文:小池
写真:岡本さん、平嶋、井上、小池
写真:岡本さん、平嶋、井上、小池
編集:平嶋
スクールニュース 5月の記事のご紹介がもれていました。
下記リンクからご覧下さい。
スクールニュース vol.190 編集部から
サツマイモを植えた経験はありますか(つくし野ビオローププロジェクト5月)
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スクールニュース vol.190 編集部から
サツマイモを植えた経験はありますか(つくし野ビオローププロジェクト5月)
6月11日(土曜日)活動歴11年目となる本年度定例第3回目(特別活動を合わせた年間延5回目)の活動を実施しましたので活動報告をします。(小池常雄)
《2016年度第3回定例活動報告》
この日は午後からの活動の資材を車に詰め込んだ後、10時半ころ、まず畑に行きました。午後からの活動の中で、畑の今の様子を映像で紹介したかったのです。
平嶋さん、樋村さんも来てくださいました。サツマイモやカボチャは順調に成長しています。サツマイモのうねの間には、雑草が生えており、これを除草。樋村さんはミニトマトの世話をしてくださいました。
畑での作業はほどほどに11時に小学校移動して、準備を始めました。高見さん、船崎さん、金森さんも加わってくださり、6人での準備作業となりました。
先ずプールの状況を確認しましたが、今年はこの11年間で初めてのある状況があり、はてさてどうしよう?と開始時間まで悩むことになりました。
13時からの活動開始です。人数が多かったこともあり、参加者が集まるまで、時間がかかりました。資料などは50部用意しておきましたが、どんどんなくなりました。
まず、はじめに顧問などの紹介をし、この日の活動内容の説明をしました。
30度近い高温になった日でしたので、デジタル式の温度・湿度計を皆さんに見せながら、水分の補給に気をつける様にと、繰り返し注意を喚起しました。
さて本題。なぜ、プールにヤゴが居るのか、昔のつくし野と今のつくし野の違い、放っておくと数日後の掃除で、ヤゴ達は、下水に流されてしまうことを話しました。
自宅へヤゴを連れ帰ると、もう羽化する時期が近いので、あまりエサを食べることなく羽化すること。羽化する時間や、短時間でみるみる羽が延びていくこと、それはそれは美しい事などをお話ししました。
でも、成虫になったトンボは、飼うことはとても難しく、是非、トンボはつくし野の街に放してやって欲しいとお話ししました。
この11年間毎年、この活動プログラムは実施して居ます。数も数えています。救出するヤゴの数は年によって変動がとても大きく、昨年は千匹と少し、一番多い時で、一万匹近かった年もありました。
しかし、今年は、衝撃の事実を皆さんに告げなくてはなりません。
つい1時間ほど前、初めてプールを確認したのですが、何故かほとんど居ない!?
例年に比べてプールの中に残された水量が少ないのは、関係はないと思うのですが、どうもやけに水がきれい。水の底に沈んだ葉っぱも分解して居なくて、きれいなものばかり、、、、。
他の活動プログラムでは、事前に多めに配布物は用意します。
野菜などは、まあ参加者が多ければ分け合えばよいし、少なくとも事前に確認は出来ます。しかし、さすがに小学校のプールは事前の確認は難しく、どこかで捕まえてきて放しておくわけにもいきません。
せめて、解散の時に一人に一匹は渡したいが、、、、、と思いつつ、活動を開始しました。
とても数が少ないと思われたので、例年のようにプールの4隅に計数班を4班おいての計数はしませんでした。
プールサイドから覗いたときは、ほとんど居ないかとも思われたヤゴですが、これだけの人数でプールを探ると、あちこちで見つけた!捕まえた!という声が上がり、内心ホッとするものがありました。
それでも、配布する生き物の数が不安だったので、参加者を3班に分け、10年前に整備したトンボ池の掃除と生き物の調査をすることにしました。
