文: 田村校長先生
7月の活動は、11日(土)に100名近くのご参加をいただいて、学校近くの「森村の森」に行って、夏の里山で活動する昆虫を探しに行きました。
心配された天気も梅雨明け間近で安定し、さわやかでした。
出発前に学校で、顧問の小池さんと高見さんから
- 昆虫と人間の関係(益虫と害虫)
危険な昆虫の話 - 昆虫の採集の仕方
網でとる取り方(チョウ、トンボ、セミ) - 道具を使わないでとる方法
- 傘を使う方法
- 自宅で昆虫を飼ってみる方法
- 森の中でゆったりと過ごす方法
- 手作りブランコ、ハンモック
それから歩いて学年ごとに出発です。
みんな、網と虫かごと水筒を持ってわくわくして歩きました。
現地に着くと、一足早く到着していた小池さんと高見さんがブランコとハンモックの準備をしていてくれました。
みんなは荷物を空き地のブルーシートの上に置いて、採集開始です。
最初に見つけたのはアリジゴクの巣です。
砂ごとすくってみるとアリジゴクがいました。
ありを捕まえてあげてみると、なんとアリがアリジゴクに食いついて引っ張り出しました。
アリジゴクは巣の中にいないと弱いんだなと思いました。
みんなは、樹液の出ているクヌギや木の根元の落ち葉をどかして一生懸命探しました。
樹液を吸っている大スズメバチには近づかないようにして、一生懸命探しましたがなかなか見つかりません。
しばらくして、樹液の出ている木の根元のウロを探していたら私には見えなかったのですが、子どもが「クワガタだ」と声を上げました。
とってみると、ノコギリクワガタの小さい雄で、「ニンジンクワガタ」と言われるものでした。
低学年は、樹液酒場に集まっているカナブンを網でとるのに必死でした。
大きなカタツムリを見つけた子どももいました。
カミキリを見つけた子どももいました。
メタリックカラーのイトトンボを捕まえた子どももいました。
幼虫の入った朽ち木を見つけた子どももいました。
チョウは高いところを飛んでいるので捕まえられません。
カブトムシはなかなか見つかりません。カブトムシのにおいもしません。
そのうち、コクワガタを見つけたお父さんがいました。
私も樹液が出ている木の皮の裏側で、5匹のコクワガタを見つけました。
ムシ探しに夢中になっている一方では、「森で憩おう」がすっかり気に入って
ハンモックでゆっくりしている子どもや、ブランコに気持ちよさそうに乗っている子どももいました。
特にブランコは大人気で行列ができていました。
結局、カブトムシは発見できず、ノコギリクワガタ1匹とコクワガタ10匹くらいを採集できました。
ある地点で、カブトムシのにおいがするのを近くにいたお父さんと確認しました。
今回の活動は、昆虫をたくさん採集するのが目的ではありません。
つくし野にもこのような自然環境が残っていて、たくさんの昆虫が必死で生きているんだということをわかってくれたのではないかと思います。
ひいては、そのような命へのいとおしさを感じてくれればありがたいと思います。
学校へ戻って感想の発表を行って解散です。
時間の都合がつく方にはビオトープ畑で手入れをしてもらいました。
畑には顧問の中村さんが待っていてくださり、トウモロコシが風で倒れないように柵を作りました。
収穫が待たれるほどカボチャもトウモロコシもエダマメ(大豆)も順調な育ちぶりです。
夏の収穫祭を行いたいという声が出ています。
今、行う方向で調整しています。
お楽しみに。
09年度 第4回ビオトープ活動 アルバム |
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