次の活動実施予告・実施済の報告


〇 第12回特別活動は、「茎ブロッコリー・ハクサイ菜の花を収穫しよう!」を3月24日日午後の実施しました。次の特別活動の実施日・内容は未定です。
〇第12回定例活動は「畑のお世話~種ジャガイモの植付など」は3月9日土を翌10日日午後に延期して実施済です。

2009/06/29

09年度 第3回 結果報告とヤゴ救出「ビオトープ実験」

文と写真: 長岡顧問

2009年6月7日(日)に行った「プールのヤゴ救出~どんなヤゴがいるかな~」の当日の活動については、田村校長先生が活動報告にまとめられています。

ここでは、これまでのプールのヤゴ救出活動を振り返りながら、今年の結果を報告します。

1) つくし野小学校でのプールのヤゴ救出とトンボ池の歴史

つくし野小学校のプールのヤゴの救出活動は、私の息子が小学校3年生だった2004年から始まったようです。ビオトープのブログアーカイブを見直しましたが、ビオトープとしては2006年から開始され今年で4回目でした。

ビオトープのブログアーカイブを見返すと、2006年からのヤゴ救出とトンボ池が自然の池に近づいている記録が残っています。トンボ池も1年目はコンクリートの池に水生植物の鉢植えを入れて水中ポンプで水を循環するようにしたばかりで、とてもビオトープ池とは呼べない状況でした。2007年は鉢植えを増やし、シャワー方式の水循環にしていますが、まだまだ人工の池です。それが2008年ではかなり水辺の植物が増えています。4年目の今年の状況は、ぜひとも直接ご覧になってください。トンボ池は毎年少しずつ自然の池の水辺に近づいています。

2) プールのヤゴ救出 ~どんなヤゴがいるかな~

トンボ池を見習って、プールのヤゴ救出も、昨年から連続性のあるビオトープ実験に変化させることを始めました。今年はその2年目です。

昨年6月7日のビオトープのブログアーカイブをご覧になってください。2007年までは行わなかったヤゴの種類の分類と数の記録を残すことにしました。2008年の結果ですが、ヤゴは、アカトンボ類(たぶん、コノシメトンボ)528匹のみで、オカラトンボ類はいませんでした。 また、ヤンマ、イトトンボもいませんでした。なぜでしょうか。

実は、トンボの卵の産み方には大きく分けて2種類あります。
アカトンボ、シオカラトンボ
直接水面に産みます。飛びながら、ばらまくことも。
イトトンボ、ヤンマ
水草の茎の中など、植物の中に産み付けます。
プールには水草はありません。それが、ヤンマとイトトンボがいなかった理由と思われます。それならば、プールに水草を浮かべておけば、ヤンマやイトトンボのヤゴも採れるはずです。本当でしょうか。実際に試してみることにしました。

シオカラトンボがいなかった理由はよくわかりませんが、2007年にはいたとの記憶があります。記録が残っていないので、正確ではありません。

3) 2008年秋の活動 ~ヤンマの産卵のために~

昨年10月11日のビオトープのブログアーカイブをご覧になってください。プールに網をはって、9月の奈良川での活動の際に刈り取った草と、小学校の水田の稲ワラを投げ込みました。

トンボは10月に入って数が減ってきましたが、ヤンマとイトトンボの産卵時期は続いています。



4) 2009年プールのヤゴ救出 ~ヤンマのヤゴがいるかな ~ 予想と結果

今年のヤゴ救出の状況は6月9日のビオトープのブログアーカイブをご覧になってください。

まずは、1週間前のプールの水抜きに先だって水中に二つ折りにして水底に降ろしておいた網を引き揚げました。

小学生52名、幼児7名が救出チームと種類分けチームの2班に分かれ、それぞれ15分ずつ2回採取しました。全体で1時間程度の採取です。





昨年の活動が実って、ついにヤンマとイトトンボが捕れました。ヤンマのヤゴは引き揚げたワラの中から1匹、プールから1匹の合計2匹、イトトンボもプールから2匹捕れました。予想は証明されました。ヤンマとイトトンボのヤゴは小学校の2階の水槽で飼うことにしました。





以下は、これまでのまとめと今年の結果です。

2006年6月記録なし
2006年 秋落ち葉を集めてプールに投げ込んだそうです
2007年6月アカトンボ類: いた
シオカラトンボ類: いた
イトトンボ: いた?
ヤンマ: 0
2007年 秋なにもしませんでした。自然に飛んできた落ち葉のみ。
2008年6月アカトンボ類: 528
シオカラトンボ類: 0
イトトンボ: 0
ヤンマ: 0
2008年10月水面にあみをはって、草とわらを投げ込み、水面にうかせました。
2008年9月アカトンボ類: 1770
シオカラトンボ類: 1
イトトンボ: 2
ヤンマ: 2

今年は、水面にシオカラトンボが何匹か飛んでいましたが、シオカラトボ類のヤゴは1匹のみでした。網に脱皮をしたヤゴの抜けがありましたが、シオカラトンボのヤゴだったのでしょうか。また、アカトンボ類の数が昨年の3倍になりましたが、これも草と稲ワラの効果でしょうか。

今年も疑問が残りました。

なお、シオカラトンボ類のヤゴの多くはトンボ池に放しました。また、1階と2階の水槽でも飼うことにしました。数が多かったので、自宅で飼いたい希望者にエサとしてのクリーン冷凍アカムシとともに配りました。

その他、今年はミズカマキリも捕れました。ミズカマキリは1階の水槽で飼うことにしました。


5) 番外編 ~ヤゴの飼育~

ヤゴの育て方は、事前に配布した資料に記載しておきましたが、ちゃんと育っているでしょうか。以下は私の自宅での飼育の写真です。

ピンセットでアカムシをつまんで顔の前で揺らすと食いついてきます。目もまだ透明です。

羽化が近づくと目と頭、羽が黒くなりエサを食べません。6月19日の朝に、1匹目がトンボに羽化しました。









09年度 第3回 結果報告 アルバム


以上

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