ビオトープ倶楽部会員の皆様、おはようございます。
今年の4月は、雪が降ったりしましたが、ようやく温かさが続くようになってきましたね。
そんな中、天候にも恵まれて、5年目の第1回ビオトープ活動を開催しました。
新一年生もたくさん参加してくれてありがとう。またきっと参加してくださいね。
§ 「活動報告 10年度 第1回 『さあ、今年は何をしよう?』」
URL: http://biotop-project.blogspot.com/2010/04/10-1.html
§ 限定公開フォトアルバム
第1回活動「さあ、今年は何をしよう」の限定公開フォトアルバムへのご招待です。
重要なお願い:
フォトアルバムのリンク情報は、ご家庭の外には開示しないでください。
ご家族以外の参加者のお顔が写った写真の再掲載、再配布はしないでください。
(当日参加者にも禁開示、禁再配布)
個人情報保護にご協力願います。
URL: [メールマガジン版のみの掲載]
2010年5月24日まで約1ヶ月の期間限定なのでお早めにどうぞ。
つくし野小学校ビオトーププロジェクトより
「つくし野ビオトーププロジェクト」のホームページ・ブログへようこそ! 当活動は活動歴19年目。小学校長から引き継いだ地域市民が主催。希望者に無料で全開放。営利・宗教・政治活動とは一切無縁の社会貢献活動。 「命」をテーマに子と家族が共に学ぶ先駆的な体験的環境学習です。すでに総参加者総数は、約2.0万人。延開催回数は310回以上を数えます。 HP/ブログは、プロジェクト代表の小池が運営しています。ブログでは活動案内・報告の他、身近な環境・生き物の話題を年間200回ほど(延1,830回以上)を更新しています。
次の活動実施予告・実施済の報告
〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。
2010/04/27
2010/04/24
特別報告 「東京町田・中ロータリークラブより奨励賞受賞」
顧問の小池です。
お休みの多い時期ですが、みなさんお元気ですか?
4月24日土曜日、午前、東京町田・中ロータリークラブより30周年記念式典へのお招きをいただいて、小澤校長先生と小池の2名でお邪魔してきました。
場所はひなた村。
このロータリークラブは、昨年度、30周年記念で市内の環境教育活動をしている市内の小中学校に補助をしてくださったのですが、つくし野小ビオトーププロジェクトも補助金をいただき、おかげで海ホタルの発光実験や水谷先生のLED科学教室、さらには活動全体に保険をかけることなど出来たのです。
当日はこの会の30周年記念式典の催しがあったのですが、つくし野小は奨励賞という表彰をしていただきました。
写真は壇上にて賞状をいただいている小澤先生です。
写真を写したのは客席の小池です。
在校生のみなさんは、校長先生からお話しがあって知っているかもしれません。
「奨励賞」というのは、これからもがんばって活動してくださいね・・・という意味です。
ことしも、いろいろな活動ができたらいいですね・・・。
さて、2年生より上のみなさんは昨年度の活動で巣箱を作った人も多いとおもいますが、ご自宅につけた巣箱には鳥が巣をつくりましたか?
小学校の11個の巣箱でも小鳥たちがヒナを育てているかもしれません。
私の家には、幸い、今年もシジュウカラが入りました。
ことしは雨が多く、えさのイモムシもあまりいないのではないかと心配しましたが、それでも親鳥たちはせっせとどこからか、えさを探して運んでいます。
巣箱に近づくと巣の中のヒナたちがにぎやかで、巣箱全体がスピーカーボックスのように響いていて、かわいいものです。
今は小鳥たちが子育てをするいい季節です。
つくし野の子供たちも元気に楽しく過ごしてくれているといいなと思っています。
お休みの多い時期ですが、みなさんお元気ですか?
