次の活動実施予告・実施済の報告


〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。

2016/05/02

4月活動への嬉しいお便りなど

文:Aさん、鋼鉄マンさん、小池
写真:鋼鉄マンさん、小池
編集:平嶋

4月23日(土)につくし野ビオトーププロジェクトの11年目がスタートしました。47名の参加で、元気ににぎやかに第1回活動「今年は何やろう?」を実施しました。

いくつかの嬉しいお便りをいただきましたので、ご紹介します。



《スクールニュースで配信されました》

今回も月刊誌「スクールアメニティ」の記者、岡本さんが参加してくれました。今回の活動が、スクールニュースとして配信されましたのでお知らせします。

『スクールニュース vol.185 編集部から
 自然に生きる姿を知る(つくし野ビオトーププロジェクト4月)』




《タケノコご飯をつくりました》

小池です。活動の後、皆さんは野菜やタケノコをどうやって食べましたか?


この連続写真は、活動の2週間ほど前、やや離れた場所にある無人売店でタケノコを300円で購入。ヌカで煮て、炊き込みご飯にして食べるまでのものです。









今は、ごはんもおかずも簡単に調理しなくても食べられるものがたくさんありますが、こうやって自分で料理して食べ物を作ることは、大変に貴重な経験をもたらせてくれます。

ハンバーガーのようなファーストフード(はやくたべられる食べ物)という言葉に対して、スローフード(時間をかけて作られる食べ物)などという言葉で表現されてもいます。

早くてもゆっくりでも、おいしければいいのですが、こういう食べ物の作り方、食べ方をすると、とても意味深く、なおかつおいしく感じるのは、私だけでしょうか??

中村さんに貴重なタケノコ堀りをさせていただいて、食べ物やつくし野の街の事を考えた時間となりました。






《Aさんからのお便り》



Aさんから、うれしいお便りをいただきました。 Aさんにお許しを頂いて、個人情報にも気をつけて、一部小池の責任で手を入れ、ご紹介します。主催している私としてもとてもうれしく、苦しい時もあるけれど10年も続けてきて良かったと思わせてくれるお便りです。


先日4月23日の第1回目の活動も、とても楽しく貴重な経験をさせて頂きありがとうございました。つくし野産の採りたてのタケノコご飯はとても美味しく、お陰様で家族に高い評価をもらいました。

それにしても、自分が普段住んでいる街の中のごく近くにあんな所があったなんて驚きでした。足を踏み入れると急斜面にタケノコが生えている、つくし野とは思えない非日常的な世界にワクワクしました。



皆でタケノコを夢中になって掘っている最中、竹林からは普段良く通る見慣れた道路が透けて見え、そこでは車や通行人はこちらに気が付かずに普段通りの生活を送っているのがおもしろく感じました。

これから、竹林をみたらついつい下を見てタケノコを探してしまいそうです。中村さんと顧問の皆様のお陰で素晴らしい経験が出来た事にとても感謝しています。

ところで、今回は3歳になったばかりの下の娘をおそるおそる活動に連れて行きました。しかし、心配することは無く、野菜の収穫をしたり、タケノコを発見したり、蝶々、蟻、花、鯉のぼりに囲まれて終始とてもうれしそうでした。

また、活動の終盤では、畑のうねを踏まないように気をつけて歩くようになっていることに気が付きました。



そして、活動の終わったその日の夜の食卓に並べたブロッコリーやサヤエンドウに自ら気がつき、「これは誰がとったんでしょうか?」 ・・・と姉に向って得意気にクイズを出していました。(いつもお姉ちゃんがしている事の真似です。)

自分で収穫した喜びからか、とてもよく食べました。

下の娘は、まだ3歳で小さいので体力が十分備わっておらず、暑い寒いの活動日の気候によって、途中退場の可能性もあります。 申し訳ないのですが、可能な範囲で参加させていただきたく思います。 今年度もよろしくおねがい致します。


