2017年7月9日日曜日

お便り:「three little trees」さんから、お便りをいただきました

シジュウカラの巣立ちのお便りをいただきました。

「three little trees」さんから、お便りをいただきましたので、ご紹介します。

「小池さん
 「つくし野ビオトーププロジェクト」で作らせていただた巣箱を通じて、貴重な体験をさせていただきました。ありがとうございます。
 梅雨の足音が聞こえそうな5月の終わりころでした、自宅の壁に取り付けた巣箱にしきりにシジュウカラが出入りを始めました。 
 冬の終わりから取り付けていた巣箱に何度かシジュウカラが出入りをしているのを見かけましたが、頻繁に出入りをしているのは初めてでした。
 もしかして、営巣を始めてるの?それにしては時期が遅すぎない?!


 私も子供たちもはやる気持ちを押さえられず(主に私ですが)、巣箱の中のスマホ撮影に挑みました。
 2メートルくらいの高さにとりつけた巣箱でしたので簡単には届きません。脚立を持ってきても巣箱を覗ける高さには足りず、脚立に乗り、スマホをもった手を伸ばして撮影に。
 穴から撮影するもうまい角度で撮影できず、ここまでやったからには何か証拠をとらなくては!と躍起になった私は巣箱の蓋を開け、スマホからデジカメに持ち替え、いざ。
 結局スマホにもデジカメにも私の目にもシジュウカラの姿をおさめることはできませんでしたが、シジュウカラがそこで卵を温めているのだろうことがわかりました。
 蓋を開けてフラッシュ撮影してしまった私にすごい声で威嚇の声を出しました。
 まるで猫が怒っているような、「フゥゥー!フゥゥゥー!!」という声でした。
 怖かった。

 それから毎朝巣箱の下で耳をすましてヒナの声を心待ちにする日々でした。
 シジュウカラに怒られた日から1週間の6月中旬、小さな小さなヒナの声が聞こえました。何匹いるのかは分かりませんが1匹ではない、何匹かの小さくても賑やかな声でした。

 ヒナはいつもないている訳ではなく、親鳥が巣箱に戻ったときや、物音に反応してないていることがわかりました。

 親鳥のエサ運びを見ていると親というのはひたすら子供に尽くす生き物なのだな、と子育て真っ最中の私にはまるで同士のような気分で見ていました。
 久しぶりの大風と大雨の日、小学校からも集団下校の連絡がくるほどの日でした。
 そんな日も、小さな身体を風にあおられながらも親鳥はせっせと餌を求めて飛び立っては戻ってきていました。
 そんな親鳥の愛をうけて、日増しにヒナたちの声は大きくなり朝方は騒々しく感じるほどでした。
大雨の日から2日経ちました、それはヒナの声が聞こえだしてから1週間経った日でした。
 朝の9時過ぎに巣箱を見るとヒナが大きく身体を乗り出して黄色い口を精一杯開いてないているではありませんか。
 これが初めてシジュウカラのヒナを見た瞬間でした。
 それから少し前のめりになってはまた少し引っ込み顔だけを見せて、また身体を乗り出して、という具合に15分ほど繰り返した後にピョンと飛び出し、2メートルほど離れた木に飛び移りました。初めて間近で見る姿はまだまだか弱く、くちばしも柔らかそうで自然界に出すのが不安なほどでした。
 そんな不安をよそに次のヒナが巣箱の穴から顔を出してきました。
 少しの間押し問答を繰り返した後に飛び出していきました。
 私がタイムアップになり出かけるまでに4羽が飛び立ちました。
 その間巣箱から先に出たヒナ達も巣箱に残っているヒナ達も可愛い声をあげていました。
 お互いに励まし合ってるかのように聞こえました。
 その時点で巣箱からまだ声が聞こえました。そのヒナも無事に巣立てたことを願っています。
 シジュウカラの子育てを通して私も親として励ましをもらい、また毎日の楽しみをいただきました。


 巣立ちのときは私が一人で見ておりましたが、家族に話したとき子供たち皆が真剣に聞き入っていたことも印象的な出来事でした。
 貴重な経験をありがとうございました。」

 three little treesさんお便りありがとうございました。
 私は、11回(11年)つくし野で続けてきた「小鳥を庭に招待しよう!」のプログラムで、「庭で営巣したときの気持ちは、経験してみないとわかりません!」…なんて偉そうなことを言っていますが、わかっていただけましたか?
 この宇宙船地球号の同じ乗組員の仲間として、命の誕生・子育てという生命の輝きを間近で、ましてやご自宅の居間から観察できるなんて、なんと幸せなことであるか!共有していただけたようで、うれしいです。
 親鳥たちの必死で子育てする姿は、心を打つものがあるでしょう?
 これだけ、たくさんのイモムシや小昆虫をいったいどこで短時間に見つけるのか?あんなにたくさんの子供たちが、どうやって小さな巣箱に納まっているのか?不思議でもあります。
 この期間、親鳥はたくさん餌をとっても自分たちは食べていないように見えます。短期間にひどくやせてしまい、羽根も色艶を失い、毛づくろいもしていない、少しかわいそうな姿に変わってしまいます。子供を育てることを優先することになるのは、人間も同じですが、こうやって野生の生き物の子育てを身近で観察すると、心を打つのは、私だけではないと思います。
 お便りをありがとうございました。

 ここでお願いを・・・。
 ブログを読んで下さる人が勘違いしてしまうといけませんからね・・・。

 巣箱は、営巣中はそっと外から観察するだけにしてくださいね?あんなにちいさな親鳥も、ひどく怒っていたでしょう?
 トリの種類によっては、覗かれたことでここは危険と判断して抱卵や子育てをやめてしまう種類があります。シジュウカラは、意外に肝が据わっているようで、抱卵以降はまず逃げ出しませんが、、スズメは臆病で、ひな鳥がいてもすぐに放棄してしまいます。この巣箱は、スズメも営巣します。

 ここで一つ、参考例を紹介します。
 どうしても、抱卵や子育てを観察したいときはもっと低い位置、つまり地上から1.5~2.0mところに設置するのです。羽化して餌が必要になると、親が餌探しで巣を離れるリズムが分かります。そのタイミングに、親鳥に気が付かれないで巣穴にスマホのレンズを押し当てると結構中が写ります。
 これは2016年5月、Mさんのご自宅で写させていただいた写真です。巣箱の高さは、1.5mほどです。ひし形の巣箱の巣穴に、スマホのレンズを押しあて、少しだけ傾けて写したものです。
 参考にしていただき、是非、来年もまた感動の時間を味わっていただけると幸いです。次第に、子供たちにも感動の気持ちが伝わるようになりますよ!それもたのしみに!!
 おたより感謝しています。

おたより:three little treesさん
巣立ちの写真:同
ブログ文章:小池常雄
参考写真:同 
テキスト調整:同
ブログ編集:同

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