なんとも優れた描写力
これは5世紀につくられた古墳の中から出土した太刀に掘られていた文様。そもそもウマは日本在来の生き物ではなく、縄文・弥生時代には居なかった。
このころ大陸から軍用(今で言えば戦車)や移動用(今で言えば車)、農耕用(今で言えば耕耘機)として移入された生き物らしいので、当時としては目新しく貴重な生き物だのだろう。
それにしても見事なデザイン性♥
現在われわれが時代劇などで見るウマはほぼサラブレッド。
野生種などはもっとずんぐりむっくりで四肢は太く、体高も低いものが多い。
戦国時代、武将を載せて走っていたのは、TVで見るものとは遥かに異なったずんぐりしたものだったという。
反対側の面には、魚と鳥が彫りこまれ…




中皇命(なかつすめらみこと)『万葉集』巻一
これらもまた素晴らしいデザイン。
巨大で膨大な展示物が広がる国立博物館の片隅で見つけた小さな小さな大昔のデザイン。
〈おまけ:万葉集〉
上記ブログを読んで下さった高校時代の国語の恩師、KM先生から以下のメッセージを頂戴し。ありがとうございます。
「万葉集には馬を読んだ歌がいくつか載っていますが、
その一つ、
「た まきはる宇智の大野に馬並めて朝踏ますらむその草深野」
舒明天皇の遊狩の様子を想像して詠んだもの。」
中皇命(なかつすめらみこと)『万葉集』巻一
現代語訳は
(天皇は今ごろ)宇智の大野に馬をたくさん並べて朝の草が深く繁る野を(馬の脚に)踏ませておいでであろう
上記現代語訳の出典は下記
文章:小池常雄
写真:同
撮影場所:国立博物館
編集:小池
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