このHP/ブログ、普段は活動に参加してくれる未就学からの子供たちや、保護者の皆さんなどを読者と想定。
活動の事前告知や報告に加え、身の回りのいきものや環境に関わる様々な内容を主に発信。
なるべく写真を多く、文章は少なく、子どもたちにも伝わる内容を!と、良い…と思われる内容ばかりを選択。
でも今回は少し、趣が異なる。
映画の紹介なのだけれど、出てくるのは「うんこと死体」。
決して決して子供向きでも家族向きでもないので、念のため。
現在東中野の小さい映画館(ポレポレ東中野)など全国で上映中。

実はこの映画、良い子のみんなにはとても見るように推薦できない。
R指定など、年齢制限はないけれど、出てくるものはうんこや動物の死体。
大人でも1900円(シニア:1,200円)を支払ってみる人はかなり限定されるはず。
きっとガラガラだろうと思って8月19日月15時からの回に行ったのだけれど、映画館は7分の入り。
高齢者が多かったのは確かだけれど、子どもも数人。
…内容に関して、少し意気込んで見に行ったのだけれど、私はそんなに驚くような内容ではなく。
キャンプ場ではない牧草地の果ての原野でキャンプしたり「キジ撃ち」したことも何度もある私としてはそんなに驚くほどのことはない。
ネズミの死体を肉団子にするシデムシやセンチコガネたちの蛆虫状の幼虫だって、
自宅でミミズコンポストを試み、失敗してアメリカハナアブの幼虫だらけになった時にもっと視覚的には激しいものを経験している。
また今でも、環境学習で野菜を作る幼稚園児たちに、作物を植えつける時、牛、馬、ブタ、トリ、コウモリ、カブトムシのウンチの肥料のにおいを嗅がせてみたり、そもそも畑には牛ふん堆肥をたくさん利用。
監督の関根氏は吉晴氏はテーマを「生き物たちの循環」…という。
うんこも死体も自然の循環の中にあるべきものなのに、それが忌むべき物として、焼却などの方法で目に見えない形で処理され、循環の輪から外れてしまっていることの気づきを願っている…と。
私は、これに加え「火」というものに関しても似た印象を持っている。
熱くてやけどするから、火事になるから危険…という理由で、台所ではオール電化などが進んでいるが、ひとたび災害でも起これば、お湯さえわかせないきわめて脆弱な基盤の上に成り立っていたものと気づく。
火は熱い、だから火であぶられたものも熱い…ということさえ、認識せずにたき火に参加して、軽いやけどをしたあげく、主催者の安全管理ができていない…とクレームを言われて、嫌になってたき火のイベント自体を止めてしまったことを思い出した。
究極の安全管理は、何もしないことだから…
しかしその代償として、子ども達やそのまま大きくなってしまった大人たちの生きていく力がどんどん弱くなっていくことに当人たちは気が付いていない。
映画チラシは普通は1種だろうけれど、この映画は2種類のチラシをゲット。
先日訪れた「昆虫MANIAC」展で空を飛ぶ、糞虫センチコガネの巨大模型
「昆虫MANIAC」展にも、この映画に登場する舘野 鴻氏の絵本の原画などの展示があった事を思い出し…
文章:小池常雄
引用:同映画パンフレット
編集:小池常雄
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