4月24日土曜日、午前、東京町田・中ロータリークラブより30周年記念式典へのお招きをいただいて、小澤校長先生と小池の2名でお邪魔してきました。
場所はひなた村。
このロータリークラブは、昨年度、30周年記念で市内の環境教育活動をしている市内の小中学校に補助をしてくださったのですが、つくし野小ビオトーププロジェクトも補助金をいただき、おかげで海ホタルの発光実験や水谷先生のLED科学教室、さらには活動全体に保険をかけることなど出来たのです。
当日はこの会の30周年記念式典の催しがあったのですが、つくし野小は奨励賞という表彰をしていただきました。
写真は壇上にて賞状をいただいている小澤先生です。
写真を写したのは客席の小池です。
在校生のみなさんは、校長先生からお話しがあって知っているかもしれません。
「奨励賞」というのは、これからもがんばって活動してくださいね・・・という意味です。
ことしも、いろいろな活動ができたらいいですね・・・。
さて、2年生より上のみなさんは昨年度の活動で巣箱を作った人も多いとおもいますが、ご自宅につけた巣箱には鳥が巣をつくりましたか?
小学校の11個の巣箱でも小鳥たちがヒナを育てているかもしれません。
私の家には、幸い、今年もシジュウカラが入りました。
ことしは雨が多く、えさのイモムシもあまりいないのではないかと心配しましたが、それでも親鳥たちはせっせとどこからか、えさを探して運んでいます。
巣箱に近づくと巣の中のヒナたちがにぎやかで、巣箱全体がスピーカーボックスのように響いていて、かわいいものです。
今は小鳥たちが子育てをするいい季節です。
つくし野の子供たちも元気に楽しく過ごしてくれているといいなと思っています。
2010/04/17
活動報告 10年度 第1回 「さあ、今年は何をしよう?」
文: 小澤校長先生
写真: 三浦さん
写真: 三浦さん
視聴覚室の集まった参加者を見て驚きました。75名も集まりました。1年生がふた桁以上いたこともそうですが、かつての少年、少女たちの多いこと。もちろん、このプロジェクトの協力者の方々もいらっしゃいましたが。
小池顧問からスタッフ紹介、名札について等々があり、【ビオトーププロジェクト クイズ】=全10問=小池氏製作の賞品ありが始まりました。昨年の活動から作られたクイズ、小澤に関わるクイズも用意していただきました。賞品ほしさに私も熱くなり、9問正解を勝ち取りました。しかし、全問正解者が何人もいました。うれしそうに賞品をもらう子ども達、がっくりする、かつて少年の小澤でした。
大木さんが作ってくださった昨年度の活動の様子を、プロジェクターを使って観ました。
畠を耕すトラクターを運転する少女の姿、プールからヤゴを救出する活動、バームクーヘンを手ににこやかな田村前校長先生、カブトムシ相撲の様子、等々を観ながらこれから始まるだろう様々な体験に思いを馳せる子ども達でした。
少し飽きてきたので、校舎の周りを歩きました。シイタケの栽培、鳥の巣箱、・・・・。
「トンボ池」に行くと、子ども達の動きは活発になりました。「おい、おい。落ちるなよ!」の心配をよそに動き回ります。幸いにも、今回はセーフ。
次は、「カブトムシ御殿」です。落ち葉を=腐葉土をひっくり返しながらカブトムシの幼虫を探します。初めは、そ~っと。だんだんと大胆に。「先生見て!」と手のひらの大きな幼虫を目の前に差し出す子ども。
第1回の活動、楽しかったですね。疲れましたね。
スタッフの皆さん、ありがとう。次回もよろしくお願いします。
10年度第1回 ビオトープ活動 アルバム |
2010/04/09
「ビオトープ通信」 第43号
ビオトープ倶楽部会員の皆様
ことしも満開の桜の下で新学年がスタートしました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
小澤校長先生のもと、ビオトーププロジェクトは晴れて5年目を迎えることとなりました。
そして、新1年生たちをお迎えしましょう。
入学前からビオトープ活動への参加を楽しみしていた児童もいるそうですよ。
§ 新着情報
「次回予告 4月17日 『さあ、今年は何をやろう?』」
URL: http://biotop-project.blogspot.com/2010/04/417.html
