次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度つくし野地区での活動は延20回実施。延参加者数は766名でした。 ◎F幼稚園での活動は延15回、延871名参加でした。 ◎小川小への出張環境学習は延11回実施。延887名の参加でした。 全て無事終了しています。
〇2025年度の第4回定例活動は、7月5日土午後実施見込みです。第4回特別活動は、6月21日日午後実施しました。

2025/06/18

台湾⑨ 驚きの建築物など

      違いに 驚き…   
建築設計を長く職業としてきた私にとって、台湾を旅すると、現代的な超高層ビルや満艦飾の寺院より、ある意味最も印象に残ったのは台湾 南部 高尾で見たこの建物。
台湾に日本の建築基準法に相当する建築物の規制に関する法律はあるのだろうけれど…
上の写真の建物、おそらく3階建ての鉄筋コンクリート造の上部。
遠目でしか見られなかったけれど、2階の壁の途中まで作ってそのまま使い、相当の期間が経過している。
それにしてもRC造の柱の細さ、手積みの脆いレンガが地震国で耐震要素に働くとも思えない。
細い柱の表面は帯筋(柱が座屈などで膨らんで壊れるのを布瀬具などの役割がある)が、コンクリートの被り厚さが足りなくて、表面に現れてしまい、さびている。
屋上と奥の2階で鈍く光るステンレス製タンクは、水道の送水圧が弱いことを補う高置水槽だろう…これは台湾各地にあった。
屋上には、ステンレス製の物の横にさびた古い水槽も撤去されずに残されている。
それにしても3層目の上に更に将来増築しようとでも考えたのか、増設端の鉄筋が突き出ていることも驚き…
さらにさらに、屋上から空へと延びる細い細い鉄骨は何のためだろう。
ハト小屋でも設けてあったのだろうか?
足元に荒い鉄化後のようなものが見える。
それにしても鉄骨が細い。
なぜか心に残る建物であった。

下の写真は台北市内で見た似たような建物の上部。
これは、3階建ての上に上部2層を増築したように見える。
台風・地震が多い国なのに…
こんな感じで建物の最上部に仏様を飾ったビルも多い。
建設中のこの高層ビルも少しショック。
鉄骨の細さ、耐震要素が見当たらない、ワンスパンで、階段などのコアが(まだ)ない?ことなど…
そもそもフレームだけ先に建っている建設方法も、驚き。
日本では、タワークレーンなど、建設のための機材を一緒に立ち上げる。
床も外壁も下部から順に立ち上げることが多い。
こんなに、すかすかにフレームが見えることはこの高さのビルではまああり得ない。

これは有名な台北101ビル。
101層、508mの高さを誇る。
台湾は、日本より新旧様々な建築物が混在して使われているところが興味深い。
意外にあまり見なかったのは太陽光発電パネル。
北回帰線が国の中央部を通るのだから、パネルの傾斜が緩やかなのは分かるけれど、数が少ないのは台風があまりに多いせいか?
これは台南の地下鉄。
巨大な巨大なステンドグラス。
これは高尾のモダンデザインの橋。
この橋から見えるフレームが様々な色に変化している建物の用途はコンサートホールなのだそう…
これは高尾の廟。
どうやらお祈りして、成功して、財を成した人が立派に建て直したらしい。

小さな像が奉納され、奉納した人の名前が書かれている。
あかいLEDがついているけれど、そもそもろうそくの燈明の代わりだそうで、これだけ並ぶとまた壮観。
これはビルイン型の廟のもの。
一方雑貨街の古い外観の建物に入ると、予想をはるかに超えて奥行きが深い。
ところどころに通風と採光のための中庭があり、なかなかいい感じ。
さすがは亜熱帯、日本では到底冬をお戸外で越せない植物ばかり。
木造の文化かと思っていたら、意外にレンガの建物が多く、開口部が良い感じ。
古建物の外壁をそのまま残し、内部に鉄骨のフレームを加えて、ギャラリーにした建物。
左の壁の下部には、もともとのレンガの壁が見えるようにしてある。
床には、階下を覗けるガラス小窓が…
これは、古くオランダが支配していたころの古城を改修して、廟にした建物。
古い古いレンガは、ヨーロッパのオランダ文化がベース。
これは九份の赤い提灯の有名な建物。
あいにく小雨にけぶっている。
文章:小池常雄
写真:同
撮影場所:台湾
撮影日:20241104-11
編集:小池

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