「文部科学大臣奨励賞」を頂いたものです。
参考記事:活動報告 13年度 第12回活動「今年も1年ありがとう!文部科学大臣奨励賞受賞報告+植物ってすごいver.4」
(写真をクリックすると大きく表示されます。以下同じ。)
あれからちょうど2年。今年は、「つくし野ビオトーププロジェクト」の創設者、元校長の田村先生が、つくし野小に赴任する前の任地、町田市立鶴川第2小学校で12年前に立ち上げた「鶴川2小おやじの会」が、トムソーヤー奨励賞を取られました。
それで、そちらの活動で私のような立場を果たしておられる篠田さんと2人で、横浜の臨海部の会場を訪ねたのです。他校の活動発表が、2つのそれぞれの活動の参考になるのではないかと考えたのです。
「鶴川2小おやじの会」は、恵まれた校地の環境もあり、湧水を利用したビオトープ作りや、カブトムシ・クワガタの育成、巣箱作りなどを主な活動としています。近年は、震災で傷ついた地域(陸前高田市)の子供たちとの交流も続けています。
目指すものは、子供たちに豊かな体験を届けようというもの。「つくし野ビオトーププロジェクト」と共通しています。
創設者が共に田村先生で、同じ目的で創設したという歴史もあり、いわば兄弟関係にある活動…ともいえるものです。カブトムシ相撲大会や巣箱作りなど、活動プログラムに相互乗り入れをしているものも少なくないのです。
会場と式典の様子はこんな感じ。
今年、表彰された活動の詳細は、主催者の安藤財団のプレスリリース(下記)で見ることが出来ます。
→「第14 回 トム・ソーヤースクール企画コンテスト」
「鶴川2小おやじの会」についての選評は以下の通り。
企画名:地域に広げる!かぶとむし園・ホタル池 拡充活動
~学校ビオトープから里山復元 に向けた子どもたちとの挑戦~
学校名:町田市立鶴川第二小学校 (東京都、委託:鶴川二小おやじの会)
代表者:後藤 良秀 校長
活動内容:
ビオトープ活動の一環として行っているカブトムシの産卵場所を地域にも拡散する。学校で育てているヘイケボタルを、冬には水田んぼ(不耕起、冬期水農法)にして、郊外に還すことに挑戦する活動。
受賞理由:
カブトムシという子どもが興味を持ちやすい身近な教材を使って、生きものの命をしっかり考えさせる点は評価できた。しかしコアメンバーのクラブ活動は頑張って いるが、学校全体の取り組みとしてはやや乏しく感じられた。
当日、配布された手元資料の中で、「鶴川2小おやじの会」の活動を紹介した部分は、以下です。奨励賞は、参加者の前でのプレゼンテーションは無いので、その写真はありません。
今年、上位で表彰された活動は、関西のものがほとんどでしたが、どれもレベルが高く、力作ばかり。
私たちの活動は、この年に応募していたら、文部科学大臣奨励賞…という最高賞には手が届かなかったのではないか、と思われてなりませんでした。
しかし、学校部門で表彰されたものの多くは、教員が総合学習などの時間を利用して、時間をかけて実施してきたもの。私たちの活動とは背景が大きく異なり、簡単には比較することはできません。
しかし、一般部門のものも含め、とてもレベルが高いものが多く、参考になるものがありました。
表彰式の後は、例年、スポーツ選手や冒険家の講演会があります。2年前は、三浦雄一郎氏でした。昨年は、スキーヤーの荻原健司氏でした。
今年は、近藤 謙司氏 (日本山岳ガイド協会認定国際山岳ガイド)と、BSで放送中の200名山を踏破したばかりの田中陽希氏(プロアドベンチャーレーサー)のお二人の対談という形式でした。お二人とも、第一線で国際的な活動している方たち。
紹介されるビジュアル(写真や動画)も直接語られるお話しも、迫力があるものばかり。とくに、田中氏は昨年度の100名山の踏破につづき、2016年元日に200名山一筆書きを踏破した後、初めての公式の場でのお話しということ。この日の夜にBS-Pで2時間番組で200名山踏破の最終回が放送されたこともあり、登山が好きな人たちにとても人気があり、会場はいっぱいでした。
また、田中氏の温かい人柄もあり、子供たちにも人気。講演会のあとの受賞者たちとの記念撮影の場で、ちいさな男の子2人から、おそらく激励のお手紙を受け取り、うれしそうにしている姿が印象的でした。
あまり一般には、知られていませんが、日本全体では様々な子供たちを対象とした体験活動が行われています。多くは、地方や郊外で自然環境に恵まれた場所での活動です。
しかし、今の日本の子供たちの大半は、自然環境に恵まれない都市とその近郊で育っています。
私たちの「つくし野ビオトーププロジェクト」は、こういった子供たちにも子供時代にこそ、経験しておくべき体験をプレゼントするべく、プログラムの充実に向けて、研究や情報を収集していきます。
つくし野ビオトーププロジェクトの活動がない日の、私の活動報告でした。(小池常雄)
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