ことしも満開の桜の下で新学年がスタートしました。
皆様いかがお過ごしでしょうか。
小澤校長先生のもと、ビオトーププロジェクトは晴れて5年目を迎えることとなりました。
そして、新1年生たちをお迎えしましょう。
入学前からビオトープ活動への参加を楽しみしていた児童もいるそうですよ。
§ 新着情報
「次回予告 4月17日 『さあ、今年は何をやろう?』」
URL: http://biotop-project.blogspot.com/2010/04/417.html
つくし野小学校ビオトーププロジェクトより
次回予告 4月17日(土) 「さあ、今年はなにをしよう?」
09年度の活動より
この度、つくし野小学校の校長になりました小澤英雄です。どうぞ、よろしくお願いいたします。南第一小学校から来ました。田村前校長先生から、校長会等ですこしは「ビオトーププロジェクト」については聞いていましたが、何も分かっておりません。
今年度も、つくし野小学校の子ども達のために、プロジェクトのメンバーの方、保護者の方々、地域の皆様、どうぞ、よろしくお願いいたします。
今年度も原則として月1回、第二土曜日の午後に活動を計画しています。
第1回目は、4月17日(土)に、昨年度の活動紹介、今年度の活動計画を説明した後、校内各施設の見学、整備を行いたいと思います。新1年生や初めて参加される方も大歓迎です。ご参加いただける方は、本日全校配布の申込用紙に記入の上、4月14日(木)までに、担任に提出してください。
開催日時・場所
- 4月17日(土) 13時00分
- つくし野小学校1階視聴覚室に集合
スケジュール
13時00分 | つくし野小学校1階視聴覚室に集合 スタッフ紹介、参加者自己紹介 昨年度の活動内容の紹介と今年度の活動計画(案)の説明 |
14時00分 | 校内各施設の見学、整備作業 |
16時00分 | 解散 |
用意する物
- 筆記用具
- サインペン
- カードケース
- 軍手
- 飲み物
- 帽子
- タオル
- 汚れてもよい服装
備考
- 原則として、1・2・3年生は保護者と一緒にご参加ください。
- 雨天実施です。
2010/04/02
「ビオトープ通信」 第42号
ビオトープ倶楽部会員の皆様
強風が吹いてせっかくの桜が心配ですが、いかがお過ごしでしょうか。
小池顧問から、さくじつ退任された田村前校長への心のこもった特別メッセージが掲載されましたので、ぜひご一読ください。
そして、皆様もコメントで田村前校長へのメッセージをお送りしましょう。すでに1件いただいてますよ。
§ 「小池顧問の特別メッセージ 『田村校長先生 ありがとうございました』」
URL: http://biotop-project.blogspot.com/2010/04/blog-post.html
田村前校長へのメッセージはこちらから(匿名OKです。)
URL: https://www.blogger.com/comment.g?blogID=6148914026816696091&postID=3903180656927040955
強風が吹いてせっかくの桜が心配ですが、いかがお過ごしでしょうか。
小池顧問から、さくじつ退任された田村前校長への心のこもった特別メッセージが掲載されましたので、ぜひご一読ください。
そして、皆様もコメントで田村前校長へのメッセージをお送りしましょう。すでに1件いただいてますよ。
§ 「小池顧問の特別メッセージ 『田村校長先生 ありがとうございました』」
URL: http://biotop-project.blogspot.com/2010/04/blog-post.html
田村前校長へのメッセージはこちらから(匿名OKです。)
URL: https://www.blogger.com/comment.g?blogID=6148914026816696091&postID=3903180656927040955
つくし野小学校ビオトーププロジェクトより
2010/04/01
「田村校長先生 ありがとうございました」
春は、出会いの季節でもあると同時に、別れの季節でもあります。
この春、これまで長くお世話になった田村校長先生が退任されることになりました。
お礼の気持ちに代えて、先生との出会い、そして今日までをしたためます。
