次の活動実施予告・実施済の報告


〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。

2016/05/25

ビーツでスープを作りました & Aさんのお便り

文章:小池
写真:小池
編集:平嶋


《ビーツでスープを作りました!》


今年も、多くの活動プログラムを畑で予定しています。本年度2回目の5月14日の活動の際、ビーツ(砂糖大根)の赤と白を収穫し、差し上げましたが、うまく調理できましたか?

なるべく状況の良いものを、参加者の皆さんに持ち帰っていただきましたが、それでも引き取り手がいない物が、手元に残りました。

例年のサツマイモの収穫の時に同じことを感じますが、自分たちで汗して育てた作物は、いくら格好が悪くても、多少痛んでいても、多少かじられていても、どれも自分には愛(いと)おしく思え、簡単に処分などできません。

それで、持ち帰って、キッチンでざっと泥を落とすとこんな感じ。たくさんありました。



あたたかくなってから収穫しましたので、半分ほどはトウが立ち、花芽がついていました。本当はこうなってしまうと堅くて食べにくいものになります。それでもおそるおそる包丁の刃を当てるとゴリゴリ言う、赤い物の皮をむき、そっと輪切りにしてみると、あら不思議!



こんな風に赤白が繰り返している弓矢の的のような、模様があることがわかりました。また生だと、そんなに鮮やかな色ではないこともわかりました。生のままではとてもスジっぽくて食べられません。



ここから先の料理は、わたしの奥様の手による作品。

柔らかいものは、普通に皮を剥いて料理。堅いものは、皮をむいてミキサーで粉砕。繊維が残る部分をより分け、鍋で一緒に煮ます。コンソメと塩コショウで味を調えると、驚くほど鮮やかな赤紫色の、これまでに見たこともない色のスープができあがりました。



普通のボルシチという料理は、ニンジンやタマネギなど、大きく切った他の野菜と一緒に煮るものです。スープのなかにビーツのすりおろした汁を入れたりはしないので、全体がこんなに赤くはならないでしょうが、今回は、特別にビーツだけのボルシチ。

仕上げにスプーンで上に載せている白いものは、サワークリーム。ほのかにあまく、さっぱり味のビーツのスープに、少し酸っぱくクリーミーなものが合わさり、確かにこれを載せることが定番…ということが良くわかりました。



自分たちの手で、畑でいろいろな作物を作ってみると、お店では売っていない種類や、成長の過程の色々な段階の野菜や珍しい種類の作物も手に入ります。

珍しい野菜は、時にどうやって食べたらよいかわからない物もあり、料理に困ることもありますが、なかなかできない食体験も得られることもあります。ミニトマトやソラマメなど、採れる時はたくさん収穫できるので、お店で買うことをかんがえるととても贅沢な材料の使い方が出来ることもあります。

特定の素材が無いと、それ風にならない料理もあります。このビーツをいれたボルシチもその一つ。



私たちが食べている作物は、人間がこれまでの長い歴史の中で、様々に原種となった野生の植物を人間の好みに合わせて、品種改良をしてきたものがほとんどです。またその作物は、その土地の風土や暮らしに合わせた料理となって、世界中に様々なものが広がっていて、食文化…と呼ばれる文化にもなっています。

生物多様性のお話を、活動の中で、時々お話ししますが、これもまたその一つ。原種となった植物の、秘めた能力をうまく引き出したビーツという作物の特性を引き出した料理とも思いました。

手間をかけた料理を作ってくれたわが奥様に感謝です。




この赤紫と言うか、モスピンクと言うべきか、きれいな色のものは何だか分かりますか?私にはこれまでに見たことも食べたこともないものでした。



これは、スジの少ない赤ビーツをミキサーにかけたものをベースに小麦粉やお砂糖、卵を入れて焼いたパンケーキなのです。

赤ビーツはとても綺麗な自然の色素をたくさん含んでいて、中くらいの大きさのもの一つだけで、このパンケーキが、10個以上出来ました。



これもまた、私の奥様の作品です。
畑をやっていると、初めての経験がいろいろ出来ますね!






《Aさんからお便りをいただきました》

いつもお便りをいただくAさんからうれしいお便りをいただきました。
(一部、小池の責任で個人情報に関わる部分などを調整してあります。)


先日(5月14日)も、素晴らしい活動をプレゼントして下さり、ありがとうございました。


3歳でまだ小さい下の娘と共に二人で参加しましたが、とても楽しんでいました。
今後、皆で植えた苗や種が育っていく様子を見て、この子がどんな反応をするか楽しみです。


畑デビューしてからの3歳の娘は、スーパーの野菜売り場に行くと「これはどこでとってきたの?だれがとったの?」と興味津々に何度も聞いてきます。


デビュー前も自宅では野菜や畑の絵本をたまに読み聞かせていましたが、こんな事を私に自分から言ってきた事はなかったので、(畑で野菜を実際に自分で)体験するって凄いことだなあ…と実感する日々です。


(顧問の皆さんは、活動のための事前の)ご準備等大変なのに、いつもありがとうございます。
今年度、上の娘は、活動日以外でも畑の草とり等をしたいと意気込んでおります。
…とは言ってもあまり、お役にたてないと思いますが…。

日曜日の午後でしたら特別外出予定がなければ、親子でお手伝い出来ると思いますので是非お声掛けをよろしくお願い致します。



これは、私には、とてもとてもうれしい、お便りです。

野菜が苦手な子供も、不思議に自分で収穫した野菜は良く食べます…というおたよりをいただいたこともあります。

ご一緒に、はたけのお世話をできることを楽しみにしています。
ありがとうございました。(小池常雄)

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