次の活動実施予告・実施済の報告


◎2024年度もつくし野ビオトーププロジェクトを実施します。
〇第2回定例活動は5月11日土と予告していましたが、サツマイモ苗入手の都合で5月19日日専用畑で実施に変更します。
〇 第1回特別活動は、5月5日日こどもの日午後実施します。

2022/11/17

幼稚園児に野菜作りの体験を!(5)

 おいしい野菜にな~れ!(その5) 
  更に 菜園拡大中  
11月2日、近くまで行ったので、F幼稚園で育てている野菜に水を補給しよう…と訪れると…。
誰からも指示されていない園児たち4人が、ジョロに水をたくさん入れ、
苦労して運んできて、野菜たちに水をやってくれている。(11月2日)
この場所、陽当たりはとても良いけれど、耕作に適した土壌層がとても薄い。
石を取り除き、保水性の向上と土質改良を狙って牛ふん、中和のために化石貝紛などを加え、畝にまとめ、野菜栽培用に改質を図っているけれど、そもそも土の総量が少ない事は否めない。
ついては、晴れの日が続くとどうしても水不足に陥る。
こういう水やりのケアはとても大切。
子供たちが自分たちの事として、野菜にやさしく世話をしてくれているのも、とてもいい。
そもそもこの部分は砕石転圧層の上にわずか100㎜程の表土(客土)層しかなく、
中にこんなにコンクリートガラなどが混入していた。
他にも建築廃材が…。
現在の廃棄物処理方法としては???

これまで短い間だけれど、対応した園内での菜園づくりが、
園児・保護者や先生方の反応も良いことから、
さらに、従来は荒れていた道沿いの場所の改良を図って既に草取り。
校門横の部分は、Nさんの手で花を植えることに…。
すこし離れた場所は、やはり道沿いなので、おいおい花を植えるとか…。
[F園長・Nさんとどうしたらよいか?と協議中(11月4日)]
この部分は、校門の真横で、園児も手が届いて世話をしやすいので花を植えることに。
更に左側に離れた場所は、道沿いの植栽が、手を入れられていなくて、荒れていて…。
…という、経緯を経て、
11月8日火曜日、3度目の開拓に着手。
いつものように、予定地を開拓・改質し、植える野菜苗をジムニーに満載して持参。
この後さらに、ホームセンターで資材・野菜苗を買い足し
校門横の三角の用地は、これまでで最も土質が悪い部分。
石の混入率が半端なく、ほとんどが砂と石のみ。
それでも3mほど離れた場所に立つ、姫リンゴから細い根が伸びていて…。







今回は、これまでの経験を踏まえ、粗めのフルイ(篩)を持参。
掘りだした土はまず、このフルイに投入し、姫リンゴの上で振るい、砂を落とし、
残った小石などは空き缶に投入する方法で選別。
右奥の部分は、少し傷んでしまっている植栽を低めに刈込み。
失われてしまった土の代わりに、まずその場の土を寄せ…。
試掘してみると、この部分の土はそんなに悪くない。
でも、保水性を保つ腐植分は、時間の経過で分解して失われ、㏗も酸性に傾いている。
朝10時からホームセンターで買出し、11時から始めたこの部分の作業は、30分の昼休みを挟んで14時に終了。

この後、この日の第一目標の開拓部分に着手。
まず、置いてあったサツマイモの袋づくりの7袋を移動。
掘ってみると、ここはそんなに土質は悪くない。
そもそも混入している小石は少ない。
その代わりに、繁茂していた雑草の根などが多い。
区画を定め、端から、転圧層の上の土壌層を耕耘しながら小石と根を除去し、
改質材を混入するために、いったん土を横によけ。
一度掘り終えた後に、改質剤の牛ふんと有機石灰、化成肥料を2段階に分けて混入し、攪拌。
整地した上で、保水性を保つためマルチをかけ…。
この日、事前に用意した自作の苗はこんな感じ。
半分ほどを植付。
更にホームセンターに春収穫用のブロッコリー・ハクサイの苗を売っていたので、合計10鉢程購入し、植付。
開墾した場所(幅:80cmほど×長さ:4mほど)にマルチをかけ、
植付用に苗をセットしたところ。
この日はお客さんはおらず、植付は自分の手で…。
マルチに穴あけ機で穴をあけ、苗を植えつけるのは、あっという間。
前回と同じ仕様で、野菜名の札を立て。
やれやれ疲れた…。
作業結果の検分におやつを手に来てくださったF園長にお願いし、
この日の成果と共にパチリ。
作業と片付け、たっぷりと水やりをおえるともう17時。
すっかり暗くなっていて…。

以下の写真はカメラの機能で明るく補正してあるけれど、実際はかなり暗い。
これまでの4-5日の作業で、すっかり様子が変わったこのエリアの全景が…。
左の方に、5月に年長児の選択授業で植えた、サツマイモの袋づくりがそろそろ収穫期。
  その右側は、この日の開拓+植付スペース。
中央部に9月末にプランターを移動し、植え付けたハクサイ。
その右にL字型で開拓後、地植えしたキャベツとハクサイが…。
奥には、畝が3本。それぞれバラエティのある野菜が…。
ここの各種の野菜には既に支えを施してあり…。
それぞれに、少しずつ緩効性固形肥料を施し。
気温も下がってくるからもう昆虫の害は少ないだろうし…
帰宅する子供を迎えに来たママさんと少しお話。
「少し前まで、子どもたちが入り込んで踏み荒らしていた場所なのに…。
 短い間にすっかり菜園になりましたね…。」
…とのやさしい言葉がうれしく。(涙:ぐすん)

〈おまけ: な の は な  
少し前に急に思い立ち撒いた「なのはな」のウネの一部が、
元気が余った子どもたちに踏まれてしまい…。
ついては、ふまれたウネを直し、その部分にたねを撒き、
柵を棒からループ状のものに変え…。
春先の卒園式の日、うまく咲いていてくれ、この前で記念写真を写してもらえたら…
という私の願いはかなうかな??
文章:小池常雄
写真:F園長、小池
撮影日:20221102・08
ブログ編集:同

1 件のコメント:

久保田 さんのコメント...

菜園復活のプロセスがドラマチックに描かれていて、大変感銘を受けました。
園児達にも体験することの価値観が参加者一人一人の心の潜在意識に刻まれ、環境に優しい子どもになることを期待したいです。また、小池さんの活動が継続されることも期待したいです( ◠‿◠ )