「小学校の校長先生から電話があったわよ」・・・と妻が言ったのはもう4年前のある夜のこと。
夜遅く仕事から帰宅し、急にこんなことを言われた私は目を白黒。
「何も悪いことはしていないが・・・」と半分警察から電話を受けたような気分。
すでに、上の息子はつくし野小学校を卒業してすでに6年、下の娘は3年ほどすぎ、小学校は縁遠いものになってていた。
校長先生が、一体、私に何の御用かと思ったのが、その時の正直な感想だった・・・
呼ばれて久々につくし野小に足を運べば、保護者が20人ばかりいたろうか・・・
田村先生は何をやりたいのか、何をやらせたいのか、なかなかはっきりおっしゃらない。
しばらくお話を聞くと、どうやら課外授業のような活動で、ビオトープを作りたい、カブトムシを育てたいというお気持ちだということは何となく理解できた。
されど、設計事務所に勤務し、一級建築士として、小学校や企業の研究所などでビオトープ作りに仕事として関わっている私の立場としては、どうもカブトムシとビオトープがすぐには結び付かず、またも目を白黒。
それでも、会合の後で、校内を案内され、カブトムシの幼虫をたくさん見せられ、その頃はもうずいぶん暖かくなり、蛹化の時期も近いはず・・・と子供のころから生き物好きな私は心配になり・・・
息子が小学生のころは、カブトムシを育てたこともあり・・・
(息子より自分のほうが一生懸命世話をしたことも、懐かしく思い出され・・・)先生は校庭の隅にある古い水槽に放したいと言われるも、これまた水はけが悪く、水分のコントロールなど、なかなか容易ではないはずで・・・
ここで頭をもたげたのは小池の職業:建築士としての本能のようなものだったのか・・・と後になれば、思う。
あわてて、廃材をもらいに走り、次の月に初めて集まった日曜大工もしたことのない父母たちを労働力に2回ほどの活動で、後にカブトムシ御殿(第一御殿・前期)と呼ぶ飼育小屋を作ってしまうことになった。
これは設計者としては全く初めての経験ばかりだった。
だって、建築設計事務所はお金(資金)も作ってくれる人(施工者)も時間(工期)も何をつくりたいか(仕様書)もあって初めて仕事になる。
今回はこれらの全てが全くない。
文字通り図面など書いても何の役にも立たない(実は手書きの図面は作ったのだが、資材が十分でなくその通りにはできなかった)、まさに現場合わせ(現場で集めてきた廃材を寸法順に並べて、作れるものの大きさを決めていくという・・・)の建設作業となったのだから・・・
来てくれたお父さんたちに、電動ドリルの使い方をお教えすることからはじめることになろうとは・・・
この御殿、第一は次の年に増築が済み、さらに今はすでにいろいろな形態の第三御殿まで準備中。
以後、あっという間の4年間。
「つくし野小ビオトーププロジェクト」と名付けられたつくしの小での活動は、校地がせまく、丘の上で水場がないという田村校長の前任地の鶴川二小とは異なった立地条件のもと、模索の中で「親と子の環境学習活動」といった形に収束し、さまざまな生き物や環境に関わる学習を展開することになっていった。
これは自分にとっては、田村校長先生のお気持ちと同じく、自分が子供のころ味わった川遊びや焚き火、工作、生き物を育てる、森の中で遊ぶ・・・といったことを今の小学生は経験していないのではないか?自分が住む街の小学生が生き物や自然の事物、環境とのかかわりが貧弱なままに受験に突入し、大人になってしまっていいものだろうかという素朴な個人としての背景もあったように思う。
また、仕事で設計者としていくつもの小学校に関わっていても実際に小学生と関わることはほとんど無く、これまた自分自身の心の中の不満・欲求にあったことかもしれないと今になってはぼんやりと思い返しても見る。
これまで延べ4年間の活動で、正式な活動回数だけでもすでに50回近いのではないか?焚き火、ヤゴの救出、森遊び、カブトムシの飼育、川遊び、ホタルの観賞、地域の自然観察、鳥の餌台・巣箱作り、校内への設置、活動報告看板、校内への掲示、メダカ池・トンボ池の整備、キノコ園の設置・・・
麻布大とのコラボレーションでの活動も途中で加わった。
今年は、近くのお寺が土地を貸してくださり、いろいろな作物をつくり、食育にまで手を伸ばしてしまった。