こちらは、10年近く過ぎていましたので、移植した水生植物が繁茂し、底が見えなくなっています。
子供達が網を入れると、フナ、アブラハヤ、メダカ、オタマジャクシなどが次々捕まえることができました。
イモリの幼生と思われるウーパールーパーのようなエラが付いた、トカゲの様な姿の2センチ程の生き物も見つかり、驚きました。
ミジンコも見つかりましたので、イモリの幼生がいかに小さかったか、写真でもわかって頂けるかと思います。
トンボ池の掃除の活動の時、印象に残ったことがあります。5年生の男の子だったのですが、生まれて初めてオタマジャクシを触ったというのです。これは私には、ちょっとした驚きでした。日本人の大半は、必ず幼児期か小学校の低学年までにオタマジャクシを触った経験があるものだと思い込んでいました。
でもまあ、こんな経験もしないで、大人になるよりは、この日、ぬるぬるした生暖かいオタマジャクシの感触を感じられたのなら、それで良かったのではないかと思うことにしました。
プールでの捜索は、あまり数がいなかっこともあり、比較的短時間で終了しました。
この日の活動を合わせてこれまで11年間の救出数はこの表の通りです。
3年生が、2日前(6月9日)に授業でヤゴ取りをし、100匹程を捕まえて、一人一匹持ち帰り、残りはクラスで観察していると副校長先生にお聞きしましたので、この日、救出したヤゴ〇〇匹(100匹???)を合わせると、まあ、今年はおよそ200匹ほど(??)がプールにいた事になります。
11年間でおそらく最少の数となりました。想像するに、周辺の桜の木の落ち葉が、秋口にプールの中に落ちることが少なく、ヤゴの餌となるアカムシの発生が少なかったのが、ヤゴの数が少なかった原因ではないかと思うのですが、確かなことはわかりません。
この活動で新兵器となるIT機器を購入しましたので、初めて使ってトンボ池などで見つけた生き物を皆さんに見せながらお話しすることが出来ました。
たくさんの参加者がいる時に、小さい生き物を紹介することは容易ではありません。実体顕微鏡は2台所有していますが、小さい子供には操作が難しく、ちょうどいい状態で見せてあげることは容易ではありません。最近のIT機器の優れた能力を活かしつつ、これから先の活動の中でも皆さんと身近な生き物の驚きの姿を共有できれば…と思います。
活動の終了後、参加者にヤゴを分けました。はじめは1人に1匹ずつとしましたが、足りそうな事が分かったので、1人に2匹としました。
トンボ池の掃除で見つけた生き物も、飼いたいと言う希望者に渡すことが出来ました。フナは、5~6匹。メダカもその位いたでしょうか…。
ちゃんとした水槽などの設備をしないと、この種の生物は長く飼うことができません。保護者の方ともお話しし、ちゃんと飼って下さるお気持ちを伝えて下さったご家族に、託すことにしました。
活動を終え、今年はとても少ない数でしたが、水槽や、ペットボトルにヤゴを入れて嬉しそうに帰る子供達の姿が、印象に残りました。
羽化用の小枝をお渡ししたのも例年通りです。表面がざらざらしていている小枝で、垂直に立てないと、ヤゴはうまく羽化できないのです。
今年は、毎回の活動でとても印象に残る事があります。それは帰り際に、私に挨拶に来てくれる子供が多いのです。
「ありがとうございました。」と言ってくれる、子供達の言葉はとてもとてもうれしく、印象に残るものです。この言葉にいつも私が返すのは、「楽しかった?来てくれてありがとう!また来てね!!」という事だけです。
今回の参加者は、3、4年生の参加が多かったこと。特に4年生以上は児童だけでの参加を許しているので、1人で来た子供は4年生で12人、5年生で2人、合計14人いました。前年度の小学校の授業やこの活動での経験があり、今年もやりたくなって来てくれたのなら、とてもうれしいことです。
また、参加者の幼稚園・小学校の属性が広がっていることは嬉しい事です。
顧問の支援者は、午前中のみ高見さんと船崎さん、午前午後と樋村さん、平嶋さん、井上さん、一橋大学院生の金森さんが、ご支援下さいました。いつものスクールアメニティ誌の岡本さんも来てくださいました。
