2009年6月29日月曜日

「ビオトープ通信」 第28号

ビオトープ倶楽部会員の皆様

最近天気がよく蒸し暑いプール日和が続いていますね。

さて今回は2つのレポートのお知らせです。

一つは長岡顧問による第3回のレポートと、もう一つは校長先生による正門脇の巣箱に営巣したシジュウカラのレポートです。
ビデオ映像もご覧になれますよ。

§ 新着情報

1. 「09年度 第3回 結果報告とヤゴ救出『ビオトープ実験』」

URL: http://biotop-project.blogspot.com/2009/06/09-3_29.html

2. 「観察報告 『正門の看板上の巣箱でシジュウカラが巣立つ』」

URL: http://biotop-project.blogspot.com/2009/06/blog-post.html

つくし野小学校ビオトーププロジェクトより

09年度 第3回 結果報告とヤゴ救出「ビオトープ実験」

文と写真: 長岡顧問

2009年6月7日(日)に行った「プールのヤゴ救出~どんなヤゴがいるかな~」の当日の活動については、田村校長先生が活動報告にまとめられています。

ここでは、これまでのプールのヤゴ救出活動を振り返りながら、今年の結果を報告します。

1) つくし野小学校でのプールのヤゴ救出とトンボ池の歴史

つくし野小学校のプールのヤゴの救出活動は、私の息子が小学校3年生だった2004年から始まったようです。ビオトープのブログアーカイブを見直しましたが、ビオトープとしては2006年から開始され今年で4回目でした。

ビオトープのブログアーカイブを見返すと、2006年からのヤゴ救出とトンボ池が自然の池に近づいている記録が残っています。トンボ池も1年目はコンクリートの池に水生植物の鉢植えを入れて水中ポンプで水を循環するようにしたばかりで、とてもビオトープ池とは呼べない状況でした。2007年は鉢植えを増やし、シャワー方式の水循環にしていますが、まだまだ人工の池です。それが2008年ではかなり水辺の植物が増えています。4年目の今年の状況は、ぜひとも直接ご覧になってください。トンボ池は毎年少しずつ自然の池の水辺に近づいています。

2) プールのヤゴ救出 ~どんなヤゴがいるかな~

トンボ池を見習って、プールのヤゴ救出も、昨年から連続性のあるビオトープ実験に変化させることを始めました。今年はその2年目です。

昨年6月7日のビオトープのブログアーカイブをご覧になってください。2007年までは行わなかったヤゴの種類の分類と数の記録を残すことにしました。2008年の結果ですが、ヤゴは、アカトンボ類(たぶん、コノシメトンボ)528匹のみで、オカラトンボ類はいませんでした。 また、ヤンマ、イトトンボもいませんでした。なぜでしょうか。

実は、トンボの卵の産み方には大きく分けて2種類あります。
アカトンボ、シオカラトンボ
直接水面に産みます。飛びながら、ばらまくことも。
イトトンボ、ヤンマ
水草の茎の中など、植物の中に産み付けます。
プールには水草はありません。それが、ヤンマとイトトンボがいなかった理由と思われます。それならば、プールに水草を浮かべておけば、ヤンマやイトトンボのヤゴも採れるはずです。本当でしょうか。実際に試してみることにしました。

シオカラトンボがいなかった理由はよくわかりませんが、2007年にはいたとの記憶があります。記録が残っていないので、正確ではありません。

3) 2008年秋の活動 ~ヤンマの産卵のために~

昨年10月11日のビオトープのブログアーカイブをご覧になってください。プールに網をはって、9月の奈良川での活動の際に刈り取った草と、小学校の水田の稲ワラを投げ込みました。

トンボは10月に入って数が減ってきましたが、ヤンマとイトトンボの産卵時期は続いています。



4) 2009年プールのヤゴ救出 ~ヤンマのヤゴがいるかな ~ 予想と結果

今年のヤゴ救出の状況は6月9日のビオトープのブログアーカイブをご覧になってください。

まずは、1週間前のプールの水抜きに先だって水中に二つ折りにして水底に降ろしておいた網を引き揚げました。

小学生52名、幼児7名が救出チームと種類分けチームの2班に分かれ、それぞれ15分ずつ2回採取しました。全体で1時間程度の採取です。





昨年の活動が実って、ついにヤンマとイトトンボが捕れました。ヤンマのヤゴは引き揚げたワラの中から1匹、プールから1匹の合計2匹、イトトンボもプールから2匹捕れました。予想は証明されました。ヤンマとイトトンボのヤゴは小学校の2階の水槽で飼うことにしました。