これも不安の中でスタートしたが、思わぬ大きい収穫があった。
ついには本年3月の活動では、ロータリークラブからいただいた補助金をもとに、仙台から宮城教育大水谷教授を招聘し、出張科学工作教室まで開いてしまうという暴挙まで成し遂げた。
いやなんのことはない、小池が従弟をだまくらかし、むりやり一年前に飲んだ時の約束、講演料なしで酒は飲ませるから来てくれないか・・・を実行させてしまった・・・ということなのだが・・・
参加者数も年々増え、今季は毎回50-160名と安定した参加者に恵まれ、年間の総参加者数は1000名を越えるにまでなった。
これは児童のみならず、保護者にもこの活動が認知され、継続して参加してくれるメンバーがいるからに他ならない。
六年生から卒業生OKの会を開いてほしい・・・などという言葉も聞こえ、私の頬を緩ませてくれる。
4年間を振り返ると、そもそもこの種の活動に対する潜在的ニーズは相当に根強かったのではないか、校長先生の4年前の呼びかけは、保護者や児童のニーズをとらえていたのだと、お手伝いしてきた自分としても意を強くしている。
この活動の中での田村先生のお姿は実に楽しそうにお見受けする。
この活動が近い週の後半は「校務をしていてもそわそわしている・・・」とは前任の中野副校長のお言葉。
ストレスが多いだろう田村校長の管理職のお仕事も、子供たちと一緒に過ごすこの時間で癒されておられたのかも知れない。
しかし、とても困ったこともあった。
どうも、田村校長、水に入って網を握ったり、森に入ったり、釣り竿を握ったりしたとたん、頭の中が50年ほど若返って、すっかり子供のころの田村少年に帰ってしまう。
少しも川から上がろうとしない田村少年(外見は間違いなく教育者:田村校長)に、何度、「先生そろそろ帰らないと・・・もうこんな時間ですよ・・・」と言ったことか・・・
この活動を元に、今期、つくし野小は東京都教育庁から環境学習優良校の表彰を受けた。
さらに鶴川二小と同時にビオトープ作りコンテストで銅賞を受け、田村先生としては二冠に輝くことになった。
さらにさらに小池個人として、この活動で町田市より教育支援ボランティアの表彰をいただくという栄誉も得た。
さらにさらさらに、個人で応募した読売新聞主催の「地球にやさしい作文・活動報告コンテスト」(通称:エコ作文コンテスト)の一般の部で入賞までさせていただいた。
この文章の内容は、「自宅でやっていた巣箱作りを、ビオトーププロジェクトの中で実施し、毎年、児童や保護者たちと作った20-30個の巣箱がつくし野の街に広がっていく、つくし野の街全体がビオトープになればいいな・・・」と言う内容を記したもの。
文字通り、この活動の中で私がお話しし、活動からそのまま生まれた文章に他ならない。
来期は、つくし野小の子供たちがこのコンテストに応募してくれないか・・・と夢見ている。
田村校長が最近、わたしに言われたお言葉に「後ろ髪を切っておくよ・・・」というものがある。
「そんなことを言わないで下さいよ、校長・・・」と私は言いたいのだが、声にならない。
この活動に自宅から出かけるとき、いつも妻から言われる言葉がある。
「校長先生に遊んでもらってきなさい。」・・・と。
50をすぎたおじさん(小池のこと)が貴重な休日を児童や地域のために費やす神聖なボランティア活動に対し、「遊んでもらう」とはあんまりだと思うが、いやいやなかなか本質を突いているのかも知れない。
先生、4年間、ありがとうございました。
楽しい時間をたくさん、子供たちとご一緒させていただきました。
「田村先生、これからも(時々は)私たちと遊んでください。」
この春、これまで長くお世話になった田村校長先生が退任されることになりました。
お礼の気持ちに代えて、先生との出会い、そして今日までをしたためます。
小池常雄 記
「小学校の校長先生から電話があったわよ」・・・と妻が言ったのはもう4年前のある夜のこと。
夜遅く仕事から帰宅し、急にこんなことを言われた私は目を白黒。
「何も悪いことはしていないが・・・」と半分警察から電話を受けたような気分。
すでに、上の息子はつくし野小学校を卒業してすでに6年、下の娘は3年ほどすぎ、小学校は縁遠いものになってていた。
校長先生が、一体、私に何の御用かと思ったのが、その時の正直な感想だった・・・
