大阪・関西万博への遠征
Y家のCYママさん曰く
「私は とにかく 大屋根リングに圧倒されました。日陰になるし、見渡せるし
上に登っても良し、下から、仰いでもよし。
万博に行くのは初め てでしたが、この大屋根リングは、素晴らしい!!
とずっと思い出すと思います」
「竹中工務店が、木造ビルの紹介をし ていて、それもとても良かったです
釘を使わない継ぎ方の実物展示がパズルみたいで、大人も子供も頭 を抱えてました」
事前の段階では賛否がいろいろ賑やかだったけれど、出来てからオープンしてからの評判はいいよね…
一部を保存活用するとの事だけれど、大断面集成材として、うまく再利用されることを建築を専門とする私の立場では願っています。
[加筆]
大屋根リングを構成する材の大きさがつたわりにくいのでは?とのCYさんからこの写真とコメントを提供いただきました。
「こちらの写真 1本の柱の太さがわかるかと…
合板だから、この太さが何千本も用意できたんでしょう。
花火の時 はきっと一万人を超える人が大屋根に登っていたと思いますが特に 人数制限もなく登れたのは、この太さの柱があったからできたんだ と思います」
[注]建築屋として小池のコメント
この柱は合板とは呼ばず、大断面集成材と呼ばれ、欧州などで発達し、最近は日本国内でもたくさんの活用例が出ている構造材。
日本の昔の大きな寺社建築などは建設用材として大木の確保から始まったけれど、そんな材がそもそもなかった欧州などの地域で、細くて節もある材を大きな材として有効に活用するために開発された構造材。
合板が面材として薄く削いだ木材を中心材を芯に直行方向に張り合わせたものに対して、これは棒状の線材の繊維方向にそろえて貼り合わせたもの。
元々の材の欠点を補い、1.5倍ほどの強度になるという。
下の写真を見ても14本くらいの材が修正させてあるのがわかる。
一部を保存活用するとの報道があるけれど、この状態を見ると、少なくも1年を維持できるだけ処理・ディテールに見え、風雨に長く晒される前提ではないようにも見える。
長い時間を持たせるには、表面処理やディテールの付加が必須な用にも思える。
文章:小池常雄
写真:CYさん
撮影場所:大阪・関西万博会場
撮影日:202508上旬
編集:小池常雄
0 件のコメント:
コメントを投稿