以下は、これまでのまとめと今年の結果です。

2006年6月記録なし
2006年 秋落ち葉を集めてプールに投げ込んだそうです
2007年6月アカトンボ類: いた
シオカラトンボ類: いた
イトトンボ: いた?
ヤンマ: 0
2007年 秋なにもしませんでした。自然に飛んできた落ち葉のみ。
2008年6月アカトンボ類: 528
シオカラトンボ類: 0
イトトンボ: 0
ヤンマ: 0
2008年10月水面にあみをはって、草とわらを投げ込み、水面にうかせました。
2008年9月アカトンボ類: 1770
シオカラトンボ類: 1
イトトンボ: 2
ヤンマ: 2

今年は、水面にシオカラトンボが何匹か飛んでいましたが、シオカラトボ類のヤゴは1匹のみでした。網に脱皮をしたヤゴの抜けがありましたが、シオカラトンボのヤゴだったのでしょうか。また、アカトンボ類の数が昨年の3倍になりましたが、これも草と稲ワラの効果でしょうか。

今年も疑問が残りました。

なお、シオカラトンボ類のヤゴの多くはトンボ池に放しました。また、1階と2階の水槽でも飼うことにしました。数が多かったので、自宅で飼いたい希望者にエサとしてのクリーン冷凍アカムシとともに配りました。

その他、今年はミズカマキリも捕れました。ミズカマキリは1階の水槽で飼うことにしました。


5) 番外編 ~ヤゴの飼育~

ヤゴの育て方は、事前に配布した資料に記載しておきましたが、ちゃんと育っているでしょうか。以下は私の自宅での飼育の写真です。

ピンセットでアカムシをつまんで顔の前で揺らすと食いついてきます。目もまだ透明です。

羽化が近づくと目と頭、羽が黒くなりエサを食べません。6月19日の朝に、1匹目がトンボに羽化しました。









09年度 第3回 結果報告 アルバム


以上

2009年6月28日日曜日

近況報告 「ビオトープ専用はたけ」

文・写真: ブログ管理人

6月28日のビオトープ専用はたけの成長具合のフォトレポートを掲載いたしました。

皆様の熱心なお世話のおかげをもちまして、作物達は順調に生育が続いています。

落花生(らっかせい)の黄色い花の蕾(つぼみ)が一輪見えました。

トウモロコシの花芽も見えています。

小池さんによる真っ赤な「お世話ノート」が柵の柱に吊るしてありますので、お世話いただいた際には簡単な記録をお願い致します。





ビオトープ専用畑 (6月28日)

2009年6月26日金曜日

観察報告 「正門の看板上の巣箱でシジュウカラが巣立つ」

文: 田村校長先生



3週間ほど前、4年生の男の子が「校長先生、あの巣箱に小鳥が出入りしているよ」と教えてくれました。

はじめは、まさかあんなところに巣を作るわけがないと思っていました。

しばらくしたら、「また見たよ」と言われたり、ほかの子どもからも言われようやく私も注意してみていると、やはり小鳥が出入りしていました。

遠目に「スズメだな」と思っていました。

後日、近くで見たらなんとシジュウカラでした。

そのうち、雛の鳴き声は日増しに大きくなるし、親鳥は足繁くえさを運び込むので教職員も気づきだしました。

小池さん曰く、「まるでスピーカーボックスだね。」人だかりができ育児放棄になることをおそれ公表はしないでおきました。

今週になって雛の鳴き声がしないなと思っていました。

育児放棄か、巣立ったのかと6月26日(金)の早朝、おそるおそる巣箱を開けてみると雛は1匹もいなくて週末に巣立ったことが確認されました。

雛が死んでいたら子ども達になんと報告しようかと心配していましたのでとてもうれしくほっとしました。

これで子ども達にも公表できます。

ただ、脚立をしまうとき、原因不明の顔面のかゆみに襲われ校長室で急いで石けんで洗顔しました。

なぜだかわかりませんがすぐかゆみはとれました。

小鳥の巣にはアレルギー物質が時々確認されるそうです。

お子さんにはむやみにさわらせないなど皆さんもお気を付けください。

実は、校庭にもう1カ所、子育て中の巣箱があります。

巣箱を撤去するのはまだ早そうです。

2009年6月13日土曜日

「ビオトープ通信」 第27号

ビオトープ倶楽部会員の皆様

梅雨も始まって、父の日が過ぎたら、もうすぐ学校のプール開きですね。

プール開きといえば毎年大人気のヤゴの救出。

今回のビオトープ通信は、ヤゴの救出、カブトムシ御殿の工事、畑のお世話と本当に盛りだくさんだった第3回の活動報告です。

§ 新着情報

「活動報告 09年度第3回 『プールのヤゴ救出~どんなヤゴがいるかな~』」

URL: http://biotop-project.blogspot.com/2009/06/09-3.html

§ 限定公開フォトアルバム

第3回活動「プールのヤゴ救出~どんなヤゴがいるかな~」の限定公開フォトアルバムへのご招待です。

重要なお願い:

