文:金融マンさん、鉄鋼マンさん、小池さん
写真:金融マンさん、小池さん
「金融マン」さんからお便りをいただきましたので、ご紹介します。(いただいた複数のおたよりを、小池の責任でまとめています。一部、言葉も補っています。)
「いつも、活動に参加しています。
先週の日曜日(9月27日)田奈の田んぼでイナゴ(バッタのなかま)をとってきました。いろいろな方に聞くと、珍しい経験をしているらしいので、つくし野ビオトーププロジェクトのみなさんにもお知らせします。
わたしの出身は青葉台なのですが、小さい頃は長津田(あかね台側)で過ごしました。それで、田奈の田んぼで毎日のように遊んでいました。あそこは今も環境が変わっていないので、ほっとしますね。
祖母が農家出身なので、昔ながらの知識をたくさんおそわりました。その一つが、イナゴの佃煮を作る事。我が家では毎年恒例のイベントです。
私の幼少時代30年前も、同じ場所でイナゴをとって、おやつにして食べていました。イナゴは、捕まえてから一日かけて糞出しをしてから佃煮にして、食べました。
こういう風習(?)・経験を伝えられるのも、子供の時だけなので、自分の子どもにも大切に伝えたいと思っています。」
…というおたよりでした。
バッタの仲間のイナゴを食べるなんて…と思う人がいるかもしれません。しかし実は、私の大好物。
お店で売っているものは、なかなか高く、時々しか食べられないので残念なのですが、小エビの佃煮のような食感で、香ばしく、おいしくてとても好きです。
昔は地方では、身近なタンパク源として、またこの季節しか食べられない季節の味覚としてよく食べられました。田奈なら行ける距離なので、そんなにイナゴが捕れるなら私も取りに行きたくなりました。
実は、最近の国連食糧農業機関(FAO)の発表では、地球の人口の急激な増加もあり、将来の食糧危機の際、タンパク源として生産効率が悪い、ウシやブタ、ニワトリはもはや食べられなくなる…という発表があります。
注:2013年5月、国連食糧農業機関(FAO)が「人類の将来の食糧危機を解決するのは昆虫食だ」という報告書を公表。
その代り、植物から動物性タンパク質を生産するには、昆虫がとても効率が良く、昆虫食(昆虫を食べ物とすること)が、注目されなくてはいけない…というものでした。
つい先週の新聞報道でも、フランス産のコオロギが食用として日本に輸入されたというニュースも読みました。
広くアジアでは行われている昆虫食が、ゲテモノ(特殊な食べ物)…ではなく、一般的な食物になる日が来るかもしれません。
この写真は、我が家の玄関前のバケツ稲の写真です。
毎年、季節を強く感じられるので、我が家の玄関先で稲をバケツで育てっているのです。例年は真夏のお盆のころ、稲穂が出て、小さな白いオシベが顔をだし、イネの花が咲いたことを知るのです。
しかし今年は、初夏の田植え(?)を失敗し、植え直しましたので、1月以上も遅れ、今頃咲いています。
このマイクロ水田の稲も、よく見ると食害(食べられた被害)にあっています。イナゴではないでしょうが、バッタの仲間に食べられたあとがあるのです。
食害と言えば、私たちの専用畑のカボチャがたくさん動物に食べられ、ネズミの仕業と思うと書きました。しかし、ある出来事があって違うのではないか?…と思うようになりました。
10日ほど前の事。夜、つくし野駅から帰宅するために歩いていた時の事。1つだけ残った草が生えた空き地のまえに、茶色の生物がいます。はじめはネコかと思ったのですが、違います。タヌキでもありません。
ここで思い出したのは、7~8年前のこと。
自宅の庭に置いていた野鳥用のバードケーキ(獣脂と三温糖と小麦粉を混ぜ、丸もちのような形に成型して常温で固めた物)が、朝になるとぺろりと無くなっていたのです。
ある夜、急に台所の明かりを点けたところ、そこにいた犯人の姿が目に入ったのですが…。