呼ばれて久々につくし野小に足を運べば、保護者が20人ばかりいたろうか・・・
田村先生は何をやりたいのか、何をやらせたいのか、なかなかはっきりおっしゃらない。
しばらくお話を聞くと、どうやら課外授業のような活動で、ビオトープを作りたい、カブトムシを育てたいというお気持ちだということは何となく理解できた。
されど、設計事務所に勤務し、一級建築士として、小学校や企業の研究所などでビオトープ作りに仕事として関わっている私の立場としては、どうもカブトムシとビオトープがすぐには結び付かず、またも目を白黒。
それでも、会合の後で、校内を案内され、カブトムシの幼虫をたくさん見せられ、その頃はもうずいぶん暖かくなり、蛹化の時期も近いはず・・・と子供のころから生き物好きな私は心配になり・・・
息子が小学生のころは、カブトムシを育てたこともあり・・・
(息子より自分のほうが一生懸命世話をしたことも、懐かしく思い出され・・・)先生は校庭の隅にある古い水槽に放したいと言われるも、これまた水はけが悪く、水分のコントロールなど、なかなか容易ではないはずで・・・
ここで頭をもたげたのは小池の職業:建築士としての本能のようなものだったのか・・・と後になれば、思う。
あわてて、廃材をもらいに走り、次の月に初めて集まった日曜大工もしたことのない父母たちを労働力に2回ほどの活動で、後にカブトムシ御殿(第一御殿・前期)と呼ぶ飼育小屋を作ってしまうことになった。
これは設計者としては全く初めての経験ばかりだった。
だって、建築設計事務所はお金(資金)も作ってくれる人(施工者)も時間(工期)も何をつくりたいか(仕様書)もあって初めて仕事になる。
今回はこれらの全てが全くない。
文字通り図面など書いても何の役にも立たない(実は手書きの図面は作ったのだが、資材が十分でなくその通りにはできなかった)、まさに現場合わせ(現場で集めてきた廃材を寸法順に並べて、作れるものの大きさを決めていくという・・・)の建設作業となったのだから・・・
来てくれたお父さんたちに、電動ドリルの使い方をお教えすることからはじめることになろうとは・・・
この御殿、第一は次の年に増築が済み、さらに今はすでにいろいろな形態の第三御殿まで準備中。
以後、あっという間の4年間。
「つくし野小ビオトーププロジェクト」と名付けられたつくしの小での活動は、校地がせまく、丘の上で水場がないという田村校長の前任地の鶴川二小とは異なった立地条件のもと、模索の中で「親と子の環境学習活動」といった形に収束し、さまざまな生き物や環境に関わる学習を展開することになっていった。
これは自分にとっては、田村校長先生のお気持ちと同じく、自分が子供のころ味わった川遊びや焚き火、工作、生き物を育てる、森の中で遊ぶ・・・といったことを今の小学生は経験していないのではないか?自分が住む街の小学生が生き物や自然の事物、環境とのかかわりが貧弱なままに受験に突入し、大人になってしまっていいものだろうかという素朴な個人としての背景もあったように思う。
また、仕事で設計者としていくつもの小学校に関わっていても実際に小学生と関わることはほとんど無く、これまた自分自身の心の中の不満・欲求にあったことかもしれないと今になってはぼんやりと思い返しても見る。
これまで延べ4年間の活動で、正式な活動回数だけでもすでに50回近いのではないか?焚き火、ヤゴの救出、森遊び、カブトムシの飼育、川遊び、ホタルの観賞、地域の自然観察、鳥の餌台・巣箱作り、校内への設置、活動報告看板、校内への掲示、メダカ池・トンボ池の整備、キノコ園の設置・・・
麻布大とのコラボレーションでの活動も途中で加わった。
今年は、近くのお寺が土地を貸してくださり、いろいろな作物をつくり、食育にまで手を伸ばしてしまった。
これも不安の中でスタートしたが、思わぬ大きい収穫があった。
ついには本年3月の活動では、ロータリークラブからいただいた補助金をもとに、仙台から宮城教育大水谷教授を招聘し、出張科学工作教室まで開いてしまうという暴挙まで成し遂げた。
いやなんのことはない、小池が従弟をだまくらかし、むりやり一年前に飲んだ時の約束、講演料なしで酒は飲ませるから来てくれないか・・・を実行させてしまった・・・ということなのだが・・・
