海のごみが アクセサリーや食器に
これらはJR新橋駅の特設展示コーナーでしばらく前にみかけたもの。
海洋プラスチックの問題を提起する目的で、
ごみを材料とした商品化をしているメーカーの展示物と商品。
2021年5月の活動で人間が捨てたストローが鼻の中に詰まってしまったウミガメの事を話しました。
YouTubeで、今もそのウミガメの姿を見ることができます。
以下の視聴にあたっては、子どもは必ず保護者と見てください。
(人がウミガメを助けようとする行為を記録したもので、そもそも残酷なシーンではないけれど、少なからず、つらそうで正視に堪えないウミガメの姿が紹介されています。)
この写真はビニール袋をクラゲと間違えて食べようとするウミガメ。
(メーカーの広報誌の表紙の一部。)
以下は展示物。
プラスチックごみで作られたオブジェや、アップサイクルして作られた商品など…。
聞けば、日本海に面した福井県のメーカーの製品と展示とのこと。海洋ゴミを材料にし、単なる再使用でなく、もともとの素材の形状や特徴を生かしながら、古くなったり不要になっものに、新しいアイデアやデザインを加えることで、新たに価値を高いものに変えて利用しようというもの。
この方法は、「リサイクル」の一種である「アップサイクル」と呼ばれるもの。
原料に戻して再利用するリサイクルではなく、素材をそのまま利用するので、原料化にかかるエネルギーやコストを削減できるのが利点とされる。
元のものより、別の価値、違う意味を持たせられるので、「アップ」…という事。
これは製品化される素材の紹介。
以下は、様々にアップサイクルされた製品。
上の物は、様々に製品化されたもの。
下は、海洋プラスチックで作られたオブジェ。
活動の中でいつもお話ししていることだけれど、
「物を捨てると、自分の目からは見えなくなっても、
たった一つの地球から、消えてなくなるわけではない。」
「あなたが、ポイとすてたプラスチックのストローが、買い物袋が、
……巡り巡って、
南太平洋の暖かい海で、幸せに暮らしていたウミガメの鼻に、
吸い込まれてしまうのかもしれず…。
エサのクラゲと間違えられ、食べられているかもしれず…。」
宇宙船地球号の同じ乗組員としては、それは少し、つらい。
《おまけ:その1》
私の愛読月刊誌「Be-pal」の2021年6月号を読んでいたら、この製品を作ってる企業の紹介記事が目につき。
日本海に面した福井のプラスチックメーカー「テクノラボ」の有志が起こした「ブイ」という会社の仕事らしく…。
《おまけ その2》
ACジャパンという公益社団法人のポスターが目に留まり。
同じ、海洋プラスチックを扱っていても、随分イメージが違う。
亀に乗ったプラ(浦)島太郎がと海洋プラスチック(プラゴミ)だらけの竜宮城に困っている!
《おまけ その3》
これは、上野の国立科学博物館地球館で展示されているもの。
クジラの胃の中から見つかった海洋プラスチック…とのこと。
量はこんなものではなかったと思うし、そもそも乾燥させてあるから、展示できる状態ではあるけれど…。
文章:小池常雄
写真: 同
ポスター:公益社団法人 ACジャパン
ブログ編集:小池常雄
2 件のコメント:
たいへん興味深い記事をありがとうございます!! とても参考になります。
たいへん興味深い記事を読ませていただきました。とても参考になります。ありがとうございました!!
コメントを投稿