次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、5月5日日こどもの日午後実施します。

2019/07/02

鉄鋼マンさんより、お便り いただきました

「つくし野に暮らす。いきものと…」

「いつも大変お世話になっております。鉄鋼マンです。
「センスオブワンダー:ふたたび」
のブログ、拝読いたしました。

(保護者の方に)虫に抵抗感のある方がいらっしゃるのは、仕方がないでしょうね…。
いきものに触れる経験がなければ、なおさらだと思います。

私の自宅では今、カブトムシやらトンボやらが続々と羽化していますが、私自身は農村で育ったものの、子供時代そんなに虫に親しみを持っていたわけでもありませんでした。
もちろん、夏休みになれば裏山でカブトムシやクワガタを捕まえ、秋には栗を拾い、川では網で魚を取り、春先には田んぼでセリを摘み・・・と、田舎の生活は満喫しておりました。

でも、トンボはそれこそ佃煮(つくだに)にするほど採っていましたが、羽化する姿は見たことがありませんでしたし、カブトムシも幼虫なんて触ったことはありませんでした。
うちの子たちはセントラルパークで木に止まっているセミを素手で捕まえますが、私は子供の頃、そんなことしたことありません。
だって、田舎のセミはそんな低いところには止まっていませんので…。

うちの子たちは、つくし野に住んでいるからこそ、カブトムシの幼虫を育て、トンボの羽化を見ることができます。

今年は、既に10数匹のトンボが我が家で羽化しました。
数が多かったからか、色々なケースを見ることができました。
・羽化の途中で止まってしまったものが3匹
・羽化したけれど、すぐ水に落ちてしまい羽が丸まってしまったものが1匹
・きれいに羽化したのだけれど、羽を持って玄関から放してあげよとしたときに
 羽が破けてしまったのが1匹

子供たちは、羽化したものの飛べないトンボたちを非常に心配していました。
残念ながら、このトンボたちは、自由に空を飛ぶことはできないと思いますが、子供たちは、その後に羽化したトンボたちを外に出すとき羽をつかむのではなく、網に止まらせて放そうとしていました。
彼らなりに感じるところがあったものと思います。

羽化したての羽は、きらきら光ってとてもきれいです。
それは田舎でも見たことのない美しさです。
でも、その羽は同時に非常に破れやすく、子供たちに命のはかなさ、大切さを感じさせてくれる何よりの教材だと思います。
仮に今、深い意味は分からなくても、将来大人になって色んなことを考えるときに、とっかかりになってくれると良いなあ…と思います。

今でも福島の実家に住んでいる私の母は、電話で子供達から色んな話を聞いて、
『東京に住んでいるのに、田舎の子たちよりも自然に親しでいて良いね~』
と喜んでいます。
私が駆け回った故郷福島の野山は、原発事故以降、子供たちが近づかないまま、荒れ果てているそうです。

仮に、つくし野に住んでいても何の興味もなければ、身近なところにいる生き物にも気が付きません。
現に家内は、子供のころからつくし野に住んでいるのに、全く関心を持ったことがないと言います。

きっかけさえあれば、子供たちは、勝手に好奇心の翼を広げていっくれるものと思います。
ビオトーププロジェクトの活動に触れることで、そうい貴重なきっかけを頂けていること、大変ありがたいと感謝しております。

以前、紹介されていたレイチェル・カーソンの「センス・オブ・ワンダー」も素敵な本ですが、阿川佐和子さんと福岡伸一先生の「センス・オブ・ワンダーをさがして」もお薦めです。」

お便り、ありがとうございました。
一部、文意を尊重しつつ、小池の責任で調整させていただいています。
冒頭のタイトルは、文章を尊重して、小池常雄の責任で付けました。
末尾に記載された「センスオブワンダーをさがして」は、わたしも読みました。
レイチェル・カーソンの有名な「センスオブワンダー」という著作・言葉をめぐる対談です。
「おとなになってから、老人になってから、あなたを支えてくれるのは子供時代の『あなた』です。」という、石井桃子氏の言葉から幕が開きます。
この言葉は、当活動にもとても通じると感じます。
鉄鋼マンさんの子供時代もさぞや豊かだったろうと拝察します。
それがお子さんたちに伝わっているように感じます。
羽化に失敗するトンボが意外に高率なのは、別途ブログで配信します。
ちなみに、「トンボのつくだに」は、本当に作りましたか??(笑)
単に、たくさん…という意味かな?
文章:鉄鋼マンさん
写真:小池常雄
ブログ編集:同

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