Aさん、うれしいお便りありがとうございました。ご家族4人そろってのご参加を楽しみにお待ちしています。(小池常雄)




《鉄鋼マンさんからのお便り》

「鉄鋼マン」さんからお便りをいただきましたので、ご紹介をします。ご了解をいただいて、一部調整をしています。末尾に、感想も書かせていただきました。


2016年度第一回目のつくし野ビオトーププロジェクトは、つくし野天使幼稚園(注:年長のみ)での(開催案内)ビラ配布の影響もあったのでしょうか、昨年よりも、幼稚園児が多かったように感じました。小さな子たちにとっては、畑での活動は非常に新鮮だったと思います。



ホウレンソウ取りに励んでいた長男を横目に、年長の次男は畑の周囲を探検しており、小さなカタツムリを捕まえたり、トカゲを追いかけたりしておりました。

板を積み上げたところに一匹トカゲがおり、出たり入ったりしていました。私が子供の頃よく見ていたカナヘビは灰色っぽい色だったと思いますが、青光りするメタリックな感じのトカゲでした。家のそばでも似たのを見たことがありますので、この地域にいるのは別の種類なのでしょうか?

絹サヤのお花が、とてもきれいでした。(実の方も食べたらとてもおいしかったです。)



それと比べると、畑のソラマメはまだ丈が低いこともあり、(参加者には)如何にも地味な感じに見えたと思います。

昨年いただいた種を(家族で)まいて自分の家の庭で咲いたソラマメの花は、形・色合いとも非常にシックな美しさだったと思います。単体で見るととてもきれいですよ。

最初家の中で育てたせいか、成長が早いようで、今は、日々、実が大きくなっています。暖かくなるにつれ、アブラムシがどんどん増えてきていますので、子供達と一緒にアブラムシ退治に精を出しています。


今回(の活動で)は、サプライズでタケノコ掘りをさせていただけたのが、大変印象的でした。



私は田舎で育ちましたので、子供の頃からこの季節はタケノコを食べておりました(孟宗竹だけでなく、地竹と呼ばれる細いタケノコもありました)が、他所(よそ)からいただくものばかりでした。

自分でタケノコ掘りをするのは、生まれて初めての経験でした。子供たちにも経験させることができ、大変ありがたかったと思います。

タケノコ掘りの間、地面から僅かに頭を出したタケノコを見つけた子供たちが、次々に『中村さん!』『小池さん!』と呼びかけているのが印象的でした。お二人とも大人気でしたね。



実は、この直前、田舎の母が、『タケノコご飯を作って送ろうか』と言ってくれておりました。

しかしながら、我が郷里の野山は未だに除染などしないままに放置されています。福島県のど真ん中にある郡山は、原発からはそこそこ離れているのですが、風向きの関係で結構線量が高いのです。

農産物については念入りな放射線検査がされているので安心ですが、山菜やタケノコを食べるのは結構勇気が要ります。それで、『今回はいいや』と母に言ってしまったことが若干引っかかっておりました。

その代わりと言っては何ですが、子供たちにタケノコ掘りを経験させることができ、その写真を母に送って上げることもできたので、良かったかな、と思います。このような貴重な機会を提供して頂き、本当にありがとうございました。



この機会に、タケノコの味に触れる子たちが増えて、東急ストアでは、タケノコの売り上げが増えるのではないかと思います。因みに当家では、添付の通り若竹煮になりました。


視聴覚室での活動の説明の際に、小池さんから、レイチェル・カーソンの『センス・オブ・ワンダー』をご紹介いただきました。



久しぶりのこの名前を思い出しましたが、私は、20年程前に、シンクタンクに出向していたことがあり、環境問題の研究会の事務局をしていました。

ちょうど京都議定書が締結された時期だったため、地球温暖化問題がメインテーマでしたが、当時話題になっていた環境ホルモン問題もテーマの一つだったこともあり、『沈黙の春』を読んでいました。