フォトアルバムのリンク情報は、ご家庭の外には開示しないでください。
ご家族以外の参加者のお顔が写った写真の再掲載、再配布はしないでください。
(当日参加者にも禁開示、禁再配布)
個人情報保護にご協力願います。

URL: [メールマガジン版のみの掲載]

2009年7月11日まで約1ヶ月の期間限定なのでお早めにどうぞ。

備考:

サービス提供元の「フォト蔵」の制限で携帯電話ではご覧になれません。
携帯電話で「ビオトープ通信」をご覧の方は、本メールをご自身のパソコンのメールアドレスに転送して、パソコンでアルバムをご覧になってください。

つくし野小学校ビオトーププロジェクトより

2009年6月7日日曜日

活動報告 09年度 第3回 「プールのヤゴ救出~どんなヤゴがいるかな~」

文: 田村校長先生

前日の雨もすっかりあがった6月7日(日)に、第3回目の活動を行いました。

テーマは「プールのヤゴ救出~どんなヤゴがいるかな~」です。

毎年人気のあるこの企画は、今回も100名を超える参加者がありました。

最初に、メイン講師である長岡顧問のお話を聞きました。

「昨年の秋、アキアカネヤゴしかいなかったプールに網を張ってその上に奈良川から運んだ枯れ草やつくし野田んぼの稲わらを投げ込んでおきました。」

「アキアカネやシオカラトンボは水面に直接卵を産みますがギンヤンマイトトンボは水草の茎の中など植物に卵を産みます。」

「今年の最大の楽しみは、ギンヤンマやイトトンボのヤゴがいるでしょうか。」

というお話しでした。

あわせて、お父さん方にカブトムシ御殿改修のお手伝いのお願いと活動終了後、行かれる人と畑に行って、ピーナッツヤーコンの苗を植えましょうというお話が小池顧問からありました。

その後、子ども達は1組と2組とに分かれてプールに整列しました。

はじめに、校長がヤゴの採集の仕方を教えました。

次に、1組は網を持ってプールに入り、ヤゴ採集開始です。

2組はプールサイドで1組の子どもが採集してきたヤゴやその他の生物を写真と見比べながら分類し、カウント係のお母さんのところへ持って行きます。

しばらくすると交替で、同じようにやりました。

それぞれが2回ずつ、のべ4回採集活動を行いました。

お父さんは引き上げた網の枯れ草の中にヤゴがいないか徹底的に探しました。

また、小池顧問と高見顧問を中心に、カブトムシ御殿の改修を同時に行いました。

まず、最初の成果は、枯れ草の中からお父さんがギンヤンマのヤゴを1匹発見したことです。

ギンヤンマのヤゴは1・2㎝のアキアカネのヤゴと違って5㎝ほどもある大きさで、とても迫力がありました。

やはり、ギンヤンマは枯れ草に産卵していたのです。

続いて男の子がギンヤンマのヤゴをプールの中で採集しました。

また、ミズカマキリも1匹採集しました。

その他、イトトンボのヤゴも2匹、シオカラトンボのヤゴも1匹採集しました。

一番多かったアキアカネのヤゴは、昨年の528匹を大きく上回る1700匹を超える採集でした。気温も高かったせいか昨年より大きかったように思います。

アカムシマツモムシなども多数採集されました。

採集活動が終わり、中央玄関に集合して長岡顧問からヤゴの飼い方の説明がありました。

その後、家で飼いたい人へヤゴとクリーン冷凍アカムシの配布を行いました。

メンバーの家で孵化(ふか)した金魚の赤ちゃんも希望者には配布されました。

また、校長が持ってきた、今の季節の果物「グミ」をみんなで味見しました。

















さらに、ほぼ改修が終わったカブトムシ御殿をみんなで見に行きました。

網も直っているし、羽化したカブトムシがゆったり栗の木の周りで遊べるようにもなっていました。

登校してきた子どもが、「あ!カブトムシだ」と見つける日が楽しみです。




活動終了後、時間のある人で畑に行きました。

畑には顧問の中村さんが待っていてくれました。

ピーナッツとヤーコンの苗を植えました。

一本立ちさせるために抜いたトウモロコシを、根付くのは無理だろうと思いつつも空いているところに植えました。

子ども達は、生け垣のの実取りに夢中でした。

入り口に「ビオトーププロジェクト専用畑」の看板と作物の名札を立て、水をあげて終了です。

今回の活動を通して、わずかでも手を加えることによってギンヤンマのヤゴの出現など、それなりに自然は復活するという貴重な経験をすることができました。

顧問をはじめ参加者の皆さん、ありがとうございました。






09年度第3回ビオトープ活動
アルバム