次の活動実施予告・実施済の報告


〇第6回定例活動は「畑のお世話~秋野菜の苗などを植えよう!」は9月15日日午後51名の参加を得て完了しています。
◎第7回定例は10月12日土の予定ですが、確定後告知します。
◇第5回特別活動は。実施日・実施内容ともに未定です。

2024/08/18

きれいな花には毒がある?(末尾に追記あり)

   つくし野にも春先繁茂するこの花は??? 
https://biotop-project.blogspot.com/2020/05/blog-post_19.html
当時は、外来種としてあちこちに繁茂している…というだけの紹介だったのだけれど、
最近はこの植物が持つ毒性についての紹介が少なくなく…改めて調べてみると、
「ナガミヒナゲシの茎や葉には植物毒である「アルカロイド」が含まれており、アルカロイドを含む黄色い汁に触れると、皮膚の弱い人はかぶれやただれを起こす恐れがあるとの記述がある。」…とある。
 
そもそもアルカロイドは窒素を含み塩基性を示す「アルカリのようなもの」という意味の化合物の総称。
強い生物活性を持つものが多く、植物毒の多くはアルカロイド。

ナガミヒナゲシはケシ科・ケシ属の植物。
和名では「長実雛芥子」と表記。
「雛」には「小さくてかわいらしい」という意味があり、ナガミヒナゲシは丸みのある淡赤色の花を咲かせるのが特徴。
地中海沿岸地域が原産で、1961年に初めて東京都世田谷区で確認された外来種。
ナガミヒナゲシは環境省が駆除対象として指定する「特定外来生物」ではないため、栽培したり、そのままにしておくことは特に問題ではない。

花径は2~5cmほどで、花びらは4枚が基本。
大きな円筒形の雌しべの中心には、たくさんの小さな雄しべが放射線状に伸びており、
「かわいらしいポピー」といった印象を抱く人が多い。
繁殖力が非常に強く、開花後の未熟な種にも発芽能力があるとされる。
道路沿いにも花を咲かせるナガミヒナゲシの1株にできる実の数は約100個。
1個の実には約1,600個の種が内包されているため、1株からはおよそ16万粒以上もの種が取れる計算になる。
アスファルトの多い都心や郊外の道路脇でも群れて咲き、種子は風やタイヤに運ばれて生息範囲を急速に広げていく。

種は、秋に発芽するものと翌春に発芽するものに分かれる。
春に発芽したナガミヒナゲシはやや小ぶり、種の発芽力は衰えることはない。
開花直後の未熟な種にも発芽力がある。
可憐でかわいらしい花ではあるものの、繁殖力が非常に強く他の植物を駆逐してしまう「雑草」としての一面もある。
ナガミヒナゲシは関東地方から瀬戸内海沿岸地方を中心に、日本全国へ急速に分布範囲を広げている。
道路沿いや交差点の信号付近に群生して咲いているのをよく見かけるのは車のタイヤや人の足によって種が移動するためといわれ…。
種がこぼれ落ちるのは、ちょうど梅雨にあたる6月ごろ。
雨で濡れたタイヤや靴裏に種がくっ付き、道路沿いのあちこちに落下するのです。
ナガミヒナゲシの種は0.7~0.8mmの腎形をしており、表面にハチの巣のようなくぼみがあります。
表面が滑らかな種に比べると、タイヤや靴底に付きやすい。
既に身の回りのあたりまえの植物なっているけれど、どうやら引き抜くときは、手袋をして、樹液が手に付いたり、その手で目をこすったりしないほうが良いいらしい植物であることに気が付き、その旨注意喚起をしておきます。

追記:
実際に幼い女の子がこの花を摘んでかぶれた…との連絡が、このブログアップ後、読者から寄せられて…。
必要以上に恐れることはないけれど、手折って手についた樹液で目をこすったりすると、面倒なことに…
文章:小池常雄
写真:   同
撮影地:つくし野
編集:小池

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