参加者数も年々増え、今季は毎回50-160名と安定した参加者に恵まれ、年間の総参加者数は1000名を越えるにまでなった。
これは児童のみならず、保護者にもこの活動が認知され、継続して参加してくれるメンバーがいるからに他ならない。
六年生から卒業生OKの会を開いてほしい・・・などという言葉も聞こえ、私の頬を緩ませてくれる。
4年間を振り返ると、そもそもこの種の活動に対する潜在的ニーズは相当に根強かったのではないか、校長先生の4年前の呼びかけは、保護者や児童のニーズをとらえていたのだと、お手伝いしてきた自分としても意を強くしている。
この活動の中での田村先生のお姿は実に楽しそうにお見受けする。
この活動が近い週の後半は「校務をしていてもそわそわしている・・・」とは前任の中野副校長のお言葉。
ストレスが多いだろう田村校長の管理職のお仕事も、子供たちと一緒に過ごすこの時間で癒されておられたのかも知れない。
しかし、とても困ったこともあった。
どうも、田村校長、水に入って網を握ったり、森に入ったり、釣り竿を握ったりしたとたん、頭の中が50年ほど若返って、すっかり子供のころの田村少年に帰ってしまう。
少しも川から上がろうとしない田村少年(外見は間違いなく教育者:田村校長)に、何度、「先生そろそろ帰らないと・・・もうこんな時間ですよ・・・」と言ったことか・・・
この活動を元に、今期、つくし野小は東京都教育庁から環境学習優良校の表彰を受けた。
さらに鶴川二小と同時にビオトープ作りコンテストで銅賞を受け、田村先生としては二冠に輝くことになった。
さらにさらに小池個人として、この活動で町田市より教育支援ボランティアの表彰をいただくという栄誉も得た。
さらにさらさらに、個人で応募した読売新聞主催の「地球にやさしい作文・活動報告コンテスト」(通称:エコ作文コンテスト)の一般の部で入賞までさせていただいた。
この文章の内容は、「自宅でやっていた巣箱作りを、ビオトーププロジェクトの中で実施し、毎年、児童や保護者たちと作った20-30個の巣箱がつくし野の街に広がっていく、つくし野の街全体がビオトープになればいいな・・・」と言う内容を記したもの。
文字通り、この活動の中で私がお話しし、活動からそのまま生まれた文章に他ならない。
来期は、つくし野小の子供たちがこのコンテストに応募してくれないか・・・と夢見ている。
田村校長が最近、わたしに言われたお言葉に「後ろ髪を切っておくよ・・・」というものがある。
「そんなことを言わないで下さいよ、校長・・・」と私は言いたいのだが、声にならない。
この活動に自宅から出かけるとき、いつも妻から言われる言葉がある。
「校長先生に遊んでもらってきなさい。」・・・と。
50をすぎたおじさん(小池のこと)が貴重な休日を児童や地域のために費やす神聖なボランティア活動に対し、「遊んでもらう」とはあんまりだと思うが、いやいやなかなか本質を突いているのかも知れない。
先生、4年間、ありがとうございました。
楽しい時間をたくさん、子供たちとご一緒させていただきました。
「田村先生、これからも(時々は)私たちと遊んでください。」
「4年間、楽しませていただき、ありがとうございました。」
つくし野小学校 前校長 田村 健治
4月だというのに、底冷えの日が続いていましたが、ようやくつくし野の桜の花も、背伸びして咲きそろいそうです。
私は、昨日、退職辞令をいただいて、定年退職いたしました。
ビオトープ活動にご支援・ご参加いただいた保護者、児童、地域の方々には大変お世話になりました。ありがとうございました。
活動日前日の金曜日の夜、校長室で翌日の準備をするひとときがかけがえのない、至福の時間でした。
サツマイモはおいしかったです。
ギンヤンマはきれいでした。
カブトムシは是非羽化させたいです。
こども達はメダカ池のメダカをいじめないでください。
自然や命のかけがえのなさに対する感性を、体験を通して小学生の間に身につけて欲しい。
その土台に立って、知識を積み重ねて欲しい。
これが私の願いです。
今年度のことは、追ってお知らせが出されると思います。
待っていてください。
さらに素晴らしい活動になることを願っています。
とても楽しかったです。皆さんありがとう。
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