当時、同じ作者の本と言うことで、『センス・オブ・ワンダー』も購入しました。あれから4回引っ越し、『沈黙の春』はどこかへ行ってしまいましたが、『センス・オブ・ワンダー』は子供たちが大きくなったら読んで欲しい本の棚に残っております。

ちなみに、その隣には『センス・オブ・ワンダーを探して』と言う本が並んでいます。阿川佐和子さんと福岡伸一さんの対談で大変面白い本だったと思います。

うちの子たちはまだ私が思うようには本に親しんでくれませんが、ビオトーププロジェクトできっかけを作っていただいたおかげで、庭にやってくる鳥や虫、花々に興味を持ち、少しずつ親しんでいるように思います。

ここから、それぞれの関心の幅を広げて行ってくれたら良いな~と思っています。

さしあたり(我が家の水槽の中で育つ)16匹のカブトムシと4匹のノコギリクワガタの幼虫を立派な成虫にし、17匹のオタマジャクシをカエルにしなければ…。


鉄鋼マンさん、いつものように、暖かい文章を感謝しています。

次男クンは、生き物さがしで夢中だったようですね…。私もかれに久しぶりに小さなカタツムリを見せてもらいました。酸性雨の影響が言われ、カタツムリは減り、なかなか身近で見られなくなっています。

タケノコ狩りは、ある参加者から、近所のどこかでできないだろうか?知っていれば紹介して欲しい…というメールをいただいたことがヒントになりました。

中村さんに相談したところ、売店に並べる前に譲っていただくことが出来たのです。この種の希望は、いつでも実現できるとは限らないのですが、アイデアは、どんどん行ってください。地域の人的資源と情報が、うまく一致して、うれしいプログラムになりました。なによりもおいしかったですしね…。

いつも言いますが、農薬をまかない畑は、立派な畑型ビオトープです。生き物たちは、人間のいとなみをうまく利用して暮らしています。それを見つけられるかどうか、それを感じるかどうか、まさにこれが「センスオブワンダー」(自然界の驚きを感じられる力・感覚:小池訳)ですね…。

私は、この活動を始めてから環境省認定の環境カウンセラーやビオトープ管理士資格取得のために環境系の勉強を始めましたので、その頃からレイチェル・カーソンも読むようになりました。

「センスオブワンダー」は、当日、紹介しようと考え、お伝えする部分に付箋を付けるまでしてあったのですが、そのまま自宅の食卓の上に忘れてしまいました。

「沈黙の春」は、長編大作ですし、読みやすいものではないので、概略しか目を通していません。「センスオブワンダーをさがして」は読んでいます。「センスオブワンダー」の翻訳者を講師でお招きできないかと検討したこともあるのですが、なにせかなりのご高齢とわかり、断念したこともあります。

原子力発電所事故は、この活動にも大きな影を残しました。当時、いくつかの活動を中止したり、変更したりしました。

とくに当時、つくし野の別の場所で作っていたサツマイモを食べて良いか?という事の判断を町田市や教育委員会は明確にしませんでしたので、安全側を考えて、食べることをしませんでした。

その後の畑での耕作を懸念する方もおられ、当時、年間で8万円程しかなかった運営費用の1/4以上の大金をはたいて、横浜の専門機関で、当時最高レベルの測定をしました。

結果は…一番高いレベルでの測定でも全く検出されませんでした。その時は、たくさんのサツマイモが段ボールに入ったまま、我が家の車庫で、腐敗していました。

危険を口にするのは誰でもでき、お金はかかりません。ある意味、容易です。しかし逆に、安心・安全を確立し、証明するには大変な労力や費用を要します。このことはとても私の心に残り、その後の、この活動の企画や安全確保に、大きな影響を与えた出来事でした。

オタマジャクシをカエルになるまで育てるのは、大変ですよ!オタマジャクシは簡単ですが、特に、生餌を食べるようになってからが大変です。また、大きくなって放すなら、是非、オタマジャクシを採取したところに、放して下さいますように!!

おたよりありがとうございました。(小池常雄)

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