次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第1回定例活動は4月20日土専用畑で年間プログラムの発表や新キャベツと「?」の収穫体験などです。希望者にカブトムシの幼虫配布もします。
〇 第1回特別活動は、実施日・内容ともに未定です。

2017/07/29

お便り:鉄鋼マンさんからお便りをいただきました

「虫愛ずる姫君」のおはなし

いつも大変お世話になっております。先日のジャガイモの収穫の活動はありがとございました。
いつもながらの出遅れで、ついた時にはみなさんイモほりに熱中しているところでした。うちの子達も、遅れはしたものの、大変楽しかったようです。
夜は、最初、ジャガバターで楽しませていただきました。

その後、当初粉吹きイモの予定と聞いていたのですが、マッシュポテト的な外見となって登場してきました。これはこれでおいしかったです。

ちなみに私の郷里郡山では、ジャガイモのことを『カンプラ』と言っていました。
戦時中、郡山で『カンプラ』を食べて、奥さんに『郡山にはカンプラという大層おいしい食べ物があるから、食糧不足になっても大丈夫だから』と言って、家族を連れて疎開してきた人がいて、奥さんが実際に食べてみたら、ただのジャガイモだったという笑い話を聞いたことがあります。

奥さんが実際にそう言っているのを聞いたということなので、本当なのだろうと思いますが、話していたのがうちの父なので、真偽のほどはだいぶ怪しい感じですが・・・・。

さて、畑で分けていただいてプランターで育てていたプロッコリーで3匹のアオムシを見つけました。

娘が羽化させたいというので水槽で飼っておりましたが、まず1匹目がサナギになりました。(写真のサナギです)

次に、2匹目が黒くなって死んでしまいました。
最後に3匹目が壁を登り始めたので、2羽のチョウチョが見られるかと思ったところ翌朝写真のようになっていました。写真でアオムシのしたに黄色い小さな繭が見えます。
インターネットで検索してみると『アオムシコマユバチ』というもののようです。

ユーチューブで、寄生されたアオムシの体からアオムシコマユバチの幼虫が這い出してきて、やがて繭になる様子が見られます。(ユーチューバ―恐るべし・・・)

近頃めっきり“虫愛ずる姫君”と化してきた娘は、幼稚園に持って行って『大人気だった』
そうです。

その辺をたくさん飛んでるだろうに、と思いつつ、まあ、虫が苦手な親御さんも多いだろうし(私もそれほど得意ではありませんが)、幼稚園のお友達がチョウを観察する良い機会になったようだと良いなあと思います。

ちなみに、うちの子供たちがそれぞれ絵を書きました。チョウチョだけ書いたのが長男、
サナギも、寄生されたアオムシも書いたのが次男、お花も書いたのが娘です。

うーん、
本当に三者三様です。

思い起こせば、私は田舎にいたけど、アオムシなんて育てたことはありませんでした。
(そのかわりいやになるほど家の周りの畑にいましたけど)

東京で育っている子供たちがこんな風に生き物に触れることができているのはとても良いことだと思います。
最近は色んな鳥の鳴き声を聞いては、『あれは何?』と聞いてきます。
春先の下手くそなウグイスとか、最近のコジュケイ、キジバト、オナガ等は何とかわかりますが、最近よくわからない声を良く聞きます。
つくし野に住んで5年目になりますが、今まであまり意識したこともありませんでした。
子供たちがそういうことに興味・関心を持ってくれることを大変うれしく
思います。」


鉄鋼マンさん、いつもながらお便り感謝です。

なお文中にある「虫愛ずる姫君」とは、古典の「堤中納言物語」の中の一つ。
蝶めづる姫君の住みたまふかたはらに、按察使の大納言の御むすめ、心にくくなべてならぬさまに、親たちかしづきたまふことかぎ限りなし。
…の一説から始まります。
ネットを検索すると、原文と現代文が左右で対訳されていて読みやすいものが下記にあります。
http://www1.plala.or.jp/yossie/words/020501.htm

「鉄鋼マン」さんのお嬢さんとビオトーププロジェクトの活動を通じて知り合って数年たちますが、こんな姫君さまに育ってくださって、私としては、うれしい限りです。
JSさんのお便りに、以前なら野菜にイモムシがついていたらキャーキャー言っていたお嬢さんが、かわいい!!と感想を言われたとか…ありましたが…。
自然界には、恐れるべきものはたくさんいますが、すべてを恐れてはなりません。
恐れるべきものも含めて、すべて自然の恵み。
むつかしい言葉で言えば、生態系サービス…という、命の恵みで、私たちの命があるのですから。
私も小学生のころ、アゲハチョウを飼ったりしていましたが、さすがのこの歳ではやっていませんでした。
姫君さまはまだ小さいですので、昆虫に例えればイモムシ。
御父上やお兄ちゃんたちの影響を受けて、必ずや素敵な姫君(ちょうちょ)になられると拝察します。
子どもの時期の原体験は生涯消えることなく、意外に人生にも影響します。
私もお嬢さまの、こののちを楽しみにしています。

このところ、ブログ関連も一人でやっています。
一方で活動回数はこの時期特に多いので、開催案内と開催報告やその他の情報の発信だけでギリギリになってしまい、ほかにもいただいている情報もあるのですが、十分ご紹介できず、ごめんなさい。
文章だけであれば、ブログ末尾に書き込んでいただければ、こちらの手間は最小ですので、写真の紹介がないときは、こちらもご活用ください!!   (小池常雄)


文章:鉄鋼マンさん
写真:鉄鋼マンさん
文章調整:小池常雄
ブログ編集:小池常雄






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