今回は、特別にFRP製プールの製造会社ヤマハ発動機のKさんも見学に来てくださいました。小学校のプールは、年間で考えると、利用期間が1カ月間と大変に短く、実は殆どの時間はトンボたち昆虫などの天下なのです。
今回の参加者数は、未就学児:10名、1年生:7名、2年生:8名、3年生:11名、4年生:12名、5年生:2名、6年生:0名、中学生0名。高校生0名、保護者:30名で、参加者は35家族でした。
運営側として、顧問他7名(金森、高見、船崎、井上、平嶋、樋村、小池)、取材者:1名(スクール・アメニティ:岡本さん)でした。プールメーカーのヤマハ発動機のKさんが特別に参加してくださいました。
未就学児を含めた子どもの合計:50名、大人の合計:39名の総合計89名でした。参加校は、つくし野天使幼稚園、つくし野小学校以外では、小川幼稚園、ひまわり幼稚園、長津田小、森村学園、南成瀬小、白百合学園、いつも以上に多様な属性・所属先でした。
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この活動は、つくし野の街(を中心とした地区)に育つ子どもたちが、子供たちの時間にこそ経験すべき様々な体験活動を、小学校や幼稚園の公的活動では実施しにくい内容を優先し、特に環境学習の視点を重視しつつ企画し、実施しています。主催者は公的助成などから一切の個人報酬を受けていません。勤務先からも一切の補助・評価も受けていません。公的助成の一部で活動保険を掛けた上、常識的な考え方で、安全安心な活動の実現に努めています。いたずらに参加者を多く募るようなこともしていません。この考えは故田村健治元校長先生が活動を創設された10年前から一切ぶれておらず、今後も変わりません。
参加して下さった皆さん、ありがとうございました。準備や活動を支えて下さった皆さんへの感謝の気持ちを忘れずに!
《おまけ:スクールニュースで配信されました》
今回も月刊誌「スクールアメニティ」の記者、岡本さんが参加してくれました。今回の活動が、スクールニュースとして配信されましたのでお知らせします。
『スクールニュース vol.195 編集部から
自然の力を「どうして」と考える
つくし野ビオトーププロジェクト6月』
《おまけ:今年の我が家のミニビオトープ》
今年、私はヤゴが少なかったので、自宅に連れ帰ることが出来ないかと思って居ましたが、5、6匹が泥に紛れて隠れていた様です。
これで我が家のミニビオトープでの、今年のトンボのヤゴの羽化を観察して皆さんにお伝えする事が出来るかもしれません。
2 件のコメント:
ビオトープで分けて頂いた我が家のヤゴも、おかげさまで先週ようやく巣立っていきました。
少し前から何度も水面近くまで登ってきていたので、今日か明日かと、何度も肩透しをくらいましたが、当日は全身が水の中から完全に出ていたので期待していました。
夜中の12時頃から羽化が始まり、白い羽が透明な美しい羽根に変化していきました。深夜だったので変化の経過を子供に見せられなかったのが残念でしたが、朝、学校に行く前に外へリリースできて喜んでいました。今年も楽しく観察ができたこと、陰ながら支えて頂いているスタッフの皆様に感謝です。
昨年に続き今年もヤゴ救出作戦活動を楽しみにしていたS一家です。昨年は濁ったプールにオドオドしながら入っていた息子ですが、今年はお友達と一緒に寝転んで遊ぶくらい逞しい姿を見せてくれました。笑
連れて帰った2匹のヤゴ、4日目に1匹目(アカトンボ)、6日目に2匹目(シノメトンボ)になり、つくし野の空に帰って行きました。
昨年同様子どもだけではなく親にとっても貴重な経験の場をありがとうございました。
そして分けて頂き連れ帰ったイモリベビーですが、金魚の水槽で今のところ仲良く共生しております。
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