文: 田村校長先生
写真: 三浦さん
去る5月9日(土)、夏を思わせる熱い中で90名ほどのご参加をいただき、畑に野菜の苗や種を植えました。
今回の活動のきっかけは、学校近くの福寿院の住職さんから以前畑だった土地が空いているので、学校で使うようならどうぞというありがたい申し出でした。
顧問の方と現地を下見すること数回、やろうということに決定しました。
私たちはこの4年間の活動で、町田の里山や谷戸の自然の疑似(ぎじ)空間を作ったり、文化を追体験するということを行ってきたともいえます。
里山の自然の中には農業も大きな位置を占めています。
里山で落ち葉集めをして腐葉土(ふようど)を作り、それを畑にすき込んで野菜を作る。落ち葉を集めたところにカブトムシが卵を産んで成長するのです。
そこまでできなくとも、畑で育てた野菜を、秋の「たき火に親しもう」で焼いて食べたいと思いました。
まず、顧問の中村さんに小型トラクターで1回目の土おこしをやっていただきました。
その後、4月下旬にビオトープ通信の連絡で参加いただいた20数名の方と、草の根っこ取り、草刈り、柵の杭立てなどをやった後、2回目の土おこしを中村さんにやってもらい、この日の活動を迎えました。
2回目の土おこしでは、森田さんのご協力で麻布大学からいただいた牛糞(ぎゅうふん)6袋をすき込みました。
活動当日は、午後1時に学校に集合して出席をとり、顧問の小池さんと高見さんから畑についてのお話をうかがいました。
プリントやいろいろな種、苗を用意してくださり、畑作りの意欲がわきました。
顧問の中村さんは、カブトムシの幼虫がいたそうで、持参してくださいました。
学年ごとに並んで出発です。
まず最初に行ったのは、学校近くの山下さんのお宅です。
昨年度、「つくし野の開発前の地形模型を整備」したときに来てくださった方です。
その山下さんから、先日、庭の樫(かし)の木の根元にカブトムシの幼虫がいました。
欲しいですかという伝言を中村さんからいただいていました。
全員でお宅におじゃましてみると、木が少し朽(く)ちていてその根元に大きなカブトムシの幼虫がいました。
1年生から順に掘り出しました。
幹の途中に木が朽ちてたまっているところにもいました。
こんなところにもいるのかと、自然のすごさを感じました。
いただいてきた幼虫は、後日、カブトムシ御殿に放しました。
いよいよ畑に到着です。
午前中に小池さんと顧問の長岡さんに張ってもらっておいたタープの下に荷物を置いて一休みです。
お父さん方が柵を作ってくださっている間に、近くに生えていたカラスノエンドウで笛作りの練習をしました。
今年は、これまで以上にならすことができました。
その後、近くの中村造園さんから購入したサツマイモとカボチャとスイカの苗植えをしました。
畝(うね)立ては中村さんにやってもらいました。
サツマイモはベニアズマ80本とムラサキイモ20本です。
苗をもらって1列に並んで、溝状に掘って横にふせて土をかけました。
保護者も全員が植えました。
中には、自分が植えた苗の横に木の棒で目印を付けた人もいました。
大豆とトウモロコシの種も同じように植えました。
大豆が2畝、トウモロコシが1畝とカボチャ4本、スイカ1本も植えました。
それでも、四分の一くらいはまだ空き地となっています。
植え終わった子どもから、ポットに小池さんと高見さんが持参してくださった綿(わた)や落花生(らっかせい)の種を植えておみやげに持ち帰りました。
植え終わった畑を見て、豊かな気分になりました。
最後に集合写真を撮って終わりです。
いつも以上に地域や保護者の方にお世話になりました。
ありがとうございました。
初めての企画で今後どうなるかわくわくしています。
5月15日現在、参加者に水やりをやっていただき、なんとか枯れずにがんばっています。
秋が楽しみです。
09年度第2回ビオトープ活動写真 アルバム |
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