自然とともに生きる姿勢も体感できる活動
(つくし野ビオトーププロジェクト2019年6月)
まだ数日残っているが、
6月のつくし野ビオトーププロジェクトは1日の特別活動と8日の
定例活動、2回行われている(
グズグズしているうちに今週末も天候次第で行う予定との案内)。
今回はこの2回の様子をお届けしようと思う。
スタートとなる第1回の定例活動(4/27)以降、
プロジェクトは、4/29・5/6・5/11と特別活動が続き、
第2回定例活動(5/18)まで毎週実施。そして1週あけて6/
1の特別活動と6/8の第3回定例活動である。休む間はない。
もちろん、
プロジェクトがあってもなくても畑の作物は生きている。
小池常雄プロジェクトリーダーをはじめスタッフは時間をつくって
は手入れを行っているので、畑で何もやっていないわけでもない。
しかし、
プロジェクトとして参加者を募れば当日の安全確保や事前の準備、
開催案内などやるべきことは山積みとなる。
…
その仕事量を想像はしたくない。
そもそもそれぞれの作物(植物)は、
おかれている場所の気候条件などに対応しながら生きている。
そして(
プロジェクトの中村顧問のような専門家を除けば人間がコントロー
ルできるわけでもなく)
ヒトもジャガイモもヤゴもみんなそれぞれのタイミングで生きてい
る。
この体感、
人の予定通りにいかないところも含めて自然から得られることすべ
てがプロジェクトの趣旨(と受け止めている)。
そして、
その予定通りにいかないところが特別活動としてプログラムされて
おり、現在は収穫体験が主となっている。
これは収穫がその後家族で食べることにつながる楽しい記憶として
残るからでもある。
参加児童の低年齢化がみられる近年のプロジェクトにとって、
自然体験への入口を楽しくすることは“それから”
を考えても特に大切なことだ(と推測する)。
そこで、
特別活動も一度は“体験”せねばと6月1日の午後、
プロジェクト専用畑を訪問した。
第4回特別活動は、
ソラマメを中心にリーフレタスやタマネギを収穫。
活動はここで終わらず、ソラマメの茎などをすべて抜き、
肥料をまいて土を耕したところに追加のサツマイモの苗やインゲン
マメの種を植えるところまで行った。
子どもがリーフレタスを収穫する横でスタッフがソラマメの植わっ
ていた土を耕す流れ作業は、
活動時間も短かったことで何時もよりハードなのではと思うスケジ
ュールだった。
子どもにはおなじみの絵本を使って、ソラマメの説明をする小池リーダー。
その奥ではジャガイモが葉を茂らせている
収穫にあたってソラマメがどこに実っているか、大人は説明しない。
見えるところ(上の方)ばかり見ている子どもは下の方がたくさん実っていることに気付くと、次第に姿勢が低くなっていく
第3回定例活動は、プロジェクト発足より続いている「
プールのヤゴ救出大作戦」。
“収穫”の“食べる”
に対してこの活動は“救出”と“観察”。
自然体験の目的に“
生命”の大切さ、
かけがえのなさを知ってもらうことを考えているつくし野ビオトー
ププロジェクトは、“救出”で終わらせず、
ヤゴを持ち帰る児童には羽化させてほしいと考えている。
町田市立つくし野小学校のプールに集まった35家族、
子ども57人をはじめ合計100名(+スタッフ)を前に、
小池リーダーは救出の目的から、
羽化までの方法を繰り返し説明する。
救出したヤゴを配布するにあたっては飼育の説明資料、
飼育に必要な水草や羽化のために掴まる小枝、エサ用のアカムシ(
冷凍)も一緒に配布。
逆にいえば、ヤゴの命を預かるとは、
本当はここまでそろえて参加するべきことということか。
プロジェクトでは今年はヤンマ3匹を含む702匹のヤゴを救出し
たが、プロジェクトのブログでは、
小池リーダーや参加者からの羽化をしたヤゴ(トンボ)
の様子が紹介されている(
4匹を羽化させた2年生からの報告もあった)。
およそ100人がプールの底から水をすくい、ヤゴを探し、
数を数える。
子どもも大人も関係なく、
みんなで一匹でも多く救出する
救出したヤゴの一部。
左上にヤンマのヤゴが2匹!
アカトンボとはまるで大きさが違う!!
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