文: 田村校長先生
前日の雨もすっかりあがった6月7日(日)に、第3回目の活動を行いました。
テーマは「プールのヤゴ救出~どんなヤゴがいるかな~」です。
毎年人気のあるこの企画は、今回も100名を超える参加者がありました。
最初に、メイン講師である長岡顧問のお話を聞きました。
「昨年の秋、アキアカネのヤゴしかいなかったプールに網を張ってその上に奈良川から運んだ枯れ草やつくし野田んぼの稲わらを投げ込んでおきました。」
「アキアカネやシオカラトンボは水面に直接卵を産みますがギンヤンマやイトトンボは水草の茎の中など植物に卵を産みます。」
「今年の最大の楽しみは、ギンヤンマやイトトンボのヤゴがいるでしょうか。」
というお話しでした。
あわせて、お父さん方にカブトムシ御殿改修のお手伝いのお願いと活動終了後、行かれる人と畑に行って、ピーナッツとヤーコンの苗を植えましょうというお話が小池顧問からありました。
その後、子ども達は1組と2組とに分かれてプールに整列しました。
はじめに、校長がヤゴの採集の仕方を教えました。
次に、1組は網を持ってプールに入り、ヤゴ採集開始です。
2組はプールサイドで1組の子どもが採集してきたヤゴやその他の生物を写真と見比べながら分類し、カウント係のお母さんのところへ持って行きます。
しばらくすると交替で、同じようにやりました。
それぞれが2回ずつ、のべ4回採集活動を行いました。
お父さんは引き上げた網の枯れ草の中にヤゴがいないか徹底的に探しました。
また、小池顧問と高見顧問を中心に、カブトムシ御殿の改修を同時に行いました。
まず、最初の成果は、枯れ草の中からお父さんがギンヤンマのヤゴを1匹発見したことです。
ギンヤンマのヤゴは1・2㎝のアキアカネのヤゴと違って5㎝ほどもある大きさで、とても迫力がありました。
やはり、ギンヤンマは枯れ草に産卵していたのです。
続いて男の子がギンヤンマのヤゴをプールの中で採集しました。
また、ミズカマキリも1匹採集しました。
その他、イトトンボのヤゴも2匹、シオカラトンボのヤゴも1匹採集しました。
一番多かったアキアカネのヤゴは、昨年の528匹を大きく上回る1700匹を超える採集でした。気温も高かったせいか昨年より大きかったように思います。
アカムシやマツモムシなども多数採集されました。
採集活動が終わり、中央玄関に集合して長岡顧問からヤゴの飼い方の説明がありました。
その後、家で飼いたい人へヤゴとクリーン冷凍アカムシの配布を行いました。
メンバーの家で孵化(ふか)した金魚の赤ちゃんも希望者には配布されました。
また、校長が持ってきた、今の季節の果物「グミ」をみんなで味見しました。
さらに、ほぼ改修が終わったカブトムシ御殿をみんなで見に行きました。
網も直っているし、羽化したカブトムシがゆったり栗の木の周りで遊べるようにもなっていました。
登校してきた子どもが、「あ!カブトムシだ」と見つける日が楽しみです。
活動終了後、時間のある人で畑に行きました。
畑には顧問の中村さんが待っていてくれました。
ピーナッツとヤーコンの苗を植えました。
一本立ちさせるために抜いたトウモロコシを、根付くのは無理だろうと思いつつも空いているところに植えました。
子ども達は、生け垣の桑の実取りに夢中でした。
入り口に「ビオトーププロジェクト専用畑」の看板と作物の名札を立て、水をあげて終了です。
今回の活動を通して、わずかでも手を加えることによってギンヤンマのヤゴの出現など、それなりに自然は復活するという貴重な経験をすることができました。
顧問をはじめ参加者の皆さん、ありがとうございました。
09年度第3回ビオトープ活動 アルバム |
1 件のコメント:
6/7に持って帰ったヤゴが今朝、羽化しました。6/18
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