次の活動実施予告・実施済の報告


〇第8回定例活動は日程変更し、11月17日日実施済です。
〇第5回特別活動は、10月27日日実施済みです。次回は未定です。

2019/06/14

ムギのストロー

ムギのストローって、何?
これは、中村さんが畑のマルチング(作物の根元に敷いて、雑草や土の乾燥を防いだり)するために育て、刈り取った小麦(コムギ)。
作物の収穫が終わるころには、たい肥化して、そのまま土に漉き込んでしまえる優れもの。
黒いビニールのマルチ…とは圧倒的に違う、環境にやさしい農法。
5月18日土の活動で、今、海などにプラスチックが流れ込み環境汚染が問題になっていること、特に買い物用のビニール袋やプラスチック製ストローの使用制限の方向で社会が進んでいることをお話しました。
下の写真はムギワラ帽子が、ムギワラつまりストローでできていることを話している私。
中村さんが畑で作ったコムギでストローができることを説明。
いや、ストローは、そもそも麦わらという意味だから、ストローができるという書き方はおかしい??
活動の正式プログラムの終了後、高見顧問が一度にシャボン玉をたくさん吹く方法を実演しているところ。
子供たちが、皆、びっくりして見てる。
だれ?
「何本もいっぺんに吹くなんて、高見さんずる~~い!」
…なんて言ってるのは?
ネットで調べてみると、社会問題化した一方で、代わりとなる環境にやさしい紙製のストローの開発が十分に進んでいないこともあり、本物のムギのストローを売っている。
でも値段を見ると7本で270円。高い!!
これは畑の片隅で作っている大麦。
ビールや麦茶の材料。
これは、中村さんにいただいた小麦を切って作ったストロー。
100均で買ったシャボン玉の液?
これは、町田街道近くで見つけた小麦の畑。(5月19日撮影)
初夏なのに、麦秋(ばくしゅう)…というのは、こういう感じ。 
中村さんが、畑で育てた小麦を畑のマルチング(カバー)に使っているのはこんな感じ。
作物は、スイカやカボチャ、里芋など…。
そばにいても、太陽の熱の反射が少なくて柔らかい感じ。
一方で、黒いビニールマルチや防草シートを使うとこんな感じ。
やはり、太陽の照り返しが強く…。

後日、いつも活動に来てくれる5年生のASちゃんから、小学校の毎週末の宿題の自由研究に、活動で出たお話を書きました…と、ママから連絡があり、写真も送っていただきました。
文章を書きだすと…。
ストローとは!
私は、ニュースでスターバックスやマクドナルドで、プラスチックのストローをやめて紙のストローに変えていくというのをみました。
それに、私が行ったガストでもストローがなくなっていました。
なぜ、そうなっているかというと、プラスチックは自然分解されないから、マイクロプラスチックとなって、海に流れ込み、それを小魚が食べ、大きな魚がその魚を食べ、食物連さで全ての生き物に影響があるからです。
でも、紙のストローならその問題は解決するのでしょうか?
元々、ストローは麦わらという意味です。だから、麦わら帽子はストローハットと呼ばれます。
日本では、1901年に岡山県で麦わらを使ったストロー生産が始まり、1950年代後半までは、冷えたコップの水滴に、紙袋入りの麦わらをくっつけて出していたそうです。
今日のビオトーププロジェクトでは、育てた小麦の茎を切って本当にストローとして使えるか、しゃぼん球をして試しました。結果はバッチリ!
私は、紙ストローを作るには、工場、燃料(石油、石炭→二酸化炭素の発生→地球の温暖化)、大量のきれいな水、森林ばっさい、広い土地、費用がかかり、ちっつとも環境にやさしくないから、麦わらストローを広めていくべきだと思います。」

肥料について
つくし野ビオトープ(プロジェクト)で、今日、土づくりをしました。
その時、肥料の比較をしました。
比べたのは、牛ふん、馬ふん、けいふん、魚粉、骨粉、です。
見た目は、ころころしていて、ヒトとは全然ちがいました。
江戸時代までは、人のうんちも肥料として使われていたそうです。」
・・・だってさ。


 よく見ると、左のページには、麦のストローがひもで縛ってつけてある!
実物付き、レポート(作文)!
右のページの真ん中の、麦わら帽子をかぶったアカハライモリが、可愛い!
ちゃんとおなかが赤く書いてある!
活動の中でお話したことを、こんな風に自分なりに理解して書いてくれて、そして更に自分で追加して調べて書いてくれて、とてもうれしい…💛。
いくつか説明不足を追加説明したり、間違って伝わっちゃったことを訂正したりさせてね…。

①麦のストロー
ネットで調べてみると、今も麦のストローを売っているところがわずかだけれどある。
でもとても高い。
活動では、小麦を使ったけれど、売っているのはライ麦の茎(これも「わら」という)。
活動で使ったものは、マルチ用で小麦として穂がちゃんと実る前のものなので、麦わらも少し柔らかかった…。

②動物のウンチ
土づくりのために比べたのは、「牛ふん、馬ふん、けいふん、魚粉、骨粉」だけじゃなくて、トンプン(豚)、カブトムシのフンも。
鼻の長い動物のフンで作った紙はまあ、アトラクション。
回覧して見せたそれぞれのフンは、カブトムシのフンはそのまま乾燥させたものだけれど、牛ふんはやや乾燥させてほぐしてある。
豚や馬のフンは本当はもっと大きい。
つまり豚のフンは、乾燥させて、畑に撒きやすいように、コロコロとした大きさに加工して袋に詰めて売っている。
江戸時代まで、人のフン(ウンチ)を肥料に使っていたと伝わってしまったけれど、そうではなく、私が子供のころ(昭和の半ば過ぎ)まで、地方では畑に人糞(ジンプン:人のフン)を撒いて、肥料にしていた。
江戸時代は、郊外の農家が江戸の中心部の武家屋敷まで、ジンプンを買いに来たという話を読んだことがあり、お話ししたもの…。
馬もウシも豚もヒトも!ウンチはとても大事な肥料になるということ。
どうして、ヒトのうんち(むつかしい言葉では糞尿)は、肥料として使わなくなったかもしらべてみると面白いよ。。。
汚いもの、不潔なもの…と嫌悪する対象になりがちなウンチだけれど、野菜や植物にとって、とても大事な栄養が含まれている。
種類によってニオイが違うよね…。
今はあまりに清潔が重視される世の中。
なかなか動物のフンのにおいを嗅ぐことはないからね…。
動物園でも一部の動物のフンの匂いはかげる。
宿題で、書いてくれてありがとう!!

追伸:
6月末に日本で行われるG20という、世界の先進国の首脳が集まった会議があります。
ここでも重要議題として、海洋のプラスチック汚染が取り上げられるとか!!
身近な1本のストローが、世界の環境につながっている!!!
文章:ASちゃん、小池常雄
写真:小池
ブログ編集:同

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