エサ台に来た
ヤマガラやシジュウカラ
いつも4人そろって活動に参加してくださるSさんご家族。
Sさんのパパのフェイスブックの写真と文章がすてきだったので、
お許しを得て転載させていただきます。(写真は大幅増量)
「うちの小庭の餌台に
毎日小鳥がやってきます
ヤマガラとシジュウカラ
ひまわりの種を脚でおさえて
コンコンコンと つつく音も聞こえてきます
来てくれると 特別かわいくなるもので
羽の色合いや艶(つや)やかさに いちいち感動してしまいます
ヤマガラは
昔は神社で小鳥の占いという 芸などをしていたそうです
野鳥を保護する今の法律では 飼うこともできないようですが
人と密接なつながりのあるやまがらが うちの近くにたくさん住んでいたなんて
まったくもって知りませんでした
昔は、きみ悪がったり一瞥(いちべつ)するだけだった 小さな生き物たちが
どんどんかわいくなってく
かぶとむし
やもり
いもり
にほんとかげ
かなへび
もんしろちょう
ぬまえび
ざりがに
もつご
よしのぼり
めだか
どじょう
これまでうちで育てた 身近ないきものたち (ぜんぶ捕まえたのはうちの子たち)
そして庭には
シジュウカラ
ヤマガラ
もともとそこにいた生き物たちが 見えてくると生活を豊かにしてくれる
人は自然のごく一部で
今は永遠のわずか一瞬なんだと
しみじみ感じる38歳の早春」
フェイスブック用の短い文章だけれど、散文詩のよう…。
生物学を学ぶと、生物の「種」としての名前はカタカナで表記することが決まりなのだけれど、こうやってひらがなで連記されたものを読むと、とても印象が柔らかくなって、散文詩のよう…。
それにしても、ヤマガラとシジュウカラはカタカナ?
「どうしてですか?」とご本人にお尋ねしたら、「意識していなかったけれど、こころの近さかな?」…とのお返事。
ひらがなで書かれた生き物は、みなご自宅で飼ったことのあるいきものばかり。
だから心の距離が近いのかな?
ヤマガラとシジュウカラは野生で庭にはお客さんで来る生きもの。
飼っているわけではないからね…。
ヤマガラは、「山雀」と書くように、住宅地より雑木林の野鳥。
つくし野では見かけたことはなく、私のあこがれの野鳥。
とても人懐こく、慣れれば、野鳥でもヒトの手からエサを食べにくる。
シジュウカラは「四十雀」と書く。
スズメ40匹分の珍しさという本来の意味は、現在のスズメの激減で、もはや昔の意味?
分類的には、みなカラ類で親戚同士。
カラ類はとても種類が多く、身近な野鳥では、カラ類とそれ以外…と区分けする位…。
もう、今から55年ほど昔、子供のころ亡くした生母と祖母に連れられて、亡母の実家近くだった愛知県豊川市の豊川稲荷にお参りに…。
その境内でよく見たのが、Sさんの文中にある「小鳥の占い」。
境内に、小さな小さなお社(やしろ)と鳥かごをもっているおじさんがいて。
お賽銭を払うと、おじさんが巣箱を開け。
あれっ?大丈夫かな?とみていると…。
出口の前にはミニチュアのようなお社が置いてあり、丁寧に鳥居まで作られている。
不思議にコトリは逃げることなく、ちょんちょんと参道を歩いていき、お社の中にある小さく巻かれたおみくじをくわえ、またちょんちょんと参道をもどり、おじさんの手にポトリと落としてくれるというもの。
(私にはご褒美をもらうところは記憶がないけれど、動画検索してみると、ちゃんとヒマワリの種をご褒美にもらっている。)
今は、メジロやウグイスなど、野鳥を飼育するにはとても厳格な行政の許可が必要。
野生動物の保護のため必要なことだけれど、、、。
ヒトになつきやすいヤマガラの性質を利用した面白い芸はもはや見られない。
野生動物とヒトが、もっと密接な関係だったころのおはなし…。
興味がある人は、動画検索ソフトで「ヤマガラ おみくじ」とでも入力するとみられると思います。
シジュウカラは、ヒマワリの種は必ず、木陰など外敵に襲われる心配がない場所にもっていって器用にヒマワリの種をつついて剥いて食べます。
写真をみるとヤマガラはエサ台でそのまま食べているようですね…・
これなら写真を写しやすい!
シジュウカラと比べて指が長い!
真正面から見た顔が、何かひょうきんに見えて、かわいい!!(笑)
Sさんには、うまくヤマガラと仲良くなって、ヒトの手から直接ヒマワリの種を食べるようになったらまた写真を送ってほしいと、お願いしていて…。
写真が写された4月はそろそろ野鳥へのエサは止めなくてはいけない時期。雑木林や街路樹に、新芽が出ればアオムシが成長。
彼らはこれを食べなくてはいけない。
今年の秋から冬、衝撃の新映像…(笑)をお待ちしていまーーす。
[注]この写真は、2019年冬から春にかけてのものです。配信ソースが多すぎて、この時期の配信になりました。Sさんにお詫びします。
文章:Sさん、小池
写真:Sさんのパパ
ブログ調整:小池常雄
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