犯人はハクビシン。外来種という説もある中国原産の大きいネコくらいの動物です。
農作物に被害を及ぼす害獣の扱いで、つくし野でもトウモロコシが全滅したことがあるという話を聞きました。
市役所に連絡すれば、捕獲することもしてくれるほど、農家にとっては厄介な動物です。私たちの畑のカボチャも、残された歯跡が大きいこと、たくさんの量を食べていること、カボチャの種をむいた後が無いこと…などの理由から、小型のネズミの仕業ではなく、ハクビシンの仕業ではないかと考えを改めるべきかと思います。
こんな文章をしたためて居ましたら、「鉄鋼マン」さんから、「ハクビシンとイナゴ」についてのお便りをいただきましたので、ご紹介しておきます。(文章の一部は、小池の責任で調整させていただいています。)
「鉄鋼マンです。
ハクビシンについて。
次男が生まれたとき、家内(奥さんのこと)が建替え前のつくし野の実家に戻っていた時の事。
知らないうちに、家の屋根裏にハクビシンが住み着いていて、ある時天井からハクビシンのおしっこがポタポタと落ちてきたのだそうです。
業者を呼んで対応して貰いましたが、屋根裏に大量の糞(注:溜めフンと言い、タヌキなどは一か所にフンをする習性があります)がある事がわかり、衛生上も大変問題だったようです。
イナゴについて。
私が子どもの頃通っていた中学校では、生徒会の行事で「イナゴ取り」がありました。
生徒会が主催してイナゴを集め、それを売ったお金で学校の備品を買っていました。採ったイナゴを自宅で一旦煮たものを、学校に持ってくるのが、当時の決まりでした。
しかし、ちゃんと煮ないで、若干バッタの体に緑色が残ったものを持ってくる輩(やから)がいました。
当時、下っ端生徒会役員だった私は、家庭科室で再度イナゴを煮る役目を、仰せつかりました。それは、当時の私にとっては、とってもいやなものでした。
そこで、翌年、私が、生徒会副会長になった時、
『こどしは冷害(気温が上がらない夏で、作物の生育に被害がある事)でイナゴもいねべがら(いないだろうから)、イナゴ取りはやめっぺ(やめてしまおう)』と言って、永年続いてきた行事をやめてしまいました。
そうしたら、しばらく後の事…。
父兄の農家の方から、
『こどしはなんだってイナゴがいっぱいいっごど。(ことしはなんともイナゴがたくさんいる事か!)』と言われてしまいました。
大変申し訳ないことをしたな…と今になっては思う、子供のころの思い出です。」
つくし野には、少なくもこの10年ほど、ハクビシンが住みついていることは確かな事のようですね…。
私も中学生のころ、体育館の建設資金の足しにすると言って、古新聞紙を回収する活動があったことを記憶していますが、さすがに水田はない地域に住んでいたので、「イナゴ集め」の行事はありませんでした。
中学生の鉄鋼マンさんが、ひとり中学の調理室でイナゴを似ている姿を想像して、笑ってしまいました。ごめんなさい。
それにしても「鉄鋼マン」さん「金融マン」さんお二人ともウルトラマン世代ですね?(何代目ウルトラマンかは別にして…)私も小学校学年ころ、「ウルトラQ」や初代「ウルトラマン」を白黒TVで、どきどきしながら見た世代です。
子どもの頃、経験した事や食べたものは、意外に40年しても鮮明に覚えているものです。特に、子どものころは当たり前すぎて特にうれしくもなかった食べ物も、大人になってから無性に食べたくなり、材料を手に入れて自分で料理して食べたりしています。
つくし野ビオトーププロジェクトに参加してくれている子供たちも、30年~40年の後、この活動で経験してくれたことを思い出してくれたらいいな…と願っています。
次の活動は、10月17日土曜に予定しています。
お楽しみに